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4億年の間、度々の大変動にも生き残り繁栄する昆虫たち。かれらの優れた環境適応能力と、その能力を支える機能や構造、情報戦略から学ぶことで、調和的・効率的・持続的な文明を実現するための術を見つけることが出来る。食料生産と害虫管理、医学・工学への応用、そして虫を用いた科学教育まで、新しい科学・技術を提案する。
『ジャパンフードサイエンス』Vol.48 No.5('09年5月号),42頁
『化学と生物』Vol.47,No.11,2009、809頁、評者:安藤哲氏
『日本農薬学会誌』Vol.34, No.4,2009、354頁、評者:尾添嘉久氏
『環動昆』Vol.20 No.3, 2009、140-142頁、評者:今井長兵衛氏
『遺伝』Vol.64 No.2、105-106頁、評者:石浦章一氏
『生物科学』Vol.61 No.4、254頁、評者:二橋亮氏
『AROMA RESEARCH』No.43、94頁
『化学と生物』Vol.47,No.11,2009、809頁、評者:安藤哲氏
『日本農薬学会誌』Vol.34, No.4,2009、354頁、評者:尾添嘉久氏
『環動昆』Vol.20 No.3, 2009、140-142頁、評者:今井長兵衛氏
『遺伝』Vol.64 No.2、105-106頁、評者:石浦章一氏
『生物科学』Vol.61 No.4、254頁、評者:二橋亮氏
『AROMA RESEARCH』No.43、94頁
【 】内は,本書における執筆分担部分
■編 者
藤崎憲治(ふじさき けんじ)京都大学大学院農学研究科教授,専門は昆虫生態学・応用昆虫学
【はじめに,第1部序,1部1章,トピック1―2,トピック1―4,トピック2―1,トピック2―3,3部5章,トピック3―1,第4部序,4部3章】
1947年福岡県生まれ.京都大学大学院博士課程単位取得退学,沖縄県農業試験場主任研究員,岡山大学農学部教授を経て現職.
主な著書に
『カメムシはなぜ群れる?:離合集散の生態学』(京都大学学術出版会,2001),『昆虫における飛翔性の進化と退化:飛ぶ昆虫と飛ばない昆虫の謎』(編著 東海大学出版会,2004),『群れろ! 昆虫に学ぶ集団の知恵』(共著 エヌ・ティー・エス,2008)など.
西田律夫(にしだ りつお)京都大学大学院農学研究科教授,専門は化学生態学・生物有機化学
【第2部序,2部2章,3部1章,あとがき】
1949年三重県津市生まれ.三重大学農学部学部卒,京都大学大学院博士課程修了,京都大学農学部助手,助教授を経て現職.
主な著書に
『共進化の謎に迫る:化学の目で見る生態系』(共編著 平凡社,1995),『生物資源から考える21世紀の農学 第3巻 植物を守る』(分担執筆 京都大学学術出版会,2007)など.
佐久間正幸(さくま まさゆき)京都大学大学院農学研究科教授,専門は昆虫生理学・応用生物科学専攻
【第3部序,3部2章,3部3章】
1951年神奈川県横浜市生まれ.京都大学大学院博士後期課程単位修得退学,京都大学農学部助手,京都大学大学院農学研究科助教授を経て現職.
主な著書に
『農芸化学の事典』(分担執筆 朝倉書店,2003),『生物資源から考える21世紀の農学 第3巻 植物を守る』(編 京都大学学術出版会,2008)など.
