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西洋古典叢書 G008

食卓の賢人たち 2

アテナイオス 柳沼 重剛 訳

四六変上製・448頁

ISBN: 9784876981113

発行年月: 1998/06

  • 本体: 3,800円(税込 4,180円) 月報11
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内容

第1巻から続いている賢人たちの饗宴はさらに盛りあがりを見せ、この巻(第4〜6巻)では古今東西の宴会や食事観、また食客や太鼓持ちなどを話題に談議が深まる。ここにはヘレニズム時代のごく普通の(時には下層の)人間たちが活き活きと描かれる。歴史の教科書には登場しない人々のありのままの姿は本書の魅力の一つとなっている。

プロフィール

柳沼 重剛 (やぎぬま しげたけ)

大妻女子大学教授・筑波大学名誉教授
1926年 東京都生まれ
1949年 京都大学文学部卒業
筑波大学・大妻女子大学教授を経て1999年退職

主な著訳書
『ギリシア ローマ古代知識人群像』(岩波書店)
『西洋古典こぼればなし』(岩波書店)
『語学者の散歩道』(研究社出版)
プルタルコス『食卓歓談集』(岩波文庫)
アテナイオス『食卓の賢人たち』1~4(京都大学学術出版会)
『トゥキュディデスの文体の研究』(岩波書店)

目次

第 四 巻

序/マケドニアの婚礼の宴/アテナイの宴の簡素さと、よその国の豪華さ/地方ごとの好み/口開け――食欲を増進させる食べ物/ホメロス風アテナイ式晩餐讃歌/アテナイの賢人たちの宴会観/スパルタの食事/スパルタ王クレオメネスの宴/クレタの宴/ペルシア人の宴/ピロクセノスの詩、『宴』/クレオパトラとアントニウスの宴/アルカディアの食卓/ナウクラティス(エジプト)の宴/ガリア(ゴール)人の宴/トラキア人の宴/ケルト人の宴/パルティア人の宴/ローマ人の宴/インド人の食事/宴会の余興としての剣闘勝負/パルメニスコス『犬儒派の饗宴』/犬儒派のキュヌルコスが豆スープのために弁じてストア派の哲学者と喧嘩したこと/ピュタゴラス派と称する人々/哲学者ペルサイオス/犬儒派――ディオドロス/キュヌルコスの反撃/羽目をはずした贅沢/調理道具/調味料/料理人以外の、食事に携わる人々/水力オルガンと管楽器/竪琴いろいろ

第 五 巻

序/ホメロスの宴会/ホメロス研究家に対する批判/ふたたびホメロスの宴会/アンティオコス・エピパネスの宴/プトレマイオス・ピラデルポスの