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指示詞に対する文・文法からの伝統的なアプローチを超え,談話に着目して話し手と聞き手が「これ」や「あれ」で概念を共有できる仕組みを探る.日本語と中国語の豊富な事例を分析し,個別言語にとどまらず,指示詞から思考とコミュニケーションの謎に迫る対照言語学の書.
第3回中青年漢日対比言語学優秀成果賞・著作賞
劉 驫(りゅう ひょう,LIU Biao)
現在 京都大学外国人共同研究者
1981年中国天津市生まれ/2004年天津外国語大学日本言語文学学部卒業/2007年春から2009年春まで奈良教育大学大学院教育学研究科修士課程修了(教育学修士)/2009年春から2011年春まで京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了(人間・環境学修士)/2011年春から2014年春まで京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了(人間・環境学博士)/同上 日本学術振興会特別研究員(DC1 言語学)/2014年春から2015年春まで京都大学外国人共同研究者/同上 日本学術振興会外国人特別研究員(PD 外国語教育)/2015年春から神奈川大学外国語学部中国語学科助教
著書
劉笑明・劉 驫(編)『日本語学と日本語教育―研究と実践』南開大学出版社,2014年.
劉笑明・劉 驫(編)『言語学―理論と応用』南開大学出版社,2013年.
主要論文
「“那”的非典型語用功能」『中国語学』第261号,pp. 84-102,日本中国語学会,2014年.
「物語における日本語と中国語の文脈指示詞の対照研究―談話構造の観点から」『日中言語対照研究論集』第14巻,pp. 78-92,白帝社,2012年.
「日本語と中国語の文脈指示詞の対立型と融合型―談話モデルによる分析をもとに」『人間・環境学』第21巻,pp.111-120,京都大学人間・環境学研究科,2012年.
現在 京都大学外国人共同研究者
1981年中国天津市生まれ/2004年天津外国語大学日本言語文学学部卒業/2007年春から2009年春まで奈良教育大学大学院教育学研究科修士課程修了(教育学修士)/2009年春から2011年春まで京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了(人間・環境学修士)/2011年春から2014年春まで京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了(人間・環境学博士)/同上 日本学術振興会特別研究員(DC1 言語学)/2014年春から2015年春まで京都大学外国人共同研究者/同上 日本学術振興会外国人特別研究員(PD 外国語教育)/2015年春から神奈川大学外国語学部中国語学科助教
著書
劉笑明・劉 驫(編)『日本語学と日本語教育―研究と実践』南開大学出版社,2014年.
劉笑明・劉 驫(編)『言語学―理論と応用』南開大学出版社,2013年.
主要論文
「“那”的非典型語用功能」『中国語学』第261号,pp. 84-102,日本中国語学会,2014年.
「物語における日本語と中国語の文脈指示詞の対照研究―談話構造の観点から」『日中言語対照研究論集』第14巻,pp. 78-92,白帝社,2012年.
「日本語と中国語の文脈指示詞の対立型と融合型―談話モデルによる分析をもとに」『人間・環境学』第21巻,pp.111-120,京都大学人間・環境学研究科,2012年.
序 章 指示詞とは
1―指示詞を研究する理由
2―指示詞の用法分類
3―日本語の指示詞に関する研究
4―中国語の指示詞に関する研究
5―本書の目的と理論的な枠組
6―本書の構成
第1章 文から談話へ―談話研究の理論背景
1―なぜ談話研究を行うのか
2―指示詞の研究に有効性を示した談話理論
3―談話モードの重要性
3.1 語りのモード
3.2 情報伝達モード
3.3 対話モード
コラム 古代中国語の文脈指示詞―「此・其」「这・那」
第2章 物語における日中の文脈指示詞―談話構造からのアプローチ
1―物語の世界における談話構造
2―本書における談話構造
2.1 導入部
2.2 展開部
2.3 終結部
3―物語における文脈指示詞
3.1 日本語の場合
3.2 中国語の場合
3.3 先行研究における問題点の再検討
コラム 物語の冒頭に現れる日本語のソと中国語の「那」
第3章 新聞・ニュースにおける日中の文脈指示詞―圧倒的に使われる近称
1―情報伝達モードにおける文脈指示詞
1.1 日本語の場合
1.2 中国語の場合
2―先行研究における問題点の再検討
コラム 中国光山方言における中称「恁」
第4章 対話における日中の文脈指示詞―情報の転送原則の違い
1―対話モードにおける文脈指示詞
1.1 日本語の場合
1.2 中国語の場合
2―先行研究における問題点の再検討
コラム 三人称代名詞に関する問題の解決に向けて
終 章 まとめと展望
謝辞
参考文献
用例出典
日本語の用例
中国語の用例
辞書
索引
1―指示詞を研究する理由
2―指示詞の用法分類
3―日本語の指示詞に関する研究
4―中国語の指示詞に関する研究
5―本書の目的と理論的な枠組
6―本書の構成
第1章 文から談話へ―談話研究の理論背景
1―なぜ談話研究を行うのか
2―指示詞の研究に有効性を示した談話理論
3―談話モードの重要性
3.1 語りのモード
3.2 情報伝達モード
3.3 対話モード
コラム 古代中国語の文脈指示詞―「此・其」「这・那」
第2章 物語における日中の文脈指示詞―談話構造からのアプローチ
1―物語の世界における談話構造
2―本書における談話構造
2.1 導入部
2.2 展開部
2.3 終結部
3―物語における文脈指示詞
3.1 日本語の場合
3.2 中国語の場合
3.3 先行研究における問題点の再検討
コラム 物語の冒頭に現れる日本語のソと中国語の「那」
第3章 新聞・ニュースにおける日中の文脈指示詞―圧倒的に使われる近称
1―情報伝達モードにおける文脈指示詞
1.1 日本語の場合
1.2 中国語の場合
2―先行研究における問題点の再検討
コラム 中国光山方言における中称「恁」
第4章 対話における日中の文脈指示詞―情報の転送原則の違い
1―対話モードにおける文脈指示詞
1.1 日本語の場合
1.2 中国語の場合
2―先行研究における問題点の再検討
コラム 三人称代名詞に関する問題の解決に向けて
終 章 まとめと展望
謝辞
参考文献
用例出典
日本語の用例
中国語の用例
辞書
索引