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音楽は知られることではなく生きることを望むものである。——「生」の再興を主張したドイツの音楽教育家フリッツ・イェーデ。音楽と音楽する子どもの「生」が一体となり、子どもの「真の生」が歌いだす音楽教育。
小山 英恵(こやま はなえ)
鳴門教育大学准教授
桐朋女子高等学校音楽科卒業後,シオン高等音楽院(スイス)に留学,学習院大学文学部心理学科卒業,京都大学大学院教育学研究科博士課程修了,京都大学博士(教育学)
主な著訳書
「フリッツ・イェーデの音楽基礎教育 ―イェーデの音楽観『オルガニク』を検討の基盤として― 」(『音楽教育学』2011年),「フリッツ・イェーデの音楽における『創造』のための教育」(『教育方法学研究』2011年),「音楽科におけるパフォーマンス評価に関する一考察 ―「真正の評価」論に焦点をあてて― 」(『学校音楽教育研究』 2013年),『パフォーマンス評価入門 ―「真正の評価」論からの提案』(ダイアン・ハート著,共訳(田中耕治監訳),ミネルヴァ書房,2012年)。
鳴門教育大学准教授
桐朋女子高等学校音楽科卒業後,シオン高等音楽院(スイス)に留学,学習院大学文学部心理学科卒業,京都大学大学院教育学研究科博士課程修了,京都大学博士(教育学)
主な著訳書
「フリッツ・イェーデの音楽基礎教育 ―イェーデの音楽観『オルガニク』を検討の基盤として― 」(『音楽教育学』2011年),「フリッツ・イェーデの音楽における『創造』のための教育」(『教育方法学研究』2011年),「音楽科におけるパフォーマンス評価に関する一考察 ―「真正の評価」論に焦点をあてて― 」(『学校音楽教育研究』 2013年),『パフォーマンス評価入門 ―「真正の評価」論からの提案』(ダイアン・ハート著,共訳(田中耕治監訳),ミネルヴァ書房,2012年)。
はじめに
序章
1 イェーデの歩みと活躍
(1) 改革教育運動とイェーデ
(2) 青少年音楽運動におけるイェーデ
(3) ドイツ学校音楽教育への影響
2 これまでのイェーデ研究についての検討
(1) イェーデ研究について
(2) 日本におけるイェーデ研究
(3) ドイツにおけるイェーデ研究
3 本書の課題と方法
4 本書の構成
第 1 章 イェーデの音楽教育における目的論
1 イェーデによる青少年音楽運動の理念
2 イェーデの音楽教育の目的
(1) 「生」の概念
(2) 「愛における共同体」
3 目的とその実現のための音楽教育
4 小括
第 2 章 イェーデの音楽観
1 音楽生活についての主張
(1) 当時の音楽生活への批判
(2) イェーデの求めた音楽生活
2 子どもの音楽
(1) 学校音楽批判
(2) 子どもの「生」のあらわれとしての音楽
(3) 子どもの民謡
3 「創造」的に音楽すること
(1) 「音楽以外の方法」への批判
(2) イェーデの捉える「創造」と「再創造」
(3) エネルギー論的音楽観「オルガニク」
4 小括
第 3 章 イェーデによる音楽の基礎教育
1 調性音楽の理解を目指した基礎教育
(1) 『音楽の基礎教育』の概要
(2) 内面における動きの感覚
(3) 内面における動きの感覚を指導するための工夫
2 現代音楽の理解までを目指した基礎教育
(1) 『それは私もできる』の概要
(2) 内面における動きの感覚
(3) 内面における動きの感覚を指導するためのハンドサイン
3 小括
第 4 章 イェーデによる音楽における「創造」のための教育
1 「創造」のための教育の理論
(1) 3段階の教育
(2) 各段階における教育内容
(3)「共同体における教育」
(4)「創造」の評価
2 「創造」のための教育の実践
(1) 内面的なものを生成させる授業
(2) 音楽的な表現の感覚を生成させる授業
3 小括
第 5 章 イェーデの青少年音楽学校構想
——シャルロッテンブルク青少年音楽学校のカリキュラム——
1 青少年音楽学校の概要
(1) 青少年音楽学校創設の理念
(2) アカデミー附属学校としての青少年音楽学校
(3) 対象となる子どもたち
2 音楽授業のカリキュラム方針
(1) 授業構成
(2)「総合的な音楽授業」
(3)「真の歌」への道
3 授業外の活動——もうひとつのカリキュラム
(1) 図書室における営み
(2) 子どもたちの自主的な活動
(3) 学校行事における活動
4 小括
第 6 章 イェーデによる教師教育論
1 イェーデによる教師教育の概要
(1) イェーデによる2つの教師教育
(2) 教師教育の目的
2 民衆音楽学校のための教師教育内容
(1) 受講条件
(2) 教育内容
3 学校音楽講座における教育内容
(1) 講座改善の方針
(2) 教育内容
4 授業方法としての「作業共同体」
(1) イェーデの「作業共同体」
(2) 民衆音楽学校教師教育のための授業方法
(3) 学校音楽講座における授業方法
5 小括
第 7 章 イェーデへの批判
——Th. アドルノによる批判の検討——
