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カナディアンロッキーの魅力は、地球の歴史を刻む地形・地質と、三千メートル級の山々が織りなす手つかずの自然美である。共生により高山環境を生き抜く樹木から、土壌を耕す外来種ミミズ、そしてハイイログマの保全まで。さまざまな時間・空間スケールでみられる山岳生態系のダイナミクスを鮮やかに描き出す。世界自然遺産をより深く知るための一冊。
『日本生態学会ニュースレター』No.41(
2017年1月)、15-16頁、評者:相場慎一郎氏
2017年1月)、15-16頁、評者:相場慎一郎氏
大園 享司(おおその たかし)
京都大学生態学研究センター・准教授。博士(農学)京都大学。
京都大学農学部林学科卒業、同大学院農学研究科修士課程地域環境科学専攻修了、同大学院農学研究科博士後期課程地域環境科学専攻退学。京都大学大学院農学研究科・助手・助教を経て、2008年より現在に至る。
主な著書・訳書
大園享司(訳)グラスエンドファイト—その生態と進化(原題:Ecology and Evolution of the Grass-Endophyte Symbiosis, Cheplick G.P. & Faeth S.H.)東海大学出版会、2012.
大園享司・鏡味麻衣子(共編著)微生物の生態学、共立出版、2011.
広瀬大・大園享司(訳)菌類の生物学(原題:Fungal Biology, Understanding the fungal lifestyle, second edition, Lysek G. & Jennings D.H.)京都大学学術出版会、2011.
大園享司(訳)森林生態系の落葉分解と腐植形成(原題:Plant Litter, decomposition, humus formation, carbon sequestration, Berg B. & McClaugherty C.)シュプリンガー・フェアラーク東京、2004.
京都大学生態学研究センター・准教授。博士(農学)京都大学。
京都大学農学部林学科卒業、同大学院農学研究科修士課程地域環境科学専攻修了、同大学院農学研究科博士後期課程地域環境科学専攻退学。京都大学大学院農学研究科・助手・助教を経て、2008年より現在に至る。
主な著書・訳書
大園享司(訳)グラスエンドファイト—その生態と進化(原題:Ecology and Evolution of the Grass-Endophyte Symbiosis, Cheplick G.P. & Faeth S.H.)東海大学出版会、2012.
大園享司・鏡味麻衣子(共編著)微生物の生態学、共立出版、2011.
広瀬大・大園享司(訳)菌類の生物学(原題:Fungal Biology, Understanding the fungal lifestyle, second edition, Lysek G. & Jennings D.H.)京都大学学術出版会、2011.
大園享司(訳)森林生態系の落葉分解と腐植形成(原題:Plant Litter, decomposition, humus formation, carbon sequestration, Berg B. & McClaugherty C.)シュプリンガー・フェアラーク東京、2004.
口 絵
はじめに
第1章……自然環境
1 ロッキー山脈とは
2 カナディアンロッキーの五つのゾーン
3 山脈の成り立ち
4 過去一万年の気候変動
5 人間の歴史
コラム01 世界自然遺産とは
第2章……植生とその変遷
1 植生の特徴
2 植生の変遷をどうやって調べるか
3 高山帯の植生
4 高標高域の共生菌類
5 亜高山帯の植生
6 山地帯の植生
7 カナディアンロッキー北部の植生
コラム02 菌根菌とは
第3章……生態系の遷移
1 生態系の遷移とは
2 氷河末端部の後退と一次遷移
3 湿原と氾濫原
4 地滑りと雪崩の発生
5 害虫の大発生—マウンテンパインビートル
6 根株腐朽
7 生態系の撹乱要因としての森林火災
8 森林の伐採
コラム03 ロブソン氷河の後退域における植生調査
コラム04 マウンテンパインビートルの脅威
第4章……生態系の物質循環
1 カナナスキス—生態系研究のモデルサイト
2 森林の現存量・純一次生産量・リターフォール量
3 落葉の分解
4 丸太の分解
5 土壌の発達パターンにみられる特徴
6 林床における有機物・養分の集積と無機化
7 施肥を受けた森林土壌の物質循環
コラム05 有機物層を観察する
第5章……土壌生物の働き
1 生態系を足元から支える土壌生物
2 土壌の菌類
3 土壌の動物たち
4 土壌生物研究のこれから
コラム06 菌糸という生き方
第6章……人間活動と野生動物・生態系の保全
1 人間と野生動物と生態系
2 オオカミによるワピチの密度依存的な捕食
3 栄養カスケード—食う—食われるの関係と生態系
4 生態系の保全指標としての大型動物
5 ハイイログマの保全
6 公園の利用と土壌の変化
8 高山帯の登山道における植物相の変化
9 人間活動が山岳生態系に及ぼす影響—まとめにかえて
コラム07 生物多様性・生態系保全の国際的な取り組み
おわりに
読書案内
付録 生物名リスト
引用文献
索 引
はじめに
第1章……自然環境
1 ロッキー山脈とは
2 カナディアンロッキーの五つのゾーン
3 山脈の成り立ち
4 過去一万年の気候変動
5 人間の歴史
コラム01 世界自然遺産とは
第2章……植生とその変遷
1 植生の特徴
2 植生の変遷をどうやって調べるか
3 高山帯の植生
4 高標高域の共生菌類
5 亜高山帯の植生
6 山地帯の植生
7 カナディアンロッキー北部の植生
コラム02 菌根菌とは
第3章……生態系の遷移
1 生態系の遷移とは
2 氷河末端部の後退と一次遷移
3 湿原と氾濫原
4 地滑りと雪崩の発生
5 害虫の大発生—マウンテンパインビートル
6 根株腐朽
7 生態系の撹乱要因としての森林火災
8 森林の伐採
コラム03 ロブソン氷河の後退域における植生調査
コラム04 マウンテンパインビートルの脅威
第4章……生態系の物質循環
1 カナナスキス—生態系研究のモデルサイト
2 森林の現存量・純一次生産量・リターフォール量
3 落葉の分解
4 丸太の分解
5 土壌の発達パターンにみられる特徴
6 林床における有機物・養分の集積と無機化
7 施肥を受けた森林土壌の物質循環
コラム05 有機物層を観察する
第5章……土壌生物の働き
1 生態系を足元から支える土壌生物
2 土壌の菌類
3 土壌の動物たち
4 土壌生物研究のこれから
コラム06 菌糸という生き方
第6章……人間活動と野生動物・生態系の保全
1 人間と野生動物と生態系
2 オオカミによるワピチの密度依存的な捕食
3 栄養カスケード—食う—食われるの関係と生態系
4 生態系の保全指標としての大型動物
5 ハイイログマの保全
6 公園の利用と土壌の変化
8 高山帯の登山道における植物相の変化
9 人間活動が山岳生態系に及ぼす影響—まとめにかえて
コラム07 生物多様性・生態系保全の国際的な取り組み
おわりに
読書案内
付録 生物名リスト
引用文献
索 引