■著 者
網干貴子(あぼし たかこ)京都大学大学院農学研究科博士後期課程(日本学術振興会特別研究員) 化学生態学
【2部1章】
飯田訓久(いいだ みちひさ)京都大学大学院農学研究科准教授 フィールドロボティクス
【3部6章】
井鷺裕司(いさぎ ゆうじ)京都大学大学院農学研究科教授 保全生態学
【トピック1―6】
井上みずき(いのうえ みずき)秋田県立大学生物資源科学部助教 分子生態学
【トピック1―5】
上杉龍士(うえすぎ りゅうじ)京都大学21世紀COEプログラム博士研究員 分子生態学
【1部5章】
梅田幹雄(うめだ みきお)京都大学名誉教授 フィールドロボティクス
【3部6章,トピック3―2】
大澤直哉(おおさわ なおや)京都大学大学院農学研究科講師 森林生態学
【トピック4―1】
岡田公太郎(おかだ こうたろう)京都大学21世紀COEプログラム博士研究員 昆虫生理学
【3部2章】
刑部正博(おさかべ まさひろ)京都大学大学院農学研究科准教授 植物ダニ学
【1部5章,2部4章,トピック3―2】
角谷岳彦(かくたに たけひこ)京都大学総合博物館助教 情報発信系
【トピック1―4】
勝又綾子(かつまた あやこ)京都大学21世紀COEプログラム博士研究員 化学生態学
【3部1章】
貴志 学(きし まなぶ)京都大学大学院農学研究科研修員 昆虫生態学
【トピック1―2】
桑原保正(くわはら やすまさ)京都学園大学バイオ環境学部教授 天然物有機化学
【トピック2―2,トピック3―3】
齋藤星耕(さいとう せいこう)京都大学大学院農学研究科博士後期課程 森林生態学
【トピック1―3】
清水 健(しみず けん)岡山大学大学院環境学研究科 昆虫生態学
【1部1章】
武田博清(たけだ ひろし)同志社大学理工学部教授 森林生態学
【1部2章】
田中晋吾(たなか しんご)北海道大学サステイナビリティ学教育研究センター博士研究員
昆虫生態学
【1部4章】
東郷大介(とうごう だいすけ)京都大学農学研究科修士課程修了 昆虫生態学
【1部1章】
中川好秋(なかがわ よしあき)京都大学大学院農学研究科准教授 生物調節化学
【2部5章,トピック2―4】
中島 皇(なかしま ただし)京都大学フィールド科学教育研究センター講師 森林保全学
【4部1章】
日室千尋(ひむろ ちひろ)京都大学大学院農学研究科博士後期課程(日本学術振興会特別研究員) 昆虫生態学
【トピック2―3】
深谷 緑(ふかや みどり)京都大学21世紀COEプログラム博士研究員 行動生態学
【3部4章】
ペレズ―グッドウィン,パブロ 京都大学大学院農学研究科COE研究員 昆虫生態学
【3部5章,トピック3―1】
前園泰徳(まえぞの やすのり)京都大学大学院農学研究科COE研究員 昆虫生態学
【トピック1―1,トピック3―1,4部2章】
松浦健二(まつうら けんじ)岡山大学大学院環境学研究科准教授 昆虫生態学
【2部3章】
松木 悠(まつき ゆう)京都大学大学院農学研究科博士後期課程(日本学術振興会特別研究員) 分子生態学
【トピック1―6】
宮下正弘(みやした まさひろ)京都大学大学院農学研究科 生物調節化学
【トピック2―4】
ムソリン,ドミトリ 京都大学大学院農学研究科COE研究員 昆虫生態学
【1部1章】
森 直樹(もり なおき)京都大学大学院農学研究科准教授 化学生態学
【2部1章,トピック2―2,トピック3―3】
矢野修一(やの しゅういち)京都大学大学院農学研究科助教 実験進化生態学
【2部4章】
山崎理正(やまさき みちまさ)京都大学大学院農学研究科助教 森林昆虫学
【1部3章,4部1章】
横井智之(よこい ともゆき)京都大学農学研究科博士課程 昆虫生態学
【トピック2―1】
吉田隼平(よしだ じゅんぺい)京都大学農学研究科修士課程 昆虫生態学
【トピック1―4】
吉永直子(よしなが なおこ)京都大学21世紀COEプログラム博士研究員 化学生態学
【2部1章】
■編 者
藤崎憲治(ふじさき けんじ)京都大学大学院農学研究科教授,専門は昆虫生態学・応用昆虫学
【はじめに,第1部序,1部1章,トピック1―2,トピック1―4,トピック2―1,トピック2―3,3部5章,トピック3―1,第4部序,4部3章】
1947年福岡県生まれ.京都大学大学院博士課程単位取得退学,沖縄県農業試験場主任研究員,岡山大学農学部教授を経て現職.
