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東洋史研究叢刊之六十八(新装版 6)

中国古代訴訟制度の研究

籾山 明

A5上製・342頁

ISBN: 9784876985265

発行年月: 2006/02

  • 本体: 4,600円(税込 5,060円
  • 在庫あり
 
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内容

近年、秦漢時代の出土文字史料が多数獲得されている。しかし、そのテキストの正確な読解には慎重な基礎作業が求められる。本書はこうしたことをふまえ、史料の出土状況の検証を行ったのち、当代の裁判制度、とりわけ訊問と訴訟手続き、爰書の役割などについて克明に分析する。定評のある鮮やかな論述によって古代訴訟制度を浮き彫りにする。

書評

『歴史学研究』2007年4月号、評者:宮宅潔氏
『東洋史研究』第66巻第3号、67-75頁、評者:陶安あんど氏

目次

口 絵

序 章 出土法制史料と秦漢史研究
    一 本書の課題と方法
    二 出土法制史料とその背景
    三 使用テキスト
第一章 李斯の裁判
    はじめに
    一 裁判の分析
    二 獄中上書の意味
    三 案治と覆訊
    おわりに
第二章 秦漢時代の刑事訴訟
    はじめに
    一 手続の復元
    二 訊問の原理
    三 乞鞫と失刑
    おわりに
補論 龍崗六号秦墓出土の乞鞫木牘
第三章 居延出土の冊書と漢代の聴訟
    はじめに
    一 駒罷労病死冊書
    二 候粟君所責寇恩事冊書
    三 聴訟の諸相
    おわりに
第四章 爰書新探——古文書学と法制史——
    はじめに
    一 爰書の注釈
    二 爰書の種類
    三 爰書の文言
    四 爰書の本文
    五 「自言」簡の問題
    六 爰書の機能
    おわりに
第五章 秦漢刑罰史研究の現状——刑期をめぐる論争を中心に——
    はじめに
    一 基本史料の提示
    二 刑期をめぐる論争
    三 文帝改制の評価
    四 肉刑除去の意義
    おわりに
終 章 司法経験の再分配
付章一 湖南龍山里耶秦簡概述
    はじめに
    一 文書の用語
    二 文書の様式
    おわりに
付章二 【書評】A. F. P. Hulsew? Remnants of Ch’in Law

あとがき
引用文献一覧
引用簡牘史料一覧(逆頁)
索 引(逆頁)
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