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国家、民族そしてそれらの境界は、自然地理的な基盤に規定されつつも、畢竟、人の移動によって形成されると言って良い。人口センサスに基づく詳密な事例研究によって、島嶼部東南アジアの特徴——「多民族性」——が、植民と近代化の中で急速に形成される様相を明らかにする。名著『小人口世界の人口誌』を発展させた、人口誌の集大成。
『人口学研究』第45号('09年11月)、67-69頁、評者:早瀬保子氏
『ソシオロジ』第55巻第1号('10年5月)、115-122頁、評者:田中重好氏
『ソシオロジ』第55巻第1号('10年5月)、115-122頁、評者:田中重好氏
坪内良博(つぼうち よしひろ)
甲南女子大学学長
1938年京都府に生まれる.京都大学文学部卒業,
京都大学東南アジア研究センター助手,助教授を経て,
1982年教授,1993年より同センター所長,1998年,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科へ移籍,同研究科長を経て定年退職,甲南女子大学文学部教授を経て現職.
主要著書
『離婚-比較社会学的研究』(共著),創文社,1970年.
『マレー農村の研究』(共著),創文社,1976年.
『核家族再考-マレー人の家族圏』(共著),弘文堂,1977年.
『東南アジア人口民族誌』勁草書房,1986年.
『東南アジアの社会』(編著),弘文堂,1990年.
『マレー農村の20年』京都大学学術出版会,1996年.
『小人口世界の人口誌』京都大学学術出版会,1998年.
甲南女子大学学長
1938年京都府に生まれる.京都大学文学部卒業,
京都大学東南アジア研究センター助手,助教授を経て,
1982年教授,1993年より同センター所長,1998年,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科へ移籍,同研究科長を経て定年退職,甲南女子大学文学部教授を経て現職.
主要著書
『離婚-比較社会学的研究』(共著),創文社,1970年.
『マレー農村の研究』(共著),創文社,1976年.
『核家族再考-マレー人の家族圏』(共著),弘文堂,1977年.
『東南アジア人口民族誌』勁草書房,1986年.
『東南アジアの社会』(編著),弘文堂,1990年.
『マレー農村の20年』京都大学学術出版会,1996年.
『小人口世界の人口誌』京都大学学術出版会,1998年.
はしがき
序章 年次報告書という宝庫
第1部 マレー半島の開発と移民
第1章 海峡植民地と移民
1.海峡植民地の形成
2.中継貿易港としての海峡植民地
3.海峡植民地を介した人の動き
4.華人およびインド人移民の動向
5.海峡植民地の位置づけ
第2章 錫とゴム
1.人口移動の契機
2.錫鉱業の発展と変容
3.ゴムの導入とゴム園労働の展開
第2部 開発先進地域と多民族化
第3章 マラヤ諸州の多民族社会形成㈵ スランゴールとペラ
1.初期人口状況
2.センサス人口の民族別構成
3.年次報告書と推計人口
4.出生と死亡
5.移民と出入者統計
6.労働力の輸入
7.社会増減・自然増減と人口
8.自然増の評価
第4章 マラヤ諸州の多民族社会形成㈼ パハンとジョホール
1.後発地域としての性格
2.推計人口
3.出生と死亡
4.移民と出入者統計
5.人口動態の趨勢
第5章 病気との闘いⅠ スランゴールとペラ
1.熱帯環境と死亡
2.脚気
3.マラリア
4.肺結核
5.赤痢と下痢
6.疱瘡とコレラ
7.性病
8.その他の病気
9.乳児死亡率
10.民族別に見た死亡率
11.死亡に関する暫定的結論
第6章 病気との闘いⅡ パハンとジョホール
1.確認のための観察
2.脚気
3.マラリア
4.肺結核
5.赤痢と下痢