主な著書に
『カメムシはなぜ群れる?:離合集散の生態学』(京都大学学術出版会,2001),『昆虫における飛翔性の進化と退化:飛ぶ昆虫と飛ばない昆虫の謎』(編著 東海大学出版会,2004),『群れろ! 昆虫に学ぶ集団の知恵』(共著 エヌ・ティー・エス,2008)など.
西田律夫(にしだ りつお)京都大学大学院農学研究科教授,専門は化学生態学・生物有機化学
【第2部序,2部2章,3部1章,あとがき】
1949年三重県津市生まれ.三重大学農学部学部卒,京都大学大学院博士課程修了,京都大学農学部助手,助教授を経て現職.
主な著書に
『共進化の謎に迫る:化学の目で見る生態系』(共編著 平凡社,1995),『生物資源から考える21世紀の農学 第3巻 植物を守る』(分担執筆 京都大学学術出版会,2007)など.
佐久間正幸(さくま まさゆき)京都大学大学院農学研究科教授,専門は昆虫生理学・応用生物科学専攻
【第3部序,3部2章,3部3章】
1951年神奈川県横浜市生まれ.京都大学大学院博士後期課程単位修得退学,京都大学農学部助手,京都大学大学院農学研究科助教授を経て現職.
主な著書に
『農芸化学の事典』(分担執筆 朝倉書店,2003),『生物資源から考える21世紀の農学 第3巻 植物を守る』(編 京都大学学術出版会,2008)など.
■著 者
網干貴子(あぼし たかこ)京都大学大学院農学研究科博士後期課程(日本学術振興会特別研究員) 化学生態学
【2部1章】
飯田訓久(いいだ みちひさ)京都大学大学院農学研究科准教授 フィールドロボティクス
【3部6章】
井鷺裕司(いさぎ ゆうじ)京都大学大学院農学研究科教授 保全生態学
【トピック1―6】
井上みずき(いのうえ みずき)秋田県立大学生物資源科学部助教 分子生態学
【トピック1―5】
上杉龍士(うえすぎ りゅうじ)京都大学21世紀COEプログラム博士研究員 分子生態学
【1部5章】
梅田幹雄(うめだ みきお)京都大学名誉教授 フィールドロボティクス
【3部6章,トピック3―2】
大澤直哉(おおさわ なおや)京都大学大学院農学研究科講師 森林生態学
【トピック4―1】
岡田公太郎(おかだ こうたろう)京都大学21世紀COEプログラム博士研究員 昆虫生理学
【3部2章】
刑部正博(おさかべ まさひろ)京都大学大学院農学研究科准教授 植物ダニ学
【1部5章,2部4章,トピック3―2】
角谷岳彦(かくたに たけひこ)京都大学総合博物館助教 情報発信系
【トピック1―4】
勝又綾子(かつまた あやこ)京都大学21世紀COEプログラム博士研究員 化学生態学
【3部1章】
貴志 学(きし まなぶ)京都大学大学院農学研究科研修員 昆虫生態学
【トピック1―2】
桑原保正(くわはら やすまさ)京都学園大学バイオ環境学部教授 天然物有機化学
【トピック2―2,トピック3―3】
齋藤星耕(さいとう せいこう)京都大学大学院農学研究科博士後期課程 森林生態学
【トピック1―3】
清水 健(しみず けん)岡山大学大学院環境学研究科 昆虫生態学
【1部1章】
武田博清(たけだ ひろし)同志社大学理工学部教授 森林生態学
【1部2章】
田中晋吾(たなか しんご)北海道大学サステイナビリティ学教育研究センター博士研究員
昆虫生態学
【1部4章】