1 アドルノによる青少年音楽運動批判とこれまでの議論
(1) アドルノによる批判の概要とその問題
(2) これまでの議論の検討
2 音楽教育の目的に関する検討
(1) アドルノの主張
(2) イェーデにおける音楽教育の目的に関する検討
3 音楽教育内容に関する検討
(1) 青少年音楽運動における音楽教育内容への批判
(2) アドルノの音楽教育観
(3) イェーデの音楽教育内容
4 小括
終章
1 本書の成果
2 現代の音楽教育への示唆
(1)「音楽することの教育」と「音楽についての教育」
(2)「音楽することの教育」の内容
(3) 共同の「創造」
(4)「生」と音楽とを結びつける教育課程構想
(5) 教師教育改革を合めた音楽教育改革
3 今後に向けて
初出一覧
引用・参考文献および参考資料一覧
■欧文文献
イェーデ文献
その他
■日本語文献
■ウェブサイト
■ドイツ青少年運動アーカイブにおける史料
■イェーデ年表
あとがき
索引
序章
1 イェーデの歩みと活躍
(1) 改革教育運動とイェーデ
(2) 青少年音楽運動におけるイェーデ
(3) ドイツ学校音楽教育への影響
2 これまでのイェーデ研究についての検討
(1) イェーデ研究について
(2) 日本におけるイェーデ研究
(3) ドイツにおけるイェーデ研究
3 本書の課題と方法
4 本書の構成
第 1 章 イェーデの音楽教育における目的論
1 イェーデによる青少年音楽運動の理念
2 イェーデの音楽教育の目的
(1) 「生」の概念
(2) 「愛における共同体」
3 目的とその実現のための音楽教育
4 小括
第 2 章 イェーデの音楽観
1 音楽生活についての主張
(1) 当時の音楽生活への批判
(2) イェーデの求めた音楽生活
2 子どもの音楽
(1) 学校音楽批判
(2) 子どもの「生」のあらわれとしての音楽
(3) 子どもの民謡
3 「創造」的に音楽すること
(1) 「音楽以外の方法」への批判
(2) イェーデの捉える「創造」と「再創造」
(3) エネルギー論的音楽観「オルガニク」
4 小括
第 3 章 イェーデによる音楽の基礎教育
1 調性音楽の理解を目指した基礎教育
(1) 『音楽の基礎教育』の概要
(2) 内面における動きの感覚
(3) 内面における動きの感覚を指導するための工夫
2 現代音楽の理解までを目指した基礎教育
(1) 『それは私もできる』の概要
(2) 内面における動きの感覚
(3) 内面における動きの感覚を指導するためのハンドサイン
3 小括
第 4 章 イェーデによる音楽における「創造」のための教育
1 「創造」のための教育の理論
(1) 3段階の教育
(2) 各段階における教育内容
(3)「共同体における教育」
(4)「創造」の評価
2 「創造」のための教育の実践
(1) 内面的なものを生成させる授業
(2) 音楽的な表現の感覚を生成させる授業
3 小括
第 5 章 イェーデの青少年音楽学校構想
——シャルロッテンブルク青少年音楽学校のカリキュラム——
1 青少年音楽学校の概要
(1) 青少年音楽学校創設の理念
(2) アカデミー附属学校としての青少年音楽学校
(3) 対象となる子どもたち
2 音楽授業のカリキュラム方針
(1) 授業構成
(2)「総合的な音楽授業」
(3)「真の歌」への道
3 授業外の活動——もうひとつのカリキュラム
(1) 図書室における営み
(2) 子どもたちの自主的な活動
(3) 学校行事における活動
4 小括
第 6 章 イェーデによる教師教育論
1 イェーデによる教師教育の概要
(1) イェーデによる2つの教師教育
(2) 教師教育の目的
2 民衆音楽学校のための教師教育内容
(1) 受講条件
(2) 教育内容
3 学校音楽講座における教育内容
(1) 講座改善の方針
(2) 教育内容
4 授業方法としての「作業共同体」
(1) イェーデの「作業共同体」
(2) 民衆音楽学校教師教育のための授業方法
(3) 学校音楽講座における授業方法
5 小括
第 7 章 イェーデへの批判
——Th. アドルノによる批判の検討——
1 アドルノによる青少年音楽運動批判とこれまでの議論
(1) アドルノによる批判の概要とその問題
(2) これまでの議論の検討
2 音楽教育の目的に関する検討
(1) アドルノの主張
(2) イェーデにおける音楽教育の目的に関する検討
3 音楽教育内容に関する検討
(1) 青少年音楽運動における音楽教育内容への批判
(2) アドルノの音楽教育観
(3) イェーデの音楽教育内容
4 小括
終章
1 本書の成果
2 現代の音楽教育への示唆
(1)「音楽することの教育」と「音楽についての教育」
(2)「音楽することの教育」の内容
(3) 共同の「創造」
(4)「生」と音楽とを結びつける教育課程構想
(5) 教師教育改革を合めた音楽教育改革
3 今後に向けて
初出一覧
引用・参考文献および参考資料一覧
■欧文文献
イェーデ文献
その他
■日本語文献
■ウェブサイト
■ドイツ青少年運動アーカイブにおける史料
■イェーデ年表
あとがき
索引