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平安京の住まい

西山 良平・藤田 勝也 編

菊上製, 376 pages

ISBN: 9784876986972

pub. date: 02/07

  • Price : JPY 4,000 (with tax: JPY 4,400)
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内容

従来、日本史・建築史いずれにの分野でも、貴族と庶民に分別して論じられてきた<居住と住宅>。両者をあわせて検討することで、それぞれの成立に関係性を見出そうという初の試み。日本史・建築史・考古学・庭園史の諸分野の学際的な共同作業によって、平安京の住まいが全体像を見せ始める。これからの研究上の指針を示す画期的論集。

書評

『史學雜誌』116編10号、評者:北村優季氏
『日本史研究』545、81-82頁、評者:京樂真帆子氏

プロフィール

五十音順 *は編者

石井 清司(いしい せいじ)
財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センター調査第2課係長 日本考古学
主要著作
「篠窯跡群について——10・11世紀を中心にして」(共著)『中近世土器の基礎研究』Ⅱ、1986年。

内田 好昭(うちだ よしあき)
財団法人京都市埋蔵文化財研究所主任 考古学
主要著作
「京都——近世都市京都と町家」『シリーズ いくつもの日本Ⅱ あらたな歴史へ』岩波書店、2002年。

土本 俊和(つちもと としかず)
信州大学工学部教授 建築史
主要著作
『中近世都市形態史論』中央公論美術出版、2003年。

西野悠紀子(にしの ゆきこ)
日本古代史
主要著作
「中宮論——古代天皇制における母の役割」大山喬平教授退官記念会編『日本国家の史的特質——古代中世』思文閣出版、1997年。
「母后と皇后——九世紀を中心に」前近代女性史研究会編『家、社会、女性——古代から中世へ』吉川弘文館、1997年。
『歴史のなかの皇女たち』(共著)小学館、2002年。

西山 良平(にしやま りょうへい)*
京都大学大学院人間・環境学研究科教授 日本古代・中世史
主要著作
『都市平安京』京都大学学術出版会、2004年。

飛田 範夫(ひだ のりお)
長岡造形大学造形学部教授 日本庭園史
主要著作
『日本庭園の植栽史』京都大学学術出版会、2002年。
『庭園の中世史』吉川弘文館、2006年。

藤田 勝也(ふじた まさや)*
関西大学工学部教授 建築史・住文化史
主要著作
『日本住宅史』(編著)昭和堂、1999年。
『日本古代中世住宅史論』中央公論美術出版、2002年。
『裏松固禅「院宮及私第図」の研究』(編著)中央公論美術出版、2007年。

南  孝雄(みなみ たかお)
財団法人京都市埋蔵文化財研究所主任 考古学
主要著作
「平安京掘立柱建物の特性——庇付き建物の展開」『研究紀要』第1号、財団法人京都市埋蔵文化財研究所、1995年。
「高麗美術館所蔵の朝鮮古瓦について」『高麗美術館報』52号、2001年。

山本 一也(やまもと かづや)
大阪外国語大学非常勤講師 日本古代史
主要著作
「日本古代の近親婚と皇位継承」(上・下)『古代文化』第53巻第8号・第9号、2001年。

山本 雅和(やまもと まさかず)
財団法人京都市埋蔵文化財研究所主任 日本考古学
主要著作
「中世京都の街路と街区」『【もの】から見る日本史 都市』青木書店、2002年。

目次

 口絵
 まえがき(西山良平・藤田勝也)
 序 章 平安京の住まいの論点——都市の〈居住形態と住宅建築〉(西山良平)

第一部 平安京の住まいの枠組み
 第一章 町屋型建物の成立(南孝雄)
 第二章 寝殿造と斎王邸跡(藤田勝也)
 第三章 平安京の街路と宅地(山本雅和)

第二部 町  屋
 第四章 平安京の小屋と小宅(西山良平)
 第五章 中世後期から近世の町屋(内田好昭)
 第六章 京マチヤの原形ならびに形態生成(土本俊和)

第三部 王家と貴族の住宅
 第七章 邸宅の伝領について:平安初期の場合(西野悠紀子)
 第八章 長岡京・平安京における邸宅遺跡(石井清司)
 第九章 親王・内親王の居住:通過儀礼からの視角(山本一也)
 第十章 斎宮邸宅の庭園(飛田範夫)

 あとがき(西山良平・藤田勝也)
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