東郷大介(とうごう だいすけ)京都大学農学研究科修士課程修了 昆虫生態学
【1部1章】
中川好秋(なかがわ よしあき)京都大学大学院農学研究科准教授 生物調節化学
【2部5章,トピック2―4】
中島 皇(なかしま ただし)京都大学フィールド科学教育研究センター講師 森林保全学
【4部1章】
日室千尋(ひむろ ちひろ)京都大学大学院農学研究科博士後期課程(日本学術振興会特別研究員) 昆虫生態学
【トピック2―3】
深谷 緑(ふかや みどり)京都大学21世紀COEプログラム博士研究員 行動生態学
【3部4章】
ペレズ―グッドウィン,パブロ 京都大学大学院農学研究科COE研究員 昆虫生態学
【3部5章,トピック3―1】
前園泰徳(まえぞの やすのり)京都大学大学院農学研究科COE研究員 昆虫生態学
【トピック1―1,トピック3―1,4部2章】
松浦健二(まつうら けんじ)岡山大学大学院環境学研究科准教授 昆虫生態学
【2部3章】
松木 悠(まつき ゆう)京都大学大学院農学研究科博士後期課程(日本学術振興会特別研究員) 分子生態学
【トピック1―6】
宮下正弘(みやした まさひろ)京都大学大学院農学研究科 生物調節化学
【トピック2―4】
ムソリン,ドミトリ 京都大学大学院農学研究科COE研究員 昆虫生態学
【1部1章】
森 直樹(もり なおき)京都大学大学院農学研究科准教授 化学生態学
【2部1章,トピック2―2,トピック3―3】
矢野修一(やの しゅういち)京都大学大学院農学研究科助教 実験進化生態学
【2部4章】
山崎理正(やまさき みちまさ)京都大学大学院農学研究科助教 森林昆虫学
【1部3章,4部1章】
横井智之(よこい ともゆき)京都大学農学研究科博士課程 昆虫生態学
【トピック2―1】
吉田隼平(よしだ じゅんぺい)京都大学農学研究科修士課程 昆虫生態学
【トピック1―4】
吉永直子(よしなが なおこ)京都大学21世紀COEプログラム博士研究員 化学生態学
【2部1章】
はじめに 昆虫から学ぶ科学
第Ⅰ部 昆虫から見る環境変動
序
1 環境と生物の相互作用
2 大変動を生き延びた生物―昆虫―の環境反応とその利用
3 温暖化インパクトの解析
4 進化の視点から見た環境と昆虫の応答
第1章 昆虫に対する地球温暖化のインパクト
1―1 亜熱帯性害虫は温帯に適応できるのか:オオタバコガを例に
1―2 ミナミアオカメムシの分布拡大とその要因
1―3 仮想温暖化装置を用いたミナミアオカメムシの発生予測
■TOPIC 1 温暖化で日本のチョウがまた1種増える?
■TOPIC 2 汽水環境におけるアメンボの生活史戦略
第2章 生態系の機能をあらわす指標としての昆虫の個体群と群集
2―1 はじめに
2―2 地球環境変動と昆虫センサー
2―3 生態系の構造と指標種生物の役割
2―4 生態系の基本構造
2―5 トップダウンとボトムアップシステム
2―6 生態系の機能と生物指標の関係
2―7 分解者系の土壌動物を生態系の指標とする試み
2―8 緯度系列に沿っての生産者の植物群集の変化
2―9 土壌分解系の機能と土壌動物群集
2―10 土壌分解系の機能とトビムシ機能群の関係
■TOPIC 3 ニホンジカ過密化前後における土壌動物群集の変化
■TOPIC 4 訪花昆虫群集の変化に学ぶ環境変動
■TOPIC 5 案外したたか?
