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古代中国で発明された紙は、どのように世界中に広まったのだろうか? 約2千年におよぶ歴史を経て、製造法はどのように発展し、多様化し、大規模化したのだろうか? 紙とその原料となるパルプの科学を基礎から論じて、身近でありながら意外と「正体」を知られていない「紙」たちの様々な顔を描き出す。
『紙パルプ技術協会誌』'07年9月号、113頁、評者:豊福邦隆氏
山内 龍男(やまうち たつお)
1947年大阪府生まれ、農学博士、京都大学農学部林産工学科卒、同大学院博士課程終了後同大学助手を経て1995年より同助教授。この間紙の構造と物性に関する種々の研究に従事、なお1984年より2年間ニュージーランド政府招待研究者として同国紙パルプ研究機関(PAPRO-NZ)で研究する。
主な著書
『Wood Processing & Utilization』(Ellis Horwood 1989),『多孔質体の性質とその応用技術(多孔質体実用辞典)』(フジ・テクノシステム 1999),『Handbook of Physical and Mechanical Testing of Paper revised and enlarged』(Marcel Dekker 2001)、『紙の文化事典』(朝倉書店、2006)いずれも共著
1947年大阪府生まれ、農学博士、京都大学農学部林産工学科卒、同大学院博士課程終了後同大学助手を経て1995年より同助教授。この間紙の構造と物性に関する種々の研究に従事、なお1984年より2年間ニュージーランド政府招待研究者として同国紙パルプ研究機関(PAPRO-NZ)で研究する。
主な著書
『Wood Processing & Utilization』(Ellis Horwood 1989),『多孔質体の性質とその応用技術(多孔質体実用辞典)』(フジ・テクノシステム 1999),『Handbook of Physical and Mechanical Testing of Paper revised and enlarged』(Marcel Dekker 2001)、『紙の文化事典』(朝倉書店、2006)いずれも共著
I 紙・パルプとは
1.パルプおよび紙の種類と分類,およびそれらの試験法
2.基幹素材産業としての紙・パルプ産業
II パルプ用材としての木材の特徴
1.木材組織と繊維の構造
1).木材の組織構造
2).木材繊維の構造
2.木材の化学成分
3.抄紙に適した繊維とは
4.非木材繊維との対比
5.調木・剥皮
IIIパルプの製造
1.機械パルプ
1)砕木パルプ
2)リファイナー砕木パルプ
3)サーモメカニカルパルプ
4)濾水度測定
5)機械パルプ化の原理および機械パルプの特徴
2.化学パルプ
1)クラフトパルプ
2)溶解用パルプとしての前加水分解クラフトパルプ
3.古紙パルプ
IVパルプの漂白
1.機械パルプおよび古紙パルプの漂白
2.化学パルプの漂白
V環境および公害対策
1.排水による水質汚濁
2.大気汚染および悪臭
VI紙料の調成
1.パルプの叩解
2.填料および添加剤
VII 抄紙工程
1.抄紙の原理
2.長網抄紙機および円網抄紙機
3.抄紙のツイン化および多層化
4.コンソリゼーション
VIII紙の加工
1.内部加工
2.外部加工
1)塗工
2)タブサイズ
3)積層
4)含浸
IX 紙の基本的特性値とその構造
1.基本的特性値
1)坪量
2)厚さ
3)密度
2.紙の構造および空隙構造
1)繊維集合体としての紙構造
2)紙の空隙構造
3)紙の表面構造
3.紙構造の不均一性
1)地合
2)繊維の配向および両面性
X 紙の物性
1.水分の影響
2.多孔的性質
1)流体透過性
2)液体の浸透性
3.力学的・強度的性質
1)紙面方向の力学的・強度的性質
2)単繊維強度およびゼロスパン強度
3)圧縮性および表面強度
4.感性的性質
5.光学的性質
1) 白色度
2)不透明度
3)光の散乱およびKubelka-Munk式
6.化学的性質および耐久性
1)紙の劣化と耐久性
XI.紙の用途としての印刷,コピーと印字
1. 印刷
2. コピー
3. インクジェット印字
XII 和紙の特徴
付録
紙および紙パルプ学の将来展望
世界の主要な紙パルプ研究機関
1.パルプおよび紙の種類と分類,およびそれらの試験法
2.基幹素材産業としての紙・パルプ産業
II パルプ用材としての木材の特徴
1.木材組織と繊維の構造
1).木材の組織構造
2).木材繊維の構造
2.木材の化学成分
3.抄紙に適した繊維とは
4.非木材繊維との対比
5.調木・剥皮
IIIパルプの製造
1.機械パルプ
1)砕木パルプ
2)リファイナー砕木パルプ
3)サーモメカニカルパルプ
4)濾水度測定
5)機械パルプ化の原理および機械パルプの特徴
2.化学パルプ
1)クラフトパルプ
2)溶解用パルプとしての前加水分解クラフトパルプ
3.古紙パルプ
IVパルプの漂白
1.機械パルプおよび古紙パルプの漂白
2.化学パルプの漂白
V環境および公害対策
1.排水による水質汚濁
2.大気汚染および悪臭
VI紙料の調成
1.パルプの叩解
2.填料および添加剤
VII 抄紙工程
1.抄紙の原理
2.長網抄紙機および円網抄紙機
3.抄紙のツイン化および多層化
4.コンソリゼーション
VIII紙の加工
1.内部加工
2.外部加工
1)塗工
2)タブサイズ
3)積層
4)含浸
IX 紙の基本的特性値とその構造
1.基本的特性値
1)坪量
2)厚さ
3)密度
2.紙の構造および空隙構造
1)繊維集合体としての紙構造
2)紙の空隙構造
3)紙の表面構造
3.紙構造の不均一性
1)地合
2)繊維の配向および両面性
X 紙の物性
1.水分の影響
2.多孔的性質
1)流体透過性
2)液体の浸透性
3.力学的・強度的性質
1)紙面方向の力学的・強度的性質
2)単繊維強度およびゼロスパン強度
3)圧縮性および表面強度
4.感性的性質
5.光学的性質
1) 白色度
2)不透明度
3)光の散乱およびKubelka-Munk式
6.化学的性質および耐久性
1)紙の劣化と耐久性
XI.紙の用途としての印刷,コピーと印字
1. 印刷
2. コピー
3. インクジェット印字
XII 和紙の特徴
付録
紙および紙パルプ学の将来展望
世界の主要な紙パルプ研究機関