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同時代の哲学書で最もよく知られているのはヒューム『人間の本性について』であるが、この書を公然と批判したのがケイムズ卿の主著である本書である。彼は認識論と道徳論の二方面からヒュームの極端な懐疑思想を批判し、後の常識学派の流れを決定付ける。当時のスコットランド学派の哲学論争を垣間見ることのできる好著である。本邦初訳。
『イギリス哲学研究』第40号(2017年)、82-83頁、評者:木宮正裕氏
田中 秀夫(たなか ひでお)
愛知学院大学経済学部教授・京都大学名誉教授
主な著訳書
『スコットランド啓蒙とは何か』(ミネルヴァ書房、2014年)、『近代社会とは何か』(京都大学学術出版会、2013年)、『啓蒙の射程と思想家の旅』(未来社、2013年)、『野蛮と啓蒙―経済思想史からの接近』(編著、京都大学学術出版会、2014年)、『アメリカ啓蒙の群像』(名古屋大学出版会、2012年)、ヒューム『政治論集』(訳、京都大学学術出版会、2010年)、ハチスン『道徳哲学序説』(共訳、京都大学学術出版会、2009年)、その他。
増田 みどり(ますだ みどり)
京都橘大学非常勤講師を経て、現在は独立研究者
2005年 滋賀大学経済学研究科博士前期課程修了 経済学修士
2008年 京都大学経済学部研究生
専攻 社会思想史 理論経済学
愛知学院大学経済学部教授・京都大学名誉教授
主な著訳書
『スコットランド啓蒙とは何か』(ミネルヴァ書房、2014年)、『近代社会とは何か』(京都大学学術出版会、2013年)、『啓蒙の射程と思想家の旅』(未来社、2013年)、『野蛮と啓蒙―経済思想史からの接近』(編著、京都大学学術出版会、2014年)、『アメリカ啓蒙の群像』(名古屋大学出版会、2012年)、ヒューム『政治論集』(訳、京都大学学術出版会、2010年)、ハチスン『道徳哲学序説』(共訳、京都大学学術出版会、2009年)、その他。
増田 みどり(ますだ みどり)
京都橘大学非常勤講師を経て、現在は独立研究者
2005年 滋賀大学経済学研究科博士前期課程修了 経済学修士
2008年 京都大学経済学部研究生
専攻 社会思想史 理論経済学
序 文
第 一 部
第一論考 苦悩の対象にいだく我々の愛着
第二論考 道徳の基礎と原理
序 論
第 一 章 道徳の基礎
第 二 章 道徳感覚
第 三 章 義務と責務
第 四 章 道徳的美徳のさまざまな序列
第 五 章 行為の原理
第 六 章 正義と不正
第 七 章 第一の自然法
第 八 章 国際法
第 九 章 道徳の基礎に関するさまざまな見解
第三論考 自由と必然
第四論考 人格の同一性
補論 第三論考を擁護して書かれた小冊子の大体を含む
第 二 部
第一論考 信念
第二論考 外的感覚
第 一 節 外的感覚による知覚〔第三版での追加〕
第 二 節 実体と性質
第 三 節 一次性質と二次性質
第 四 節 外的感覚の信頼性
第三論考 視覚についてのさまざまな理論
〔第三版での追加〕
第四論考 物質と精神〔第三版での追加〕
第五論考 力、原因、結果
第六論考 未来の出来事についての知
第七論考 暗闇のなかの超自然的な力への恐れ
第八論考 神についての知
神の単一性/神の力と知性/神の善意/まとめ
解 説
索 引
第 一 部
第一論考 苦悩の対象にいだく我々の愛着
第二論考 道徳の基礎と原理
序 論
第 一 章 道徳の基礎
第 二 章 道徳感覚
第 三 章 義務と責務
第 四 章 道徳的美徳のさまざまな序列
第 五 章 行為の原理
第 六 章 正義と不正
第 七 章 第一の自然法
第 八 章 国際法
第 九 章 道徳の基礎に関するさまざまな見解
第三論考 自由と必然
第四論考 人格の同一性
補論 第三論考を擁護して書かれた小冊子の大体を含む
第 二 部
第一論考 信念
第二論考 外的感覚
第 一 節 外的感覚による知覚〔第三版での追加〕
第 二 節 実体と性質
第 三 節 一次性質と二次性質
第 四 節 外的感覚の信頼性
第三論考 視覚についてのさまざまな理論
〔第三版での追加〕
第四論考 物質と精神〔第三版での追加〕
第五論考 力、原因、結果
第六論考 未来の出来事についての知
第七論考 暗闇のなかの超自然的な力への恐れ
第八論考 神についての知
神の単一性/神の力と知性/神の善意/まとめ
解 説
索 引