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20世紀世界を大きく規定した「社会主義」とは何だったのか——冷戦の終結,東西ドイツ統一から20年を経て,今まさにその歴史学的位置が問われている。第二次大戦後東ドイツでの20年間の土地改革と集団化をミクロ史的に分析,当時の人々が歩んだ経験を再考,今日の農業社会形成を歴史的に跡づける。日本の戦後歴史学に新たな光を当てる。
『史學雜誌』第121編第4号、88-97頁、評者:星乃治彦氏
『西洋史学』2011 No.243、80-82頁、評者:藤原辰史氏
『社会経済史学』Vol.78, No.1、159-161頁、評者:加藤房雄氏
『歴史と経済』第216号、71-73頁、評者:菊池智裕氏
『歴史学研究』No.897、56-59頁、評者:熊野直樹氏
『農林業問題研究』第185号(2012年3月)、55-56頁、評者:村田武氏
『西洋史学』2011 No.243、80-82頁、評者:藤原辰史氏
『社会経済史学』Vol.78, No.1、159-161頁、評者:加藤房雄氏
『歴史と経済』第216号、71-73頁、評者:菊池智裕氏
『歴史学研究』No.897、56-59頁、評者:熊野直樹氏
『農林業問題研究』第185号(2012年3月)、55-56頁、評者:村田武氏
足立芳宏(あだち よしひろ)
京都大学大学院農学研究科准教授
1958年 岐阜県可児市生まれ
1982年 京都大学農学部農林経済学科卒業
1990年 京都大学大学院農学研究科博士後期課程満期退学
1996年 京都大学博士(農学)取得
1996年 京都大学大学院農学研究科助教授(2007年より准教授)
2003年 ロストク大学客員研究員
専攻 近現代ドイツ農業史
主著 『近代ドイツの農村社会と農業労働者―〈土着〉と〈他所者〉のあいだ―』(京都大学学術出版会)1997年12月,(1999年度日本農業経済学会学術賞受賞)
E-mail yadachi@kais.kyoto-u.ac.jp
京都大学大学院農学研究科准教授
1958年 岐阜県可児市生まれ
1982年 京都大学農学部農林経済学科卒業
1990年 京都大学大学院農学研究科博士後期課程満期退学
1996年 京都大学博士(農学)取得
1996年 京都大学大学院農学研究科助教授(2007年より准教授)
2003年 ロストク大学客員研究員
専攻 近現代ドイツ農業史
主著 『近代ドイツの農村社会と農業労働者―〈土着〉と〈他所者〉のあいだ―』(京都大学学術出版会)1997年12月,(1999年度日本農業経済学会学術賞受賞)
E-mail yadachi@kais.kyoto-u.ac.jp
巻頭地図
目 次
略語一覧
序章 本書の課題と視角
―戦後東ドイツ農村における「社会主義」経験の歴史化のために―
一 東エルベ農業史と戦後東ドイツの土地改革・集団化
二 冷戦期における研究動向
1 東ドイツ
2 西ドイツ
3 日 本
三 パラダイム転換―ポスト冷戦期の新しい研究動向―
1 概 況
2 「社会史・日常史」研究
3 A・バウアーケンパー『共産主義独裁下の農村社会―強制的集団化と伝統―』(二〇〇二年)
四 本書の課題と視角
第一章 土地改革期の新農民問題
―難民・経営資本・村落 一九四五年~一九四九年―
はじめに
1 ソ連軍進駐と土地改革の実施
2 東ドイツ土地改革の特徴と本章の課題
第一節 難民問題とソ連軍農場占領
1 難民問題と村落形態
2 ソ連軍の農場占領問題
第二節 農業経営資本の利用形態と労働のヘゲモニー
1 家畜
馬/牛/「家畜調整Viehausgleich」
2 トラクター
