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近代社会思想コレクション 20

道徳哲学史

バルベラック 門 亜樹子 訳

四六上製, 558 pages

ISBN: 9784814001064     正誤表(2017.6.8)PDF

pub. date: 06/17

  • Price : JPY 4,400 (with tax: JPY 4,840)
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内容

宗教の名のもとに行われる様々な迫害を弾劾する。ギリシャ・ローマ思想に遡及し自然法に根拠を求め、道徳思想を教会の桎梏から解放する。

書評

『歴史と経済』第240号(2018年7月)、44-45頁、評者:野原慎司氏
『ピューリタニズム研究』第12号(2018年3月)、73-74頁、評者:有江大介氏
『社会思想史研究』No.43 2019、186-190頁、評者:前田俊文氏

プロフィール

門 亜樹子(かど あきこ)
京都大学大学院経済学研究科ジュニアリサーチャー 博士(経済学)
1978年 京都府生まれ
2007年 京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了
日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学研修員、京都大学大学院経済学研究科非常勤講師を経て現職
主な著訳書
『徳・商業・文明社会』(共著、京都大学学術出版会、2015年)、「ジャン・バルベラック『娯楽論』研究序説―福音道徳と理性」(『調査と研究:経済論叢別冊』第38号、2012年)、「ジョン・ロックにおけるプロパティ論の形成」(『思想』第972号、2005年)、「ジョン・ロックの経済認識―トレードと公共善について」(『イギリス哲学研究』第28号、2005年)、ダンカン・フォーブズ『ヒュームの哲学的政治学』(共訳、昭和堂、2011年)他

目次

凡 例 
第 一 章 道徳科学は最も無知な人々にも理解できる
第 二 章 道徳科学は論証可能である
第 三 章 道徳の諸問題を解決したり道徳の諸格率を両立させたりする際に生じる難点から導かれる反論への応答
第 四 章 徳と悪徳に関して、人々のあいだの多種多様な見解から導かれるもう一つの反論の検討
第 五 章 道徳が大半の人々のあいだでほとんど知られず、また育成されていない一般的理由
第 六 章 聖職者が、非常に重要で、彼らの性格に非常に相応しい道徳科学の十分な研究と教示を怠ったこと。聖職者の行動に基づく証明。第一に、異教の祭司について
第 七 章 第二に、ユダヤ教の博士について
第 八 章 第三に、イエス・キリストおよび使徒の時代に出現した偽教師について
第 九 章 第四に、教父と他のキリスト教の博士について――使徒の死から宗教改革まで
第一〇章 「教父の軽視」はキリスト教に及んだかどうか
第一一章 第五に、プロテスタント牧師および神学者について
第一二章 非聖職者によって遂げられた道徳の進歩の歴史。非聖職者は聖職者以上に道徳を改善した。東洋人の道徳。第一に、カルデア人について
第一三章 第二に、エジプト人について
第一四章 ペルシャ人について
第一五章 第三に、インド人と中国人について
第一六章 最古のギリシャ人、特に詩人の道徳
第一七章 七賢人の一人、イオニア学派の祖タレスについて
第一八章 最も著名な哲学者たちの道徳原理の概要。イタリア学派の創始者ピュタゴラスの見解
第一九章 アナクサゴラスとアルケラオスについて
第二〇章 ソクラテスについて
第二一章 古アカデメイアの創設者プラトンについて
第二二章 キュニコス派(犬儒派)について――礼儀と慎みの規則の軽視に関わる無益な空理空論の検討
第二三章 キュレネ派について
第二四章 ペリパトス派の創始者アリストテレスについて
第二五章 新アカデメイアまたは中期アカデメイア、およびピュロン派について
第二六章 エピクロスについて
第二七章 ストア派について
第二八章 キケロ、プルタルコス、セネカ、エピクテトス、マルクス・アントニヌスの道徳の著作の評価。ローマ法学者、スコラ学派、近代の決議論者の道徳論
第二九章 道徳を従来よりも改善し、体系化した一七世紀の最も著名な道徳学者について――メランヒトン、ヴィンクラー、グロティウス、セルデン
第三〇章 プーフェンドルフについて
第三一章 ここに翻訳されたプーフェンドルフの著作[『自然法と万民法』]の価値についての正しい考え。プーフェンドルフの体系とグロティウスの体系の比較
第三二章 プーフェンドルフの翻訳がとりわけ有用となる人々へ。このような性質の著作の解釈を、福音の研究に結び付ける必要性
第三三章 『自然法と万民法』の翻訳と注記に専念する際に進めた計画
解 説

参考文献
索引(人名・事項)
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