新刊この1冊
西洋古典学事典

松原 國師

税込 29,400円

神話伝説から歴史、宗教、文学、哲学、美術、政治、衣食住や性生活に至るギリシア・ローマ世界に関連する事項を幅広く約5600項目とりあげ、詳細に解説したわが国初の本格的事典

【本書の特長】
● 本事典が扱う範囲は、エーゲ海文明から、西ヨーロッパでは西ローマ帝国滅亡(476年)、東ヨーロッパではユースティーニアーヌス1世の死去(565年)まで、紀元前6世紀から紀元後6世紀までのおよそ1200年間、すなわち、現在の西洋文明全般のルーツが成立する時期・地域全体を扱った。
● 見出し語を幅広く収録するだけでなく、同名の人名、地名についてもその違いが一目でわかるように配慮した。例えば、「アレクサンドリア」という地名だけでも8つ、「プトレマイオス」という人名だけでも、30人が収録されている。
● 見出し項目が登場するギリシア・ローマの古典書を説明文の後に掲げている。これによって、例えば「オイディプス王」の伝説について、ホメロス『オデュッセイア』(11巻271行)など16の古典文献のどの箇所に記載されているかが一目でわかり、さらなる調査に資するように配慮されている。
● 各見出しには、ギリシア語、ラテン語はもとより、英仏独伊西露など現代のヨーロッパ諸語形、時にはアラビア語、古ペルシア語、トルコ語、コプト語、ヘブライ語、前ギリシア語である線文字B、漢語、等々の表記を掲載。西欧・イスラム世界で、ギリシャ・ラテンの諸文明がどのように受容されたかが分かる。
● 項目のみ解説した古典学事典は、オクスフォード出版局等からも出されているが、本書には、世界的に類をみない膨大な系図535点(本文中の小系図418点、巻末の大系図117点)、年表、地図を収載している。特に、ローマの共和政期、帝政期の主要な人物の入り組んだ婚姻関係が詳細に示され、古典学研究のみならず、文学や演劇など他の芸術諸分野の創造活動にも、非常に役立つものとなっている。
● 読者の便宜をはかり、和文索引、欧文索引も巻末に配し、和文索引には、見出し項目以外に、本事典に登場するさまざまな人名、地名もすべて収録した。

★百年の快著★
[推薦]中務 哲郎
(京都大学名誉教授 西洋古典学・西洋古典叢書編集委員)
松原國師氏に『西洋古典学事典』編述の志ありと聞いたのは凡そ二十年の昔、新年の賀状に「今年こそ出します」の文字を見て十年、この間松原氏は凝りに凝り蘊蓄の限りを傾けて執筆の事に従ってきた。氏は学会にも属さぬ孤往の学究であるが、海外の研究事情に通じ、わが国西洋古典学百年の成果を摂取するにも敏である。江湖にもて囃される和書の中には、発想・結構において欧米名著の糟粕を嘗める体のものも少なくないが、この事典には松原氏の個性が横溢している。読者あるいは、記述が時として残虐卑陋の方面に偏するのを怪しむかもしれぬが、それもギリシア・ローマ社会の現実であった。西洋古典学における真に独創的な書物の出現を喜びたい。

★心にゆとりを与える事典、西洋古典への導きの糸★
[推薦]山内 昌之
(東京大学大学院教授 国際関係史・イスラム史)
西洋の古典は、古代ギリシアやローマの神話伝説を通して日本人の心の一部にもなっている。それは欧米の文学や歴史の理解を助けるだけでなく、日本人が世界の政治経済の動きを理解しながら生きる上でも心にゆとりを与えてくれる。松原國師氏の『西洋古典学事典』は、古代人の文筆や生活風俗だけでなく、芸術から建築や科学技術に及ぶ広範囲の項目を一冊の本に収めており、学術的に驚異の労作である。また、挿絵はもとより王家や名家の系図は見ているだけでも想像力が刺激される。読むだけでなく見るだけでも楽しい事典なのだ。アラビア語やペルシア語などの表記を載せ東洋への眼差しを忘れないのも素晴らしい。プロメテウスの火やエラトステネスの篩といった言葉の由来を懐かしく探るのも楽しいだろう。松原氏の新著は、私の好きな西洋古典叢書を読む時にもこよなき導きの糸になりそうだ。