■TOPIC 6 花粉の遺伝解析で知る本当の虫媒効率
第3章 環境変化がもたらす森の衰退
3―1 ナラ枯れ現象
3―2 被害拡大様式から見えてくるキクイムシの「好み」
3―3 飛来穿孔パターンから見えてくるキクイムシの「好み」
3―4 「好み」を利用して制御する
3―5 何を検知しているのか?:今後の課題
第4章 侵入種の影響と在来種群集の迅速な適応進化
4―1 巨大な操作実験としての「侵入種」
4―2 在来種群集の種間相互作用
4―3 オオモンシロチョウの分布拡大
4―4 侵入からの経過時間の効果を評価するために:個体群内比較と個体群間比較
4―5 一次寄生蜂による適応進化
4―6 高次寄生蜂による適応進化
4―7 適応進化と多様性:外乱に強い群集とは?
第5章 薬剤抵抗性の拡散と国際化にどう対処するか
5―1 農薬とハダニ
5―2 薬剤抵抗性発達に関する新たな視点
5―3 薬剤抵抗性の地域的変異と拡散
第Ⅱ部 昆虫の生理・生態に探る機能制御
序
1 適応進化の歴史に学ぶ新しい害虫管理手法
2 虫の生体内を探る
3 虫をめぐる多様な生物間相互作用
4 生態系ネットワークを解きほぐす
5 生態系を繋ぐ化学情報網
6 新たな害虫管理手法を求めて
第1章 昆虫・植物間の攻防と植物免疫システムの“界面”
1―1 昆虫と植物の攻防から見た植物防御
1―2 植物が生産する防御物質
1―3 植物防御物質に対する昆虫の適応
1―4 チョウ目昆虫による植物防御物質の解毒機構
1―5 昆虫によって誘導される植物の抵抗反応
1―6 ボリシチンの生合成経路の解明
1―7 まとめ
第2章 昆虫と植物の共存
2―1 花の誘引シグナルと昆虫のセンサー
2―2 花の香りと共進化:ミバエとミバエラン
2―3 自然生態系と農業生態系の狭間で
■TOPIC 1 匂いのマークの利用とその効果
第3章 昆虫と菌類の多様な関係
3―1 社会性昆虫の社会行動とフェロモン
3―2 社会性昆虫と微生物の共生と対立
3―3 シロアリ卵擬態菌核菌ターマイトボール
3―4 シロアリの卵認識フェロモン
3―5 ターマイトボールの化学擬態メカニズム
3―6 バイオミミクリーに基づく近未来のシロアリ駆除技術
■TOPIC 2 ダニのアルカロイドとヤドクガエル
第4章 葉っぱの上のマイクロコズム
4―1 ハダニの吐糸をめぐるハダニとカブリダニの攻防
4―2 野生植物とジェネラリストカブリダニの共生関係
4―3 新しいハダニの生物的防除法への挑戦
第5章 昆虫脱皮の分子メカニズム
5―1 脱皮ホルモンの発見
5―2 脱皮ホルモンの化学と生合成
5―3 脱皮ホルモン受容体
5―4 脱皮ホルモンの分子機構
5―5 脱皮ホルモン様物質
5―6 植物の機能改善や医療への応用
■TOPIC 3 雄由来の物質を用いた雌の再交尾抑制
■TOPIC 4 日本に生息するサソリの持つ毒素の研究
第Ⅲ部 昆虫の構造・機能に学ぶ技術
序
1 進化から見た昆虫の体
2 生存機械としての昆虫の特徴
3 昆虫のメカニズム
4 昆虫のメカニズムに学ぶ
第1章 昆虫の化学センサー
1―1 化学感覚器の構造と機能
1―2 チョウの寄主選択と化学センサー
1―3 ゴキブリの配偶行動と化学センサー
1―4 アリの社会行動と化学センサー
1―5 チョウとアリの共生と化学センサー
第2章 少ない神経細胞をいかに用いて情報処理するか?