第三節 グーツ屋敷の解体と「新農民家屋建設プログラム」
第四節 新農民問題―新農民の行動と村落の統合問題―
1 経営放棄
2 乱伐と「サボタージュ」
3 新農民村落の村政
おわりに
第二章 非農民の農村難民たち
―旧農民村落における難民問題 一九四五年~一九四九年―
はじめに
第一節 戦後ドイツ人難民の発生と流入の地域性
第二節 農村難民の就業状態―州レベルの統計分析による概観―
1 農業就業について
2 「非就業者」について
第三節 村に収容される難民たち―一九四七年シュヴェリン郡難民調査から―
1 農村難民の就業実態―村落レベルのあり方―
就業の実態/「非就業者」―下層に沈む女性難民たち―
2 農村難民の「住」の実態
第四節 新農民村落における難民たち―住宅問題を中心に―
第五節 対立と統合のあいだ―旧農民村落の難民問題―
1 土着農民と難民の対立のあり方
2 国家と村落―国家の方向付け―
住宅問題/農業労働者の「自給者規定」問題
おわりに―旧農民村落における難民問題の「解決」の行方―
第三章 新旧農民の「共和国逃亡」
―大農弾圧と経営放棄 一九五二年~一九五五年―
はじめに
1 一九四九年。農業諸組織の「国家化」と「反大農政策」の開始
2 一九五二年へ。「共和国逃亡」の複合性と本章の課題
第一節 「耕作放棄地」および「荒廃経営」の関連立法
第二節 旧農民の「荒廃経営」接収と「共和国逃亡」―一九五二・五三年―
1 村落単位での旧農民「共和国逃亡」の実態
2 「荒廃経営法」による接収の実態
「経営接収理由」の分析/「荒廃経営」接収後の経営管理の実態/「住」をめぐる問題
第三節 新農民の「共和国逃亡」と「経営返上」―一九五五年―
1 新農民の「共和国逃亡」の概観
2 「逃亡理由」の分析
3 「返上申請理由」の分析
4 新農民経営放棄の処理の仕方―村落間のばらつきと「解決」の多様性―
おわりに
第四章 農業集団化のミクロヒストリー(1)
―新農民村落 一九四五年~一九六一年―
はじめに
1 東ドイツ農業集団化の三つの局面
2 本章の課題
第一節 バート・ドベラン郡集団化の全体動向
1 郡全体の動向
2 村落単位でみる集団化の「類型化」
第二節 ケーグスドルフ村の集団化
―有力難民主導LPGの同調化戦略と没落者たち―
1 土地改革から農業集団化へ―経過の概略―
2 LPGと村政の中核的な担い手たち
3 難民層の「分解」過程―旧グーツ館に暮らした人々―
没落する新農民の難民家族たち/単身婦人たち/難民の鍛冶親方
4 「命令二〇九号」とLPG化―村の物的資源をめぐって―
「畜舎」をめぐる問題/「命令二〇九号」の受益者とLPG化
第三節 ディートリヒスハーゲン村の集団化―村内少数派LPGの挫折―
1 集団化過程の概況
2 LPG『進歩』とその挫折―搾乳夫の夢と村落の分裂―
3 全面的集団化過程―「相互不信」の集団化受容―
おわりに
第五章 農業集団化のミクロヒストリー(2)
―旧農民村落 一九四五年~一九六一年―
はじめに
第一節 ホーエンフェルデ村の集団化―大農層崩壊と残存家族の同調化―
1 村と集団化の概況
2 土地改革から初期集団化まで
敗戦と土地改革/難民の新農民とLPGの設立/ラングホーフとポゼールの問題/ホーエンフェルデ村の「六月事件」
3 「村落農業経営ÖLB」の「農業生産協同組合LPG」への吸収
大農層の崩壊/ÖLBの実態/LPGによるÖLB統合
4 村政と村議会の変化
村評議会・村会議員の構成/村議会における党アクティブの登場/③村の個人農の組織化
5 新組合長ヤーチュの登場とLPGによる村内物的資源の再編
6 全面的集団化へ―同調する大農層と集落間対立―
