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近代世界システムと植民都市
菊上製, 658 pages
ISBN: 9784876986514
pub. date: 02/05
- Price : JPY 5,900 (with tax: JPY 6,490)
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17-18世紀,オランダが支配した広大な世界は,領域的な拡がりとしてもシステムとしても,後の近代世界の礎をつくった.そのオランダ植民都市の空間編成を復元しながら,世界の都市・交易拠点のつながりと,それぞれの都市が現代へ至る,変容,転成の過程を活き活きと想起することで,近代世界システムの形成史を視覚的に描き出す.
平成17年度日本都市計画学会論文賞 受賞
■編著者
布野 修司(ふの しゅうじ) 京都大学大学院工学研究科助教授
主要著書:『カンポンの世界』、『住まいの夢と夢の住まい:アジア住居論』、『戦後建築の終焉』、『廃墟とバラック:建築のアジア』『生きている住まい:東南アジア建築人類学』(編訳書)、『植えつけられた都市:英国植民都市の形成』(編訳書)
執筆担当:序章、第I章、第II章、第III章、第IV章、おわりに
■執筆担当
魚谷 繁礼(うおや しげのり) 魚谷繁礼建築事務所
執筆担当:第IV章 1-1
青井 哲人(あおい あきひと) 人間環境大学助教授
主要著書:『植民地神社と帝国日本』『アジア都市建築史』(共著)
執筆担当:第IV章 1-2
R. Van Oers(ロナルド・ファン・ウールス) ユネスコ世界遺産センター
主要著書:"Dutch Town Planning Overseas during VOC and WIC Rule (1600-1800)"
執筆担当:第IV章 1-3
松本 玲子(まつもと れいこ) 大林組都市開発部
主要論文:『殖民都市の保存と活用に関する研究―ウイレムスタット(キュラソー)を事例として』
執筆担当:第IV章 2-1
山根 周(やまね しゅう) 滋賀県立大学人間文化学部講師
主要論文:『インドの歴史的市街地における街区空間の構成に関する研究』
執筆担当:第IV章 2-2
應地 利明(おうじ としあき) 立命館大学文学部教授・京都大学名誉教授
主要著書:『西南アジアの農業と農村』『絵地図の世界像』他
執筆担当:第IV章 2-3
宇高 雄志(うたか ゆうし) 広島大学大学院工学研究科助手
主要論文:' THE MALAYSIAN MULTICULTURAL STREETSCAPE :CHALLENGES IN THE NEW MILLENIUM '
執筆担当:第IV章 3-1
山田 協太(やまだ きょうた) 京都大学大学院工学研究科博士課程
主要論文:「フォート・コーチン(ケーララ、インド)の住居模型とその変容過程に関する考察」
執筆担当:第IV章 3-3
佐藤 圭一(さとう けいいち) 日本学術振興会特別研究員
主要著作:「ケープタウン(南アフリカ)における居住空間の形成・変容とその再編計画に関する研究」『アジア都市建築史』(共著)
執筆担当:第IV章 4
山本 直彦(やまもと なおひこ) 立命館大学建築都市デザイン学科講師
主要論文:「スラバヤ(東ジャワ、インドネシア)旧市街の形成とその変容過程に関する考察」「蘭領東インドにおけるカンボジヤ改善事業とマドゥラ人カンポンの発展過程に関する考察」
執筆担当:第IV章 5
布野 修司(ふの しゅうじ) 京都大学大学院工学研究科助教授
主要著書:『カンポンの世界』、『住まいの夢と夢の住まい:アジア住居論』、『戦後建築の終焉』、『廃墟とバラック:建築のアジア』『生きている住まい:東南アジア建築人類学』(編訳書)、『植えつけられた都市:英国植民都市の形成』(編訳書)
執筆担当:序章、第I章、第II章、第III章、第IV章、おわりに
■執筆担当
魚谷 繁礼(うおや しげのり) 魚谷繁礼建築事務所
執筆担当:第IV章 1-1
青井 哲人(あおい あきひと) 人間環境大学助教授