2―1 「ヒトの100万分の1の脳」
2―2 脳への入力/脳情報処理機構から見た【匂い情報】の特性
2―3 嗅覚系一次中枢の構造とタスク
2―4 嗅覚情報の脳での符号化形態:マップコーディング
2―5 脳への新たなアプローチ:情報処理時間の高精度測定
2―6 新しい情報処理システムを目指して
第3章 昆虫はいかにして匂い源に向かうのか?
3―1 昆虫の知覚する世界
3―2 昆虫の知覚と行動応答を調べる実験法
3―3 サーボスフィア移動運動補償装置のメカニズム
3―4 サーボスフィアを使った仮想現実実験
3―5 カイコガは羽ばたいてフェロモン源の方向を知る
3―6 チャバネゴキブリは匂いを嗅ぐと風上に向かう
3―7 コナダニは歩いて匂いの濃度変化を知る
3―8 昆虫はそれほど手の込んだことをやってはいない
第4章 無駄の少ないエレガントな情報システム
4―1 昆虫の生態情報とその特徴
4―2 段階的な情報利用
4―3 複数情報の利用による行動制御:多種感覚情報の統合利用
4―4 配偶戦略と生態情報利用,行動の進化
4―5 昆虫の行動制御における情報利用システムの応用可能性
第5章 アメンボの生体力学
5―1 アメンボについて:その生物学
5―2 アメンボの生態と生体力学
5―3 「水面の生活」
■TOPIC1 超高性能防水コートをまとったアサギマダラ
第6章 フィールドで働く六脚歩行ロボットを作る
6―1 農業用ロボット研究
6―2 昆虫ロボットの研究
6―3 匂い源探索機能付き六脚歩行ロボットの開発
6―4 センサー
6―5 探索行動
6―6 昆虫ロボットの夢
■TOPIC2 ハダニの空中分散
■TOPIC3 ダニアレルギー最前線
第Ⅳ部 昆虫を用いた環境教育・科学教育
序
1 「昆虫を用いた教育」の取り組み
2 昆虫を用いた教育・研究の方法論の開発
3 昆虫文化の再生に向けて
第1章 フィールド教育の実践
1―1 フィールド研究を教育に活かす
1―2 フィールドで伝えられること,フィールドから伝えられること
■TOPIC1 虫を見て森の変化を知る
第2章 奄美大島における環境教育の実践
2―1 環境教育の重要性と課題
2―2 奄美における環境教育の実践
2―3 昆虫を教材に用いた環境教育
2―4 研究者が直接関わることの意義
2―5 子どもたちと彼らをとりまく人々の変化
2―6 今後の環境教育に求められるもの
第3章 昆虫文化の再生のために
3―1 虫が育む感性
3―2 ホタルを鑑賞する文化の意味
3―3 「昆虫好きの少年」と「昆虫嫌いの少女」:本当の虫好きを育てる
3―4 日本女性は本当に虫が嫌いか?
3―5 文学作品から学ぶ「昆虫文化」
3―6 糞虫から見る自然観
あとがき
索 引
著者紹介
第Ⅰ部 昆虫から見る環境変動
序
1 環境と生物の相互作用
2 大変動を生き延びた生物―昆虫―の環境反応とその利用
3 温暖化インパクトの解析
4 進化の視点から見た環境と昆虫の応答
第1章 昆虫に対する地球温暖化のインパクト
1―1 亜熱帯性害虫は温帯に適応できるのか:オオタバコガを例に
1―2 ミナミアオカメムシの分布拡大とその要因
1―3 仮想温暖化装置を用いたミナミアオカメムシの発生予測
■TOPIC 1 温暖化で日本のチョウがまた1種増える?
