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動物研究の最前線から届くドキュメンタリー・シリーズ

新・動物記

シリーズ編集:黒田末壽・西江仁徳

 「あの動物のことを知りたい!」研究者たちはこの一心で動物の生きる現場に向かい、その生態や社会の謎を解く決定的瞬間をとらえようとします。目指す動物に出会うまでの忍耐、ありのままの行動を観察するための工夫、断片的な証拠を繋ぎ合わせる推理―。
 「新・動物記」シリーズは、動物に魅せられた若者たちがその姿を追い求め、彼らの世界に少しでも近づこうとする過程を描いたドキュメンタリーです。動物や自然を愛好するすべての読者にお届けします。

刊行の辞刊行の辞 PDF 242KB
推 薦幸島司郎氏(元京都大学野生動物研究センター長) | 山極壽一氏(京都大学第26代総長、総合地球環境学研究所所長)

体 裁:四六判 並製  配本間隔:隔月
刊行予定2021年度ラインナップ   内容見本パンフレット PDF 2.6MB   シリーズ公式Twitter@Dobutsuki_KUP

シリーズ一覧

隣のボノボ

新・動物記 3
隣のボノボ  集団どうしが出会うとき
坂巻 哲也
ISBN:9784814003365

 

本体: 2,200円

武器を持たないチョウの戦い方

新・動物記 2
武器を持たないチョウの戦い方  ライバルの見えない世界で
竹内 剛
ISBN:9784814003372

新刊

本体: 2,200円
在庫あり

キリンの保育園

新・動物記 1
キリンの保育園  タンザニアでみつめた彼らの仔育て
齋藤 美保
ISBN:9784814003334

新刊

本体: 2,200円
在庫あり
ブックデザイン 森 華

2021年度ラインナップ


1.キリンの保育園
——タンザニアでみつめた彼らの仔育て
齋藤 美保 著(京都市動物園 生き物・学び・研究センター 研究員)
小さな仔をもつキリンのお母さんたちは、集まって「保育園」をつくり、共に仔育てをする。見守り役の分担、ママ友関係、授乳をめぐる攻防……ミオンボ林の片隅のある保育園でみつめた、キリンの親仔たちの物語。
2200円(税別) ISBN 978-4-8140-0333-4
※2021年6月刊行

2.武器を持たないチョウの戦い方
——ライバルの見えない世界で
竹内 剛 著(大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 研究員)
チョウが互いに相手の周りを飛び回る卍巴飛翔は、縄張り争いの一種と説明される。しかし鋭い牙も爪も持たないチョウがただ飛び回ることが、なぜ「闘争」になるのだろうか。試行錯誤の末たどり着いた衝撃の結論。
2200円(税別) ISBN 978-4-8140-0337-2
※2021年6月刊行

3.隣のボノボ
——集団どうしが出会うとき
坂巻 哲也 著(アントワープ動物園基金 ロマコプロジェクト コンサルタント)
集団どうしの出会いを避けるチンパンジーと、異なる集団が交わり一緒のときを楽しむボノボ。最もヒトに近い動物であるこの2種は、なぜこれほどに対照的な社会を進化させたのか。コンゴの森で綴られた瑞々しい動物記。
ISBN 978-4-8140-0336-5
※2021年8月予定

4.夜のイチジクの木の上で
——フルーツ好きの食肉類シベット
中林 雅 著(広島大学大学院 先進理工系科学研究科 助教)
暗闇の中に光る目。食肉目なのに果物好き。地面を闊歩するが樹上60メートルで糞もする。不思議な動物シベットに魅せられた著者による8年間に及ぶ追跡の実録。シベットが成し遂げた「中途半端」な適応の強みとは。
ISBN 978-4-8140-0356-3
※2021年10月予定

5.カニの歌を聴け
——ハクセンシオマネキの恋の駆け引き
竹下 文雄 著(北九州市立自然史・歴史博物館 学芸員)
暗い穴の奥でかすかに響く低い音。ハクセンシオマネキのオスがメスを巣穴に誘う求愛音だ。しかし、その効果のほども、音の出し方すらもわからない。不思議な歌に導かれてカニたちの干潟に辿り着いた研究者が見た、炎天下の恋模様。
※2021年12月予定

6.サバンナにそびえる「土の塔」
——シロアリ塚からはじまる小さな森の話
山科 千里 著(筑波大学 生命環境系 特任助教)
地面からにょきにょきと突き出した、土の塔のようなシロアリ塚。土の塔は長い年月をかけて形を変え、豊かな植生を育み、多くの野生動物たちをも支える。アフリカのサバンナにそびえるシロアリ塚がつなぐ、森と動物と人びとの物語。
※2022年2月予定

★本シリーズは2022年度以降も継続刊行
(予告タイトルは変更されることがあります)

【推薦】動物を知る幸せをすべての読者へ

 動物好きなら、「動物の研究者になりたい」と思ったことが一度くらいあるだろう。しかし、「役に立つ」研究ばかりがもてはやされる今の世の中で、動物研究者として生きてゆくのは決して楽ではない。本シリーズは、そんな状況の中で、様々な動物の研究に果敢に取り組んでいる若手研究者たちが、それぞれの研究について、楽しさや苦労、研究者になるまでの歩みを含めて、生き生きと紹介したものである。読者は、ちょっと変わった、いや、かなり変わった、ある意味とても幸せな研究者たちから、動物を研究する喜びや、知る喜び、ワクワク感など、様々な幸せを分けてもらえることだろう。すべての動物好き、特に動物研究者を目指す若い人たちに強くお勧めする。

幸島司郎(元京都大学野生動物研究センター長)

【推薦】生きた観察が教える深い智慧

 地球の陸上動物の9割以上を人間と家畜が占める現代、野生の動物たちの姿が次第に希薄になりつつある。その世界に身を挺して乗り込んで、ナメクジからキリンまで多様ないのちの真の姿とつながりを明らかにしようとした若者たちがいる。書斎で図鑑を眺めるのではなく、動物たちが自然に生きる場所で彼らを眺め続けてわかったこと。それは「新・動物記」にふさわしい新しい視点と、地球の生命系に埋もれている深い智慧を教えてくれる。

山極壽一(京都大学第26代総長、総合地球環境学研究所所長)

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