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初期ストア派で最も重要な哲学者クリュシッポスの倫理学関係の断片を収録する。ストア派倫理学は人肉食や近親婚の容認、自殺の肯定など誤解を招く表現を多く含んでいるが、断片を読むことでこれまでの誤った想念を払拭することができる。クリュシッポスの後継者たちの思想断片も収め、断片資料集はここに完結する。本邦初訳。(5分冊)
山口 義久(やまぐち よしひさ)
大阪府立大学総合教育研究機構教授
1949年 青森県生まれ
1978年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1997年 大阪府立大学総合科学部教授を経て現職
【主な著訳書】
『アリストテレス入門』(筑摩書房)
『西洋哲学史(古代・中世)』(共著、ミネルヴァ書房)
G.E.R.ロイド『初期ギリシア科学』(共訳、法政大学出版局)
クリュシッポス『初期ストア派断片集2、4』(共訳、京都大学学術出版会)
クリュシッポス『初期ストア派断片集3』(京都大学学術出版会)
中川 純男(なかがわ すみお)
慶應義塾大学文学部教授
1948年 広島県生まれ
1976年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1993年 大阪教育大学助教授を経て現職
【主な著訳書】
サン・ヴィクトルのゴドフロワ『哲学の泉』(中世原典集成9 所収、平凡社)
『西洋哲学史(古代・中世)』(共著、ミネルヴァ書房)
『存在と知』(創文社)
ゼノン他『初期ストア派断片集1』(京都大学学術出版会)
クリュシッポス『初期ストア派断片集4』(共訳、京都大学学術出版会)
大阪府立大学総合教育研究機構教授
1949年 青森県生まれ
1978年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1997年 大阪府立大学総合科学部教授を経て現職
【主な著訳書】
『アリストテレス入門』(筑摩書房)
『西洋哲学史(古代・中世)』(共著、ミネルヴァ書房)
G.E.R.ロイド『初期ギリシア科学』(共訳、法政大学出版局)
クリュシッポス『初期ストア派断片集2、4』(共訳、京都大学学術出版会)
クリュシッポス『初期ストア派断片集3』(京都大学学術出版会)
中川 純男(なかがわ すみお)
慶應義塾大学文学部教授
1948年 広島県生まれ
1976年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1993年 大阪教育大学助教授を経て現職
【主な著訳書】
サン・ヴィクトルのゴドフロワ『哲学の泉』(中世原典集成9 所収、平凡社)
『西洋哲学史(古代・中世)』(共著、ミネルヴァ書房)
『存在と知』(創文社)
ゼノン他『初期ストア派断片集1』(京都大学学術出版会)
クリュシッポス『初期ストア派断片集4』(共訳、京都大学学術出版会)
III
第一部 クリュシッポス
第二章 クリュシッポスの思想
C倫理学(承前)
9 知者と愚者について
一 知者はけっして誤たぬ
二 知者は万事をうまくやる
三 知者は災難に影響されない
四 知者は幸福である
五 知者は富み、美しく、自由である
六 知者は神的な事柄を理解している
七 知者は政治的・財政的な事柄を理解している
八 知者は知者同士も他の人々も益する
九 知者は厳格である、など
一〇 知者は愛されるであろう
一一 知者は技術を理解している
一二 愚者は不健全で不敬虔である
一三 愚者はきわめて不幸である
一四 愚者は粗野で追放された者である
一五 愚者は真のロゴスを熱心に求めない
10 生き方にかかわる個別的な指示——中間の適切な行為各論
一 生活と糧
二 政治にたずさわる生き方
三 国政にたずさわる生き方
四 閑暇学究の生き方
五 質素な生き方
六 愛
七 友情と好意
八 結婚と家族
九 子どもの教育と訓練
一〇 キュニコス派風の生き方
一一 合理的な自殺
付記(1)——ホメロス解釈
付記(2)——クリュシッポスの著作名への言及
第二部 クリュシッポスの弟子および後継者
第一章 タルソスのゼノン
第二章 バビュロニアのディオゲネス
第三章 タルソスのアンティパトロス
第四章 セレウケイアのアポロドロス
第五章 タルソスのアルケデモス
第六章 シドンのボエトス
第七章 年代不詳のストア派、パシレイデス、エウドロモス、クリニス
解 説
人名・事項・出典索引
第一部 クリュシッポス
第二章 クリュシッポスの思想
C倫理学(承前)
9 知者と愚者について
一 知者はけっして誤たぬ
二 知者は万事をうまくやる
三 知者は災難に影響されない
四 知者は幸福である
五 知者は富み、美しく、自由である
六 知者は神的な事柄を理解している
七 知者は政治的・財政的な事柄を理解している
八 知者は知者同士も他の人々も益する
九 知者は厳格である、など
一〇 知者は愛されるであろう
一一 知者は技術を理解している
一二 愚者は不健全で不敬虔である
一三 愚者はきわめて不幸である
一四 愚者は粗野で追放された者である
一五 愚者は真のロゴスを熱心に求めない
10 生き方にかかわる個別的な指示——中間の適切な行為各論
一 生活と糧
二 政治にたずさわる生き方
三 国政にたずさわる生き方
四 閑暇学究の生き方
五 質素な生き方
六 愛
七 友情と好意
八 結婚と家族
九 子どもの教育と訓練
一〇 キュニコス派風の生き方
一一 合理的な自殺
付記(1)——ホメロス解釈
付記(2)——クリュシッポスの著作名への言及
第二部 クリュシッポスの弟子および後継者
第一章 タルソスのゼノン
第二章 バビュロニアのディオゲネス
第三章 タルソスのアンティパトロス
第四章 セレウケイアのアポロドロス
第五章 タルソスのアルケデモス
第六章 シドンのボエトス
第七章 年代不詳のストア派、パシレイデス、エウドロモス、クリニス
解 説
人名・事項・出典索引