6.疱瘡とコレラ
7.性病
8.その他の死亡原因
9.乳児死亡率
10.病院に対する態度
11.先進地域観察の再確認および微妙な差異の指摘
第3部 マレー人が多数を占めた地域の変化-クランタンとケダー
第7章 クランタンにおける多民族化
1.開発が遅れた非連邦州
2.クランタンの人口と生業
3.インド人労働者
4.華人労働者
5.マレー人労働者
6.未完の多民族社会としてのクランタン
第8章 クランタンにおける開発と疾病
1.伝統的流行病と開発にともなう疾病
2.脚気
3.マラリア
4.鈎虫症など
5.性病
6.他の疾病
7.病院
8.死亡率
9.エステートの衛生
10.一般住民の健康と医療
第9章 ケダーの開発と多民族化
1.米作地としての発展
2.稲作とゴム栽培
3.人口
4.出生と死亡
5.移民と労働力
6.ケダーの周辺性
第10章 ケダーにおける開発と疾病
1.古い病気と新しい病気
2.コレラと疱瘡
3.マラリア
4.その他の疾病
5.医療事情と健康状況
6.民族別死亡率
第4部 開発と多民族化過程
第11章 トレンガヌに関するメモ-未開発をめぐって
1.開発からの隔離
2.開発と移民
3.病気,医療,人口
4.最後尾の歩み
終章 総括的エッセイ
文献
巻末付表
あとがき
索引
序章 年次報告書という宝庫
第1部 マレー半島の開発と移民
第1章 海峡植民地と移民
1.海峡植民地の形成
2.中継貿易港としての海峡植民地
3.海峡植民地を介した人の動き
4.華人およびインド人移民の動向
5.海峡植民地の位置づけ
第2章 錫とゴム
1.人口移動の契機
2.錫鉱業の発展と変容
3.ゴムの導入とゴム園労働の展開
第2部 開発先進地域と多民族化
第3章 マラヤ諸州の多民族社会形成㈵ スランゴールとペラ
1.初期人口状況
2.センサス人口の民族別構成
3.年次報告書と推計人口
4.出生と死亡
5.移民と出入者統計
6.労働力の輸入
7.社会増減・自然増減と人口
8.自然増の評価
第4章 マラヤ諸州の多民族社会形成㈼ パハンとジョホール
1.後発地域としての性格
2.推計人口
3.出生と死亡
4.移民と出入者統計
5.人口動態の趨勢
第5章 病気との闘いⅠ スランゴールとペラ
1.熱帯環境と死亡
2.脚気
3.マラリア
4.肺結核
5.赤痢と下痢
6.疱瘡とコレラ
7.性病
8.その他の病気
9.乳児死亡率
10.民族別に見た死亡率
11.死亡に関する暫定的結論
第6章 病気との闘いⅡ パハンとジョホール
1.確認のための観察
2.脚気
3.マラリア
4.肺結核
5.赤痢と下痢
6.疱瘡とコレラ
7.性病
8.その他の死亡原因
9.乳児死亡率
10.病院に対する態度
11.先進地域観察の再確認および微妙な差異の指摘
第3部 マレー人が多数を占めた地域の変化-クランタンとケダー
第7章 クランタンにおける多民族化
1.開発が遅れた非連邦州
2.クランタンの人口と生業
3.インド人労働者
4.華人労働者
5.マレー人労働者
6.未完の多民族社会としてのクランタン
第8章 クランタンにおける開発と疾病
1.伝統的流行病と開発にともなう疾病
2.脚気
3.マラリア
4.鈎虫症など
5.性病
6.他の疾病
7.病院
8.死亡率
9.エステートの衛生
10.一般住民の健康と医療
第9章 ケダーの開発と多民族化
1.米作地としての発展
2.稲作とゴム栽培
3.人口
4.出生と死亡
5.移民と労働力
6.ケダーの周辺性
第10章 ケダーにおける開発と疾病
1.古い病気と新しい病気
2.コレラと疱瘡
3.マラリア
4.その他の疾病
5.医療事情と健康状況
6.民族別死亡率
第4部 開発と多民族化過程
第11章 トレンガヌに関するメモ-未開発をめぐって
1.開発からの隔離
2.開発と移民
3.病気,医療,人口
4.最後尾の歩み
終章 総括的エッセイ
文献
巻末付表
あとがき
索引