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近代社会思想コレクション 13

物体論

ホッブズ 本田 裕志 訳

四六上製・756頁

ISBN: 9784876985449

発行年月: 2015/07

  • 本体: 5,600円(税込 6,160円
  • 在庫あり
 
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内容

ラテン語原典からのはじめての翻訳。伝統的な学問分類に従って論じながらも、アリストテレスの形式論理学を批判し、論理学の独自の方法論を構築する。さらに、自然学、数学に関しては、数学が自然学的な基礎の上に立つという前提に基づいており、同時代のデカルトの思想と比較しても、ホッブズ独特の思考法が明らかとなる。

プロフィール

本田 裕志(ほんだ ひろし)
 龍谷大学文学部元教授
 1956年 東京都に生まれる
 1987年 京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学
 龍谷大学文学部助教授を経て、2007年より教授(2014年8月退職)

主な著訳書
 『ベルクソン哲学における空間・延長・物質』(晃洋書房)
 『生命倫理の現在』(共著、世界思想社)
 『環境と倫理』(共著、有斐閣)
 『応用倫理学事典』(共編著、丸善)
 ホッブズ『市民論』『人間論』(京都大学学術出版会)
 サン・ピエール『永久平和論1』『永久平和論2』(京都大学学術出版会)

目次

献 辞
読者に向けて

第1部 計算すなわち論理学
第1章 哲学について
第2章 単語について
第3章 命題について
第4章 三段論法について
第5章 誤謬・虚偽および詭弁について
第6章 方法について

第2部 第一哲学
第7章 場所と時間について
第8章 物体と偶有性について
第9章 原因と結果について
第10章 潜勢力と現実作用について
第11章 同一なものと異なるものについて
第12章 量について
第13章 比例関係、すなわち同一の量的関係〔比率〕について
第14章 直線・曲線・角および図形について

第3部 運動と大きさの比率について
第15章 運動と努力の本性・特性および多様な考量について
第16章 加速度運動と等速運動について、ならびに協働作用による運動について
第17章 欠如図形について
第18章 直線と放物線の長さの等しさについて
第19章 互いに等しい入射角と反射角について
第20章 円の面積について、および弧もしくは角の分割について
第21章 円運動について
第22章 その他の多種多様な運動について
第23章 互いに平行な直線に沿って押し下げるもの同士の平衡の中心について
第24章 屈折と反射について

第4部 自然学、もしくは自然の諸現象
第25章 感覚と生命運動について
第26章 宇宙と諸星群について
第27章 光・熱および色彩について
第28章 冷たさ・風・硬さ・氷・曲げられたものが元に戻ること・透明なもの・稲妻と雷・河川の水源について
第29章 音・匂い・味および触覚について
第30章 重さについて

付  録
付録1 英語版のまえがき
付録2 第13章第16節の英語版
付録3 第15章第2節への英語版における加筆
付録4 第16章第2節の英語版
付録5 第16章第17節の英語版
付録6 第16章の削除された第20節
付録7 第17章第2節の最初のラテン語版
付録8 第17章第2節の英語版
付録9 第18章の最初のラテン語版
付録10 第20章の、刊行されなかった最初のラテン語版
付録11 第20章の印刷された最初のラテン語版
付録12 第20章の英語版
付録13 第21章第11節の英語版
付録14 第26章第10節の末尾の最初のラテン語版・英語版
付録15 第29章第5節の末尾の最初のラテン語版・英語版
付録16 第30章第11節の英語版
付録17 第30章第15節の末尾の英語版

解 説
索 引
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