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アルニム編『初期ストア派断片集』を底本に、最新の研究を踏まえながら、ストア派のみならず哲学全般に関心を寄せる読者にとって必携の一書となる断片集を信頼できる翻訳で紹介する。本書は自然学の各論部分を扱う。永劫回帰、宿命と自由、悪の存在など様々な議論を呼んだストア自然学の全貌がわが国においてはじめて紹介される。
山口 義久(やまぐち よしひさ)
大阪府立大学総合科学部教授
1949年 青森県生まれ
1978年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1997年 大阪府立大学総合科学部助教授を経て現職
主な著訳書
『アリストテレス入門』(筑摩書房)
『西洋哲学史[古代中世編]』(共著、ミネルヴァ書房)
G.E.R.ロイド『初期ギリシア科学』(共訳、法政大学出版局)
クリュシッポス『初期ストア派断片集2』(共訳、京都大学学術出版会)
大阪府立大学総合科学部教授
1949年 青森県生まれ
1978年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1997年 大阪府立大学総合科学部助教授を経て現職
主な著訳書
『アリストテレス入門』(筑摩書房)
『西洋哲学史[古代中世編]』(共著、ミネルヴァ書房)
G.E.R.ロイド『初期ギリシア科学』(共訳、法政大学出版局)
クリュシッポス『初期ストア派断片集2』(共訳、京都大学学術出版会)
第一部 クリュシッポス
第二章 クリュシッポスの思想
B 自 然 学 (承前)
2 宇宙について
一 万有と全体の違い
二 コスモスという言葉の二つの意味
三 宇宙は一つである
四 宇宙は有限で一体化しているが、無限の空虚によって取り囲まれている
五 宇宙は球形で安定している
六 宇宙の部分は何であり、どのような秩序にしたがっているか
七 宇宙は生じたものである
八 宇宙はいかにして生じたか
九 宇宙は滅びることになる
一〇 宇宙の大燃焼と再建の永遠的な交替
一一 宇宙は理性的な生きものである
3 天体と天空について
一 大地について
二 太陽について
三 月について
四 星々について
五 一年の部分 (四季) について
六 気象について
4 動物と植物について
一 植物について
二 理性のない動物について
三 人間の自然本性について
5 人間の魂について
一 魂の実質について
二 魂が物体であることを証明する議論
三 魂の動
四 魂の冷却による生成
五 魂は不死ではないが死後も存続する
六 魂の部分と機能について
七 魂の主導的部分について
八 感覚はいかにして起こるか
九 視覚と聴覚について
一〇 魂の生殖的部分について
一一 パトス (情動) について
一二 クリュシッポス『魂について』断片集
6 宿命について
一 宿命 (ヘイマルメネー) の諸定義
二 神的な宿命
三 万物を動かす一つの力
四 予言術は宿命の必然性を証する
五 原因の無限の系列
六 すべての命題は真であるか偽である
七 宿命を共有するもの (無為論)
八 宿命と可能性
九 宿命と運 (偶然)
一〇 宿命と自由意志
7 神々の本性について
一 人間はどこから神々の観念を得たか
二 神の存在は議論によって証明される
三 神はいかなるあり方をしているか
四 神は物体である 質料全体に行きわたる気息
五 神は変化しうる
六 神は人間の姿をしていない
七 ゼウスとヘラについて
八 他の民間信仰の神々
九 ダイモーンについて
8 摂理と技術的自然について
一 摂理があることは議論によって証明される
二 宇宙はよく治められた都市 (あるいは家) である
三 自然は技術的である
四 宇宙は摂理の作品である
五 動物 (と植物) は人間が利用するために作られた
六 なぜ摂理があるのに悪があるのか
9 占いについて
一 神が存在し摂理があるなら、占いが存在すること
二 夢について
三 技術的な占いについて
補 註
解 説
人名索引・事項索引
第二章 クリュシッポスの思想
B 自 然 学 (承前)
2 宇宙について
一 万有と全体の違い
二 コスモスという言葉の二つの意味
三 宇宙は一つである
四 宇宙は有限で一体化しているが、無限の空虚によって取り囲まれている
五 宇宙は球形で安定している
六 宇宙の部分は何であり、どのような秩序にしたがっているか
七 宇宙は生じたものである
八 宇宙はいかにして生じたか
九 宇宙は滅びることになる
一〇 宇宙の大燃焼と再建の永遠的な交替
一一 宇宙は理性的な生きものである
3 天体と天空について
一 大地について
二 太陽について
三 月について
四 星々について
五 一年の部分 (四季) について
六 気象について
4 動物と植物について
一 植物について
二 理性のない動物について
三 人間の自然本性について
5 人間の魂について
一 魂の実質について
二 魂が物体であることを証明する議論
三 魂の動
四 魂の冷却による生成
五 魂は不死ではないが死後も存続する
六 魂の部分と機能について
七 魂の主導的部分について
八 感覚はいかにして起こるか
九 視覚と聴覚について
一〇 魂の生殖的部分について
一一 パトス (情動) について
一二 クリュシッポス『魂について』断片集
6 宿命について
一 宿命 (ヘイマルメネー) の諸定義
二 神的な宿命
三 万物を動かす一つの力
四 予言術は宿命の必然性を証する
五 原因の無限の系列
六 すべての命題は真であるか偽である
七 宿命を共有するもの (無為論)
八 宿命と可能性
九 宿命と運 (偶然)
一〇 宿命と自由意志
7 神々の本性について
一 人間はどこから神々の観念を得たか
二 神の存在は議論によって証明される
三 神はいかなるあり方をしているか
四 神は物体である 質料全体に行きわたる気息
五 神は変化しうる
六 神は人間の姿をしていない
七 ゼウスとヘラについて
八 他の民間信仰の神々
九 ダイモーンについて
8 摂理と技術的自然について
一 摂理があることは議論によって証明される
二 宇宙はよく治められた都市 (あるいは家) である
三 自然は技術的である
四 宇宙は摂理の作品である
五 動物 (と植物) は人間が利用するために作られた
六 なぜ摂理があるのに悪があるのか
9 占いについて
一 神が存在し摂理があるなら、占いが存在すること
二 夢について
三 技術的な占いについて
補 註
解 説
人名索引・事項索引
月報39