■TOPIC 2 汽水環境におけるアメンボの生活史戦略
第2章 生態系の機能をあらわす指標としての昆虫の個体群と群集
2―1 はじめに
2―2 地球環境変動と昆虫センサー
2―3 生態系の構造と指標種生物の役割
2―4 生態系の基本構造
2―5 トップダウンとボトムアップシステム
2―6 生態系の機能と生物指標の関係
2―7 分解者系の土壌動物を生態系の指標とする試み
2―8 緯度系列に沿っての生産者の植物群集の変化
2―9 土壌分解系の機能と土壌動物群集
2―10 土壌分解系の機能とトビムシ機能群の関係
■TOPIC 3 ニホンジカ過密化前後における土壌動物群集の変化
■TOPIC 4 訪花昆虫群集の変化に学ぶ環境変動
■TOPIC 5 案外したたか?
■TOPIC 6 花粉の遺伝解析で知る本当の虫媒効率
第3章 環境変化がもたらす森の衰退
3―1 ナラ枯れ現象
3―2 被害拡大様式から見えてくるキクイムシの「好み」
3―3 飛来穿孔パターンから見えてくるキクイムシの「好み」
3―4 「好み」を利用して制御する
3―5 何を検知しているのか?:今後の課題
第4章 侵入種の影響と在来種群集の迅速な適応進化
4―1 巨大な操作実験としての「侵入種」
4―2 在来種群集の種間相互作用
4―3 オオモンシロチョウの分布拡大
4―4 侵入からの経過時間の効果を評価するために:個体群内比較と個体群間比較
4―5 一次寄生蜂による適応進化
4―6 高次寄生蜂による適応進化
4―7 適応進化と多様性:外乱に強い群集とは?
第5章 薬剤抵抗性の拡散と国際化にどう対処するか
5―1 農薬とハダニ
5―2 薬剤抵抗性発達に関する新たな視点
5―3 薬剤抵抗性の地域的変異と拡散
第Ⅱ部 昆虫の生理・生態に探る機能制御
序
1 適応進化の歴史に学ぶ新しい害虫管理手法
2 虫の生体内を探る
3 虫をめぐる多様な生物間相互作用
4 生態系ネットワークを解きほぐす
5 生態系を繋ぐ化学情報網
6 新たな害虫管理手法を求めて
第1章 昆虫・植物間の攻防と植物免疫システムの“界面”
1―1 昆虫と植物の攻防から見た植物防御
1―2 植物が生産する防御物質
1―3 植物防御物質に対する昆虫の適応
1―4 チョウ目昆虫による植物防御物質の解毒機構
1―5 昆虫によって誘導される植物の抵抗反応
1―6 ボリシチンの生合成経路の解明
1―7 まとめ
第2章 昆虫と植物の共存
2―1 花の誘引シグナルと昆虫のセンサー
2―2 花の香りと共進化:ミバエとミバエラン
2―3 自然生態系と農業生態系の狭間で
■TOPIC 1 匂いのマークの利用とその効果
第3章 昆虫と菌類の多様な関係
3―1 社会性昆虫の社会行動とフェロモン
3―2 社会性昆虫と微生物の共生と対立
3―3 シロアリ卵擬態菌核菌ターマイトボール
3―4 シロアリの卵認識フェロモン
3―5 ターマイトボールの化学擬態メカニズム
3―6 バイオミミクリーに基づく近未来のシロアリ駆除技術
■TOPIC 2 ダニのアルカロイドとヤドクガエル
第4章 葉っぱの上のマイクロコズム
4―1 ハダニの吐糸をめぐるハダニとカブリダニの攻防
4―2 野生植物とジェネラリストカブリダニの共生関係
4―3 新しいハダニの生物的防除法への挑戦
第5章 昆虫脱皮の分子メカニズム
5―1 脱皮ホルモンの発見
5―2 脱皮ホルモンの化学と生合成
5―3 脱皮ホルモン受容体
5―4 脱皮ホルモンの分子機構
5―5 脱皮ホルモン様物質
5―6 植物の機能改善や医療への応用
■TOPIC 3 雄由来の物質を用いた雌の再交尾抑制
■TOPIC 4 日本に生息するサソリの持つ毒素の研究
第Ⅲ部 昆虫の構造・機能に学ぶ技術
序
1 進化から見た昆虫の体
2 生存機械としての昆虫の特徴
3 昆虫のメカニズム
4 昆虫のメカニズムに学ぶ
第1章 昆虫の化学センサー
1―1 化学感覚器の構造と機能
1―2 チョウの寄主選択と化学センサー
1―3 ゴキブリの配偶行動と化学センサー
1―4 アリの社会行動と化学センサー
1―5 チョウとアリの共生と化学センサー
第2章 少ない神経細胞をいかに用いて情報処理するか?