主要著書:『植民地神社と帝国日本』『アジア都市建築史』(共著)
執筆担当:第IV章 1-2
R. Van Oers(ロナルド・ファン・ウールス) ユネスコ世界遺産センター
主要著書:"Dutch Town Planning Overseas during VOC and WIC Rule (1600-1800)"
執筆担当:第IV章 1-3
松本 玲子(まつもと れいこ) 大林組都市開発部
主要論文:『殖民都市の保存と活用に関する研究―ウイレムスタット(キュラソー)を事例として』
執筆担当:第IV章 2-1
山根 周(やまね しゅう) 滋賀県立大学人間文化学部講師
主要論文:『インドの歴史的市街地における街区空間の構成に関する研究』
執筆担当:第IV章 2-2
應地 利明(おうじ としあき) 立命館大学文学部教授・京都大学名誉教授
主要著書:『西南アジアの農業と農村』『絵地図の世界像』他
執筆担当:第IV章 2-3
宇高 雄志(うたか ゆうし) 広島大学大学院工学研究科助手
主要論文:' THE MALAYSIAN MULTICULTURAL STREETSCAPE :CHALLENGES IN THE NEW MILLENIUM '
執筆担当:第IV章 3-1
山田 協太(やまだ きょうた) 京都大学大学院工学研究科博士課程
主要論文:「フォート・コーチン(ケーララ、インド)の住居模型とその変容過程に関する考察」
執筆担当:第IV章 3-3
佐藤 圭一(さとう けいいち) 日本学術振興会特別研究員
主要著作:「ケープタウン(南アフリカ)における居住空間の形成・変容とその再編計画に関する研究」『アジア都市建築史』(共著)
執筆担当:第IV章 4
山本 直彦(やまもと なおひこ) 立命館大学建築都市デザイン学科講師
主要論文:「スラバヤ(東ジャワ、インドネシア)旧市街の形成とその変容過程に関する考察」「蘭領東インドにおけるカンボジヤ改善事業とマドゥラ人カンポンの発展過程に関する考察」
執筆担当:第IV章 5
はじめに
序章 植民都市論――全ての都市は植民都市である
1 植えつけられた都市
1-1 コロニア
1-2 植民都市の特性
2 植民都市の機能と形態
3 植民都市の過程と構造
第 I 章 近代植民都市の系譜――西欧列強と海外植民地
1 近代最初にして「最後」の植民地帝国:ポルトガル
1-1 「世界」の「発見」
1-2 ポルトガル王国と海外進出
1-3 アジアのポルトガル要塞
2 「新世界」の「征服者」:スペイン
2-1 国土回復(レコンキスタ)から征服(コンキスタ)へ
2-2 「征服」の時代
2-3 スペイン植民都市
3 最初のヘゲモニー国家:オランダ
3-1 世界最初の株式会社
3-2 オランダと世界経済
3-3 オランダとインドネシア
4 「文明」と「革命」の輸出:フランス
4-1 フランス革命以前
4-2 フランス植民地帝国
4-3 フランス植民都市
5 近代植民都市の完成者:イギリス
5-1 イギリスの航海と北米植民
5-2 イギリス植民都市のグランドモデル
5-3 大英帝国とアジア
第 II 章 近代世界システムの形成――オランダ共和国と海外進出
1 オランダ共和国
1-1 オランダ共和国の成立
1-2 80年戦争
1-3 ヘゲモニー争い
1-4 オランダ共和国の終焉
2 オランダ東インド会社とオランダ西インド会社
2-1 オランダ東インド会社
2-2 オランダ西インド会社
3 オランダ植民都市
3-1 オランダ海洋帝国の形成
3-2 オランダ植民都市のアジア・ネットワーク
第 III 章 植民都市の形態――オランダ植民都市計画
1 オランダ植民都市
1-1 西アフリカオランダ要塞
1-2 スリランカのオランダ要塞
1-3 オランダ植民都市の類型
2 オランダの都市計画と建築
2-1 オランダの都市化と都市
2-2 都市計画と軍事技術
2-3 オランダ築城術
2-4 オランダ共和国の建築家たち
2-5 オランダのタウンハウス
3 ステヴィンと理想都市計画
3-1 ステヴィンの生涯
3-2 ステヴィンの要塞モデル