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Topics
2010/07/27 久松英二著『祈りの心身技法』が「キリスト教史学」第64集で紹介されました。
2010/07/27 【事務所移転に伴う休業のお知らせ】
この度、小会は下記に事務所を移転することになりました。
移転に伴い、7月29日(木)・30日(金)は全面休業させていただきますのでよろしくお願い申し上げます。

(移転先住所)
〒606-8315 京都市左京区吉田近衛町69番地 京都大学吉田南構内
電話  075−761−6182(変更なし)
FAX 075−761−6190( 〃  )

(移転先営業開始日) 8月2日(月)
2010/07/27 松原國師著『西洋古典学事典』が「京都新聞」'10.7.25朝刊「松岡正剛 本の大路小路」で紹介されました。
2010/07/20 中西嘉宏著『軍政ビルマの権力構造』(地域研究叢書)が「アジア経済」2010年7月号で紹介されました。
2010/07/20 神田啓治・中込良廣編『原子力政策学』が「エネルギーレビュー」2010年8月号で紹介されました。
2010/07/06 菱田哲郎 著『古代日本 国家形成の考古学』(学術選書)が「洛北史学」2010年第12号で紹介されました。
2010/07/02 松原國師著『西洋古典学事典』が「京都新聞」'10.7.1夕刊で紹介されました。
2010/07/02 川崎一朗著『災害社会』が「地震ジャーナル」49で紹介されました。
2010/07/02 菊池 満著『物理学と核融合』が「アトモス」 Vol. 52, No. 7,で紹介されました。
2010/07/02 松原國師著『西洋古典学事典』が「読売新聞」'10.6.28朝刊 文化面で紹介されました。
2010/07/02 松原國師著『西洋古典学事典』が「朝日新聞」'10.6.26夕刊「テーブルトーク」で紹介されました。

既刊 Pic UP!
太陽地球系科学

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太陽と地球の諸現象——個別科学として研究されてきた事柄を統一的に捉え、情報通信や宇宙開発での障害、オゾンホールや温暖化、気候変動等、幅広い課題に答える新しい学問を、学界・教育界の総力で体系化。「安定ではない、激しく変動する太陽—地球環境」という斬新な視点を、豊富なカラー図版とともに提供する。地学関係者必携。

★地球が今ある姿となった理由を解き明かす★
[推薦]中村正人(宇宙科学研究所教授・金星探査機あかつき衛星主任)
日本が打ち上げる金星探査機“あかつき”が解き明かすのは地球の兄弟星の様子だが,2つの惑星は現在全く異なった環境を有する。それは母なる星太陽が及ぼす影響が,地球と金星では異なるからだ。本書を読むと太陽と地球の関係が良く判るが,それは翻っては兄弟星金星を理解することにも繋がる。太陽が全てのエネルギーの源となっている事から説きはじめ,コロナ,太陽風,さらにはそれが到達する地球磁気圏,大気,地球内部へと,物事の流れを理路整然と述べており,地球が今ある姿となった理由を解き明かす好著である。

★オゾンホール,宇宙天気予報……これからの時代に必要な科学★
[推薦]武田康男(第50次日本南極地域観測隊)
南極に1年間いて気が付いたこと,それは太陽があっての地球だということです。極夜になると暗い夜が続き,上空まで気温が下がった後,オゾンホールができます。白夜には太陽が照らし続け,人間は日焼けし,雪は昇華して消えていきます。また,昭和基地上空に見られるオーロラも,太陽活動により変化しました。現在は人工衛星のみならず,人間も大気圏外に進出するようになり,宇宙天気予報が重要になっています。これからの時代に必要な太陽地球系科学の知識について,基礎から詳しく知ることができる本書を多くの方々に推薦します。

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