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森林国・日本の豊かな暮らしに活かすには——かつては効率的だと思われ実践された皆伐・一斉植林による木材生産は、安い外材に押されて、一部のブランド樹種をのぞいて経済的に成り立たなくなり、結果的に森林の荒廃を招いた。そんな現状を打開するには、従来と違った発想が必要である。森林のもつ環境保全機能を維持しながら木材生産を経営的に成り立たせる「究極」の森林管理とはどのようなものだろうか。
『森林技術』No.803('09年2月号)42-43頁、評者:田中和博氏
梶原 幹弘(かじはら みきひろ)
1933年に高知市に生まれる.
1957年に京都大学農学部林学科を卒業し,1962年に同大学院博士課程修了.農学博士.
1962年に京都大学農学部助手.1965年に京都府立大学農学部講師,助教授を経て,1986年に同教授.1997年に退職して京都府立大学名誉教授.
専門は林木の測定・成長と森林の施業で,1992年に森林計画学賞(第1回)を受賞.
【主な著書】
『森林計測学講義』(分担執筆,養賢堂,1987年),『相対幹形-その実態と利用-』(単著,森林計画学会出版局,1993年),『樹冠と幹の成長』(単著,森林計画学会出版局,1995年),『択伐林の構造と成長』(単著,森林計画学会出版局,1998年),『樹冠からみた林木の成長と形質』(編著,森林計画学会出版局,2000年),『森林の施業を考える-機能向上と経営収支改善のために-』(単著,森林計画学会出版局,2003年)
1933年に高知市に生まれる.
1957年に京都大学農学部林学科を卒業し,1962年に同大学院博士課程修了.農学博士.
1962年に京都大学農学部助手.1965年に京都府立大学農学部講師,助教授を経て,1986年に同教授.1997年に退職して京都府立大学名誉教授.
専門は林木の測定・成長と森林の施業で,1992年に森林計画学賞(第1回)を受賞.
【主な著書】
『森林計測学講義』(分担執筆,養賢堂,1987年),『相対幹形-その実態と利用-』(単著,森林計画学会出版局,1993年),『樹冠と幹の成長』(単著,森林計画学会出版局,1995年),『択伐林の構造と成長』(単著,森林計画学会出版局,1998年),『樹冠からみた林木の成長と形質』(編著,森林計画学会出版局,2000年),『森林の施業を考える-機能向上と経営収支改善のために-』(単著,森林計画学会出版局,2003年)
口絵
はじめに
第Ⅰ章 森林の取り扱いの歴史
1 自然的な森林の利用--室町時代まで
2 皆伐林と択伐林の成立--江戸時代
3 皆伐林の発展--明治時代以降
第Ⅱ章 森林施業の現状と問題点
1 施業方法の種類と現状
2 皆伐林と択伐林の施業における問題点
第Ⅲ章 樹冠の大きさと森林の樹冠量
1 樹冠の形と大きさ
2 樹冠の空間占有状態と森林の樹冠量
第Ⅳ章 樹冠と幹の成長との関係
1 幹の成長を支配する樹冠量
2 幹の形と幹材積
3 幹材の形質
第Ⅴ章 樹冠からみた幹材積生産量
1 皆伐林の密度管理状態による差異
2 択伐林の幹材積生産量
3 皆伐林と択伐林における優劣
第Ⅵ章 林冠の状態と環境保全機能
1 環境保全機能の種類
2 機能の発揮に適した林冠の状態
3 林冠管理による機能の向上
第Ⅶ章 究極の森林-択伐林
1 施業の方法
2 木材生産の経営収支
3 持続性と健全
4 導入と拡大の効果
第Ⅷ章 択伐林によせる期待
1 国有林の役割と責任
2 里山林の整備
3 貴重な天然林の維持
4 景観の保全
5 自然的な森林の生態保持
おわりに
参考文献
索引
はじめに
第Ⅰ章 森林の取り扱いの歴史
1 自然的な森林の利用--室町時代まで
2 皆伐林と択伐林の成立--江戸時代
3 皆伐林の発展--明治時代以降
第Ⅱ章 森林施業の現状と問題点
1 施業方法の種類と現状
2 皆伐林と択伐林の施業における問題点
第Ⅲ章 樹冠の大きさと森林の樹冠量
1 樹冠の形と大きさ
2 樹冠の空間占有状態と森林の樹冠量
第Ⅳ章 樹冠と幹の成長との関係
1 幹の成長を支配する樹冠量
2 幹の形と幹材積
3 幹材の形質
第Ⅴ章 樹冠からみた幹材積生産量
1 皆伐林の密度管理状態による差異
2 択伐林の幹材積生産量
3 皆伐林と択伐林における優劣
第Ⅵ章 林冠の状態と環境保全機能
1 環境保全機能の種類
2 機能の発揮に適した林冠の状態
3 林冠管理による機能の向上
第Ⅶ章 究極の森林-択伐林
1 施業の方法
2 木材生産の経営収支
3 持続性と健全
4 導入と拡大の効果
第Ⅷ章 択伐林によせる期待
1 国有林の役割と責任
2 里山林の整備
3 貴重な天然林の維持
4 景観の保全
5 自然的な森林の生態保持
おわりに
参考文献
索引