2―1 「ヒトの100万分の1の脳」
2―2 脳への入力/脳情報処理機構から見た【匂い情報】の特性
2―3 嗅覚系一次中枢の構造とタスク
2―4 嗅覚情報の脳での符号化形態:マップコーディング
2―5 脳への新たなアプローチ:情報処理時間の高精度測定
2―6 新しい情報処理システムを目指して
第3章 昆虫はいかにして匂い源に向かうのか?
3―1 昆虫の知覚する世界
3―2 昆虫の知覚と行動応答を調べる実験法
3―3 サーボスフィア移動運動補償装置のメカニズム
3―4 サーボスフィアを使った仮想現実実験
3―5 カイコガは羽ばたいてフェロモン源の方向を知る
3―6 チャバネゴキブリは匂いを嗅ぐと風上に向かう
3―7 コナダニは歩いて匂いの濃度変化を知る
3―8 昆虫はそれほど手の込んだことをやってはいない
第4章 無駄の少ないエレガントな情報システム
4―1 昆虫の生態情報とその特徴
4―2 段階的な情報利用
4―3 複数情報の利用による行動制御:多種感覚情報の統合利用
4―4 配偶戦略と生態情報利用,行動の進化
4―5 昆虫の行動制御における情報利用システムの応用可能性
第5章 アメンボの生体力学
5―1 アメンボについて:その生物学
5―2 アメンボの生態と生体力学
5―3 「水面の生活」
■TOPIC1 超高性能防水コートをまとったアサギマダラ
第6章 フィールドで働く六脚歩行ロボットを作る
6―1 農業用ロボット研究
6―2 昆虫ロボットの研究
6―3 匂い源探索機能付き六脚歩行ロボットの開発
6―4 センサー
6―5 探索行動
6―6 昆虫ロボットの夢
■TOPIC2 ハダニの空中分散
■TOPIC3 ダニアレルギー最前線
第Ⅳ部 昆虫を用いた環境教育・科学教育
序
1 「昆虫を用いた教育」の取り組み
2 昆虫を用いた教育・研究の方法論の開発
3 昆虫文化の再生に向けて
第1章 フィールド教育の実践
1―1 フィールド研究を教育に活かす
1―2 フィールドで伝えられること,フィールドから伝えられること
■TOPIC1 虫を見て森の変化を知る
第2章 奄美大島における環境教育の実践
2―1 環境教育の重要性と課題
2―2 奄美における環境教育の実践
2―3 昆虫を教材に用いた環境教育
2―4 研究者が直接関わることの意義
2―5 子どもたちと彼らをとりまく人々の変化
2―6 今後の環境教育に求められるもの
第3章 昆虫文化の再生のために
3―1 虫が育む感性
3―2 ホタルを鑑賞する文化の意味
3―3 「昆虫好きの少年」と「昆虫嫌いの少女」:本当の虫好きを育てる
3―4 日本女性は本当に虫が嫌いか?
3―5 文学作品から学ぶ「昆虫文化」
3―6 糞虫から見る自然観
あとがき
索 引
著者紹介