3-3 ステヴィンの「理想都市」計画
4 オランダ植民都市計画
4-1 植民都市とエンジニア
4-2 バタヴィア
4-3 ケープタウン
4-4 レシフェ/マウリッツスタット
第 IV 章 植民都市の変容・転成・保全
1 オランダ植民都市の残滓
1-1 平戸と出島
1-2 ゼーランディア…台湾
1-3 エルミナ
2 オランダ都市の貌
2-1 ウィレムスタット
2-2 パラマリボ
2-3 ウィレムスタットとパラマリボ:植民都市の2類型
3 オランダ植民都市の転成
3-1 マラッカ
3-2 ゴール
3-3 コーチン
4 究極のセグリゲーション ケープタウン
4-1 アパルトヘイト体制と都市計画
4-2 ディストリクト・シックスの街区形成とその解体
5 世界都市 ジャカルタ
5-1 過剰都市化―プライメイト・シティへ
5-2 ジャボタベック:「拡大大都市圏」の出現
5-3 カンポン・ルアール・バタン
おわりに
註
オランダ植民都市分布図
近代植民都市関連年表
主要参考文献
図表出展
索引
序章 植民都市論――全ての都市は植民都市である
1 植えつけられた都市
1-1 コロニア
1-2 植民都市の特性
2 植民都市の機能と形態
3 植民都市の過程と構造
第 I 章 近代植民都市の系譜――西欧列強と海外植民地
1 近代最初にして「最後」の植民地帝国:ポルトガル
1-1 「世界」の「発見」
1-2 ポルトガル王国と海外進出
1-3 アジアのポルトガル要塞
2 「新世界」の「征服者」:スペイン
2-1 国土回復(レコンキスタ)から征服(コンキスタ)へ
2-2 「征服」の時代
2-3 スペイン植民都市
3 最初のヘゲモニー国家:オランダ
3-1 世界最初の株式会社
3-2 オランダと世界経済
3-3 オランダとインドネシア
4 「文明」と「革命」の輸出:フランス
4-1 フランス革命以前
4-2 フランス植民地帝国
4-3 フランス植民都市
5 近代植民都市の完成者:イギリス
5-1 イギリスの航海と北米植民
5-2 イギリス植民都市のグランドモデル
5-3 大英帝国とアジア
第 II 章 近代世界システムの形成――オランダ共和国と海外進出
1 オランダ共和国
1-1 オランダ共和国の成立
1-2 80年戦争
1-3 ヘゲモニー争い
1-4 オランダ共和国の終焉
2 オランダ東インド会社とオランダ西インド会社
2-1 オランダ東インド会社
2-2 オランダ西インド会社
3 オランダ植民都市
3-1 オランダ海洋帝国の形成
3-2 オランダ植民都市のアジア・ネットワーク
第 III 章 植民都市の形態――オランダ植民都市計画
1 オランダ植民都市
1-1 西アフリカオランダ要塞
1-2 スリランカのオランダ要塞
1-3 オランダ植民都市の類型
2 オランダの都市計画と建築
2-1 オランダの都市化と都市
2-2 都市計画と軍事技術
2-3 オランダ築城術
2-4 オランダ共和国の建築家たち
2-5 オランダのタウンハウス
3 ステヴィンと理想都市計画
3-1 ステヴィンの生涯
3-2 ステヴィンの要塞モデル
3-3 ステヴィンの「理想都市」計画
4 オランダ植民都市計画
4-1 植民都市とエンジニア
4-2 バタヴィア
4-3 ケープタウン
4-4 レシフェ/マウリッツスタット
第 IV 章 植民都市の変容・転成・保全
1 オランダ植民都市の残滓
1-1 平戸と出島
1-2 ゼーランディア…台湾
1-3 エルミナ
2 オランダ都市の貌
2-1 ウィレムスタット
2-2 パラマリボ
2-3 ウィレムスタットとパラマリボ:植民都市の2類型
3 オランダ植民都市の転成
3-1 マラッカ
3-2 ゴール
3-3 コーチン
4 究極のセグリゲーション ケープタウン
4-1 アパルトヘイト体制と都市計画
4-2 ディストリクト・シックスの街区形成とその解体
5 世界都市 ジャカルタ
5-1 過剰都市化―プライメイト・シティへ
5-2 ジャボタベック:「拡大大都市圏」の出現
5-3 カンポン・ルアール・バタン
おわりに
註
オランダ植民都市分布図
近代植民都市関連年表
主要参考文献
図表出展
索引