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近年、秦漢時代の出土文字史料が多数獲得されている。しかし、そのテキストの正確な読解には慎重な基礎作業が求められる。本書はこうしたことをふまえ、史料の出土状況の検証を行ったのち、当代の裁判制度、とりわけ訊問と訴訟手続き、爰書の役割などについて克明に分析する。定評のある鮮やかな論述によって古代訴訟制度を浮き彫りにする。
『歴史学研究』2007年4月号、評者:宮宅潔氏
『東洋史研究』第66巻第3号、67-75頁、評者:陶安あんど氏
『東洋史研究』第66巻第3号、67-75頁、評者:陶安あんど氏
口 絵
序 章 出土法制史料と秦漢史研究
一 本書の課題と方法
二 出土法制史料とその背景
三 使用テキスト
第一章 李斯の裁判
はじめに
一 裁判の分析
二 獄中上書の意味
三 案治と覆訊
おわりに
第二章 秦漢時代の刑事訴訟
はじめに
一 手続の復元
二 訊問の原理
三 乞鞫と失刑
おわりに
補論 龍崗六号秦墓出土の乞鞫木牘
第三章 居延出土の冊書と漢代の聴訟
はじめに
一 駒罷労病死冊書
二 候粟君所責寇恩事冊書
三 聴訟の諸相
おわりに
第四章 爰書新探——古文書学と法制史——
はじめに
一 爰書の注釈
二 爰書の種類
三 爰書の文言
四 爰書の本文
五 「自言」簡の問題
六 爰書の機能
おわりに
第五章 秦漢刑罰史研究の現状——刑期をめぐる論争を中心に——
はじめに
一 基本史料の提示
二 刑期をめぐる論争
三 文帝改制の評価
四 肉刑除去の意義
おわりに
終 章 司法経験の再分配
付章一 湖南龍山里耶秦簡概述
はじめに
一 文書の用語
二 文書の様式
おわりに
付章二 【書評】A. F. P. Hulsew? Remnants of Ch’in Law
あとがき
引用文献一覧
引用簡牘史料一覧(逆頁)
索 引(逆頁)
序 章 出土法制史料と秦漢史研究
一 本書の課題と方法
二 出土法制史料とその背景
三 使用テキスト
第一章 李斯の裁判
はじめに
一 裁判の分析
二 獄中上書の意味
三 案治と覆訊
おわりに
第二章 秦漢時代の刑事訴訟
はじめに
一 手続の復元
二 訊問の原理
三 乞鞫と失刑
おわりに
補論 龍崗六号秦墓出土の乞鞫木牘
第三章 居延出土の冊書と漢代の聴訟
はじめに
一 駒罷労病死冊書
二 候粟君所責寇恩事冊書
三 聴訟の諸相
おわりに
第四章 爰書新探——古文書学と法制史——
はじめに
一 爰書の注釈
二 爰書の種類
三 爰書の文言
四 爰書の本文
五 「自言」簡の問題
六 爰書の機能
おわりに
第五章 秦漢刑罰史研究の現状——刑期をめぐる論争を中心に——
はじめに
一 基本史料の提示
二 刑期をめぐる論争
三 文帝改制の評価
四 肉刑除去の意義
おわりに
終 章 司法経験の再分配
付章一 湖南龍山里耶秦簡概述
はじめに
一 文書の用語
二 文書の様式
おわりに
付章二 【書評】A. F. P. Hulsew? Remnants of Ch’in Law
あとがき
引用文献一覧
引用簡牘史料一覧(逆頁)
索 引(逆頁)