ホーエンフェルデ村残存大農層の同調/イヴェンドルフ村とノイ・ホーエンフェルデ地区の集団化
第二節 パーケンティン村の集団化―抵抗型大農村落と農業労働者問題―
1 村と集団化の概況
2 小規模LPGでありつづけたこと
3 農業労働者問題とLPG化の関わり
住宅問題/搾乳夫クローツの問題
4 全面的集団化過程の特徴
集団化工作と農民の反集団化/牧師ゲルラッハ/統合LPGへ
おわりに
第六章 全面的集団化と「勤労農民」たち
―個人農村落の集団化対応 一九五七/五八年~一九六一年―
はじめに―本章の課題と郡の空間構造―
第一節 一九五七年秋以降のバート・ドベラン郡の集団化の概況
第二節 優良新農民村落の集団化
1 ラコー村の集団化―優良難民新農民主導による全村集団化―
2 優良新農民の形成とÖLB問題
新農民富裕化の実態/ÖLB問題との関わり
3 優良新農民の政治的・社会的性格―党と難民と教会―
4 反発から受容へ
第三節 劣悪な新農民村落の集団化―「特異型」を中心に―
1 「解散・縮小型」の新農民村落の集団化
2 ブッシュミューレン村
―難民ネットワークによるLPG化とその挫折―
3 ローゼンハーゲン=ガーズハーゲン村―郡内困窮地域の「分裂的」集団化―
おわりに
第七章 機械・トラクター・ステーション
―農業機械化と農村カードル形成 一九四九年~一九六一年―
はじめに
第一節 MAS設立からMTS再編へ
―制度と組織の概略―
1 MASの設立―農業諸組織の「国家化」の一環として―
2 MTSの資本装備と組織構造
第二節 MTSの党カードルたち―新支配層の政治世界―
1 カードルの党内権力闘争―MTS内の「党生活・党政治」―
2 「処分」される人々―スターリニズムの実践と反発―
第三節 農業技師とトラクター運転手―大規模機械化農業の担い手たち―
1 農業技師
2 トラクター運転手など
第四節 MTSと村落・LPG―農業機械化の実態―
1 村の農業機械化のありよう
耕起作業/収穫・脱穀作業/根菜類―ジャガイモを中心に―
2 MTSの労働組織問題―二交代制と「作業班支所」―
二交代制をめぐって/「作業班支所」の設立と実態―MTSの分割化―
第五節 MTS政治課指導員と全面的集団化
1 政治課指導員による村落監視と介入
MTS政治課指導員から管区郡党指導部指導員(管区指導員)へ/活動実態
2 MTS管区指導員たちと農業集団化工作活動
3 MTSのLPGへの吸収過程
おわりに
終章―二〇世紀ドイツ農村史における土地改革と農業集団化―
一 「集団化の多様性」が語るもの―二項対立図式を超えて―
二 難民入植政策としての土地改革・集団化―「入植型社会主義」―
三 近代ドイツ農業労働者論―戦時から戦後へ―
四 農村の物的資源の社会的再編―大規模農業の「社会主義的」形成―
書評1 谷口信和著『二十世紀社会主義農業の教訓―二十一世紀日本農業へのメッセージ―』(農山漁村文化協会)一九九九年発行
(『農林業問題研究』第一三八号、二〇〇〇年六月、掲載)
書評2 奥田央編『20世紀ロシア農民史』(社会評論社)二〇〇六年発行
(『ロシア・ユーラシア経済―研究と資料―』第九〇九号、二〇〇八年四月、掲載)
史料・参考文献一覧
初出一覧
あとがき
索 引
英文要約
目 次
略語一覧
序章 本書の課題と視角
―戦後東ドイツ農村における「社会主義」経験の歴史化のために―
一 東エルベ農業史と戦後東ドイツの土地改革・集団化
二 冷戦期における研究動向
1 東ドイツ
2 西ドイツ
3 日 本
三 パラダイム転換―ポスト冷戦期の新しい研究動向―
1 概 況
2 「社会史・日常史」研究
3 A・バウアーケンパー『共産主義独裁下の農村社会―強制的集団化と伝統―』(二〇〇二年)
