Home > Book Detail Page
ストア派の創始者たちの著作はすべて失われた。後代の著作家たちによる引用を系統別に整理編纂したH・フォン・アルニムの『初期ストア派断片集』を底本に、同時に最新の研究を踏まえながら、ストア派のみならず哲学全般に関心を寄せる読者にとって必携の一書となる断片集を信頼できる翻訳で紹介する。本書に収録したのは、ストア哲学の大成者クリュシッポスについての証言および断片のうち、論理学に関わる部門と、自然学の基礎理論の部分が含まれている。特にストアの論理学に関する部分は、現代哲学においても最も注目されているもので、その全貌がわが国においてはじめて紹介されることになる。自然学の残りの部分は第3分冊に収録される。
水落 健治(みずおち けんじ)
[現 職] 明治学院大学文学部教授
1947年 東京都生まれ。
1979年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
1993年 福井県立短期大学助教授を経て現職。
[主な著訳書]
『アウグスティヌスを学ぶ人のために』(共著、世界思想社)
『中世の学問観』(共著、上智大学中世研究所編、創文社)
A・ラウス『キリスト教神秘思想の源流』(教文館)
山口 義久(やまぐち よしひさ)
[現 職] 大阪府立大学総合科学部教授
1949年 青森県生まれ。
1978年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
1997年 大阪府立大学総合科学部助教授を経て現職。
[主な著訳書]
『アリストテレス入門』(筑摩書房)
『西洋哲学史[古代中世編]』(共著、ミネルヴァ書房)
G・E・R・ロイド『初期ギリシア科学』(共訳、法政大学出版局)
[現 職] 明治学院大学文学部教授
1947年 東京都生まれ。
1979年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
1993年 福井県立短期大学助教授を経て現職。
[主な著訳書]
『アウグスティヌスを学ぶ人のために』(共著、世界思想社)
『中世の学問観』(共著、上智大学中世研究所編、創文社)
A・ラウス『キリスト教神秘思想の源流』(教文館)
山口 義久(やまぐち よしひさ)
[現 職] 大阪府立大学総合科学部教授
1949年 青森県生まれ。
1978年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
1997年 大阪府立大学総合科学部助教授を経て現職。
[主な著訳書]
『アリストテレス入門』(筑摩書房)
『西洋哲学史[古代中世編]』(共著、ミネルヴァ書房)
G・E・R・ロイド『初期ギリシア科学』(共訳、法政大学出版局)
II
第一部 クリュシッポス
第一章 クリュシッポスの生涯と著作
A 生 涯
B 著 作
第二章 クリュシッポスの思想
A ことばの学
1 認識の教説について
一 表象について
二 感覚について
三 観念について
四 把握、知識、学問
五 探求について
六 基準について
2 問答法
α 表示するもの、ないし、音声について
β 表示されるもの、ないし、レクトンについて
一 反対物について、および、対立物、欠如について
二 非完結なレクトンについて
三 完結したレクトンについて
四 命題について、完全な命題について
五 単純でない命題について
六 〈しるし〉について
七 定義について
八 議論および推論について
九 詭弁論駁について
3 弁論術について
B 自然学
1 自然学説の基礎
一 二つの原理—資料と原因
二 何か、存在、何かでないもの
三 原因について
四 物体について
五 四つのカテゴリー
六 性質、性質的形容、固有の性質的形容
七 様態(あるあり方)、関係的様態
八 第一の性質
九 四つの構成的要素
一〇 気息、緊張、保持力
一一 混合について—物体が物体中に行きわたる
一二 無限分割について
一三 動について
一四 場所と空虚について
一五 時間について
補 註
解 説
人名索引・事項索引
第一部 クリュシッポス
第一章 クリュシッポスの生涯と著作
A 生 涯
B 著 作
第二章 クリュシッポスの思想
A ことばの学
1 認識の教説について
一 表象について
二 感覚について
三 観念について
四 把握、知識、学問
五 探求について
六 基準について
2 問答法
α 表示するもの、ないし、音声について
β 表示されるもの、ないし、レクトンについて
一 反対物について、および、対立物、欠如について
二 非完結なレクトンについて
三 完結したレクトンについて
四 命題について、完全な命題について
五 単純でない命題について
六 〈しるし〉について
七 定義について
八 議論および推論について
九 詭弁論駁について
3 弁論術について
B 自然学
1 自然学説の基礎
一 二つの原理—資料と原因
二 何か、存在、何かでないもの
三 原因について
四 物体について
五 四つのカテゴリー
六 性質、性質的形容、固有の性質的形容
七 様態(あるあり方)、関係的様態
八 第一の性質
九 四つの構成的要素
一〇 気息、緊張、保持力
一一 混合について—物体が物体中に行きわたる
一二 無限分割について
一三 動について
一四 場所と空虚について
一五 時間について
補 註
解 説
人名索引・事項索引
月報33