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東洋史研究叢刊之七十三(新装版 11)

明代郷紳の研究

寺田 隆信

A5上製・640頁

ISBN: 9784876985319

発行年月: 2009/09

  • 本体: 8,500円(税込 9,350円
  • 在庫あり
 
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内容

士大夫でありながら官途をはずれ、郷里に在住する郷紳。ときにその特権をもって反政府・反社会的行為に出る一方で、地方の名望家として教化や慈善などの社会的活動をも担った存在である。本書では、明代の郷紳概念を制度的に明確化するとともに、事例研究を豊富にもりこみ具体的な「郷紳的生き方」に光を当てる。

書評

『東洋史研究』第70巻第2号、148-156頁、評者:鶴成久章氏
『歴史学研究』2012年4月号、52-54頁、評者:中島楽章氏

プロフィール

寺田隆信(てらだ たかのぶ)

 1931年(昭和6)5月、兵庫県姫路市に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程(東洋史専攻)を単位取得して退学。京都大学文学博士。京都大学・東北大学・いわき明星大学に勤務。現在、東北大学名誉教授、鹿角市(秋田県)先人顕彰館名誉館長。

目次

まえがき

第一章 郷紳の登場
 第一節 郷紳とは何か
  附論 郷紳用語の使用例
 第二節 郷紳の研究史
第二章 近世士人の学問と教養
 第一節 士人の養成と教育課程
 第二節 士人の史的教養——『資治通鑑』の流布について
  附論 はじめて『通鑑』を読んだ日本人 
第三章 郷紳像の諸相
 第一節 理念と現実
 第二節 郷紳一族の家訓
 第三節 顧炎武の『生員論』  
 第四節 蘇州の哭廟案
第四章 郷紳の系譜と行状
 第一節 陜西同州の馬氏
 第二節 泉州府同安県の林氏
 第三節 回族の郷紳——陳江丁氏ほか
 第四節 松江府華亭県の董氏
 第五節 蘇州府崑山県の顧氏 
 第六節 山西絳州韓氏の家産分割文書
第五章 祁彪佳研究
 第一節 祁彪佳と顔茂猷
 第二節 紹興祁氏の「澹生堂」 
 第三節 在京官僚としての祁彪佳
 第四節 祁彪佳の郷紳生活
第六章 非郷紳的人生——市隠の生と死
 第一節 沈周略伝
 第二節 張岱略伝
あとがき——結びに代えて

寺田隆信著作目録
追  記
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