四 本書の課題と視角
第一章 土地改革期の新農民問題
―難民・経営資本・村落 一九四五年~一九四九年―
はじめに
1 ソ連軍進駐と土地改革の実施
2 東ドイツ土地改革の特徴と本章の課題
第一節 難民問題とソ連軍農場占領
1 難民問題と村落形態
2 ソ連軍の農場占領問題
第二節 農業経営資本の利用形態と労働のヘゲモニー
1 家畜
馬/牛/「家畜調整Viehausgleich」
2 トラクター
第三節 グーツ屋敷の解体と「新農民家屋建設プログラム」
第四節 新農民問題―新農民の行動と村落の統合問題―
1 経営放棄
2 乱伐と「サボタージュ」
3 新農民村落の村政
おわりに
第二章 非農民の農村難民たち
―旧農民村落における難民問題 一九四五年~一九四九年―
はじめに
第一節 戦後ドイツ人難民の発生と流入の地域性
第二節 農村難民の就業状態―州レベルの統計分析による概観―
1 農業就業について
2 「非就業者」について
第三節 村に収容される難民たち―一九四七年シュヴェリン郡難民調査から―
1 農村難民の就業実態―村落レベルのあり方―
就業の実態/「非就業者」―下層に沈む女性難民たち―
2 農村難民の「住」の実態
第四節 新農民村落における難民たち―住宅問題を中心に―
第五節 対立と統合のあいだ―旧農民村落の難民問題―
1 土着農民と難民の対立のあり方
2 国家と村落―国家の方向付け―
住宅問題/農業労働者の「自給者規定」問題
おわりに―旧農民村落における難民問題の「解決」の行方―
第三章 新旧農民の「共和国逃亡」
―大農弾圧と経営放棄 一九五二年~一九五五年―
はじめに
1 一九四九年。農業諸組織の「国家化」と「反大農政策」の開始
2 一九五二年へ。「共和国逃亡」の複合性と本章の課題
第一節 「耕作放棄地」および「荒廃経営」の関連立法
第二節 旧農民の「荒廃経営」接収と「共和国逃亡」―一九五二・五三年―
1 村落単位での旧農民「共和国逃亡」の実態
2 「荒廃経営法」による接収の実態
「経営接収理由」の分析/「荒廃経営」接収後の経営管理の実態/「住」をめぐる問題
第三節 新農民の「共和国逃亡」と「経営返上」―一九五五年―
1 新農民の「共和国逃亡」の概観
2 「逃亡理由」の分析
3 「返上申請理由」の分析
4 新農民経営放棄の処理の仕方―村落間のばらつきと「解決」の多様性―
おわりに
第四章 農業集団化のミクロヒストリー(1)
―新農民村落 一九四五年~一九六一年―
はじめに
1 東ドイツ農業集団化の三つの局面
2 本章の課題
第一節 バート・ドベラン郡集団化の全体動向
1 郡全体の動向
2 村落単位でみる集団化の「類型化」
第二節 ケーグスドルフ村の集団化
―有力難民主導LPGの同調化戦略と没落者たち―
1 土地改革から農業集団化へ―経過の概略―
2 LPGと村政の中核的な担い手たち
3 難民層の「分解」過程―旧グーツ館に暮らした人々―
没落する新農民の難民家族たち/単身婦人たち/難民の鍛冶親方
4 「命令二〇九号」とLPG化―村の物的資源をめぐって―
「畜舎」をめぐる問題/「命令二〇九号」の受益者とLPG化
第三節 ディートリヒスハーゲン村の集団化―村内少数派LPGの挫折―
1 集団化過程の概況
2 LPG『進歩』とその挫折―搾乳夫の夢と村落の分裂―
3 全面的集団化過程―「相互不信」の集団化受容―
おわりに
第五章 農業集団化のミクロヒストリー(2)
―旧農民村落 一九四五年~一九六一年―
はじめに
第一節 ホーエンフェルデ村の集団化―大農層崩壊と残存家族の同調化―
1 村と集団化の概況
2 土地改革から初期集団化まで
敗戦と土地改革/難民の新農民とLPGの設立/ラングホーフとポゼールの問題/ホーエンフェルデ村の「六月事件」
3 「村落農業経営ÖLB」の「農業生産協同組合LPG」への吸収
大農層の崩壊/ÖLBの実態/LPGによるÖLB統合
4 村政と村議会の変化
村評議会・村会議員の構成/村議会における党アクティブの登場/③村の個人農の組織化
5 新組合長ヤーチュの登場とLPGによる村内物的資源の再編
6 全面的集団化へ―同調する大農層と集落間対立―
ホーエンフェルデ村残存大農層の同調/イヴェンドルフ村とノイ・ホーエンフェルデ地区の集団化
第二節 パーケンティン村の集団化―抵抗型大農村落と農業労働者問題―
1 村と集団化の概況
2 小規模LPGでありつづけたこと
3 農業労働者問題とLPG化の関わり
住宅問題/搾乳夫クローツの問題
4 全面的集団化過程の特徴
集団化工作と農民の反集団化/牧師ゲルラッハ/統合LPGへ
おわりに
第六章 全面的集団化と「勤労農民」たち
―個人農村落の集団化対応 一九五七/五八年~一九六一年―
はじめに―本章の課題と郡の空間構造―
第一節 一九五七年秋以降のバート・ドベラン郡の集団化の概況
第二節 優良新農民村落の集団化
1 ラコー村の集団化―優良難民新農民主導による全村集団化―
2 優良新農民の形成とÖLB問題
新農民富裕化の実態/ÖLB問題との関わり
3 優良新農民の政治的・社会的性格―党と難民と教会―
4 反発から受容へ
第三節 劣悪な新農民村落の集団化―「特異型」を中心に―
1 「解散・縮小型」の新農民村落の集団化
2 ブッシュミューレン村
―難民ネットワークによるLPG化とその挫折―
3 ローゼンハーゲン=ガーズハーゲン村―郡内困窮地域の「分裂的」集団化―
おわりに
第七章 機械・トラクター・ステーション
―農業機械化と農村カードル形成 一九四九年~一九六一年―
はじめに
第一節 MAS設立からMTS再編へ
―制度と組織の概略―
1 MASの設立―農業諸組織の「国家化」の一環として―
2 MTSの資本装備と組織構造
第二節 MTSの党カードルたち―新支配層の政治世界―
1 カードルの党内権力闘争―MTS内の「党生活・党政治」―
2 「処分」される人々―スターリニズムの実践と反発―
第三節 農業技師とトラクター運転手―大規模機械化農業の担い手たち―
1 農業技師
2 トラクター運転手など
第四節 MTSと村落・LPG―農業機械化の実態―
1 村の農業機械化のありよう
耕起作業/収穫・脱穀作業/根菜類―ジャガイモを中心に―
2 MTSの労働組織問題―二交代制と「作業班支所」―
二交代制をめぐって/「作業班支所」の設立と実態―MTSの分割化―
第五節 MTS政治課指導員と全面的集団化
1 政治課指導員による村落監視と介入
MTS政治課指導員から管区郡党指導部指導員(管区指導員)へ/活動実態
2 MTS管区指導員たちと農業集団化工作活動
3 MTSのLPGへの吸収過程
おわりに
終章―二〇世紀ドイツ農村史における土地改革と農業集団化―
一 「集団化の多様性」が語るもの―二項対立図式を超えて―
二 難民入植政策としての土地改革・集団化―「入植型社会主義」―
三 近代ドイツ農業労働者論―戦時から戦後へ―
四 農村の物的資源の社会的再編―大規模農業の「社会主義的」形成―
書評1 谷口信和著『二十世紀社会主義農業の教訓―二十一世紀日本農業へのメッセージ―』(農山漁村文化協会)一九九九年発行
(『農林業問題研究』第一三八号、二〇〇〇年六月、掲載)
書評2 奥田央編『20世紀ロシア農民史』(社会評論社)二〇〇六年発行
(『ロシア・ユーラシア経済―研究と資料―』第九〇九号、二〇〇八年四月、掲載)
史料・参考文献一覧
初出一覧
あとがき
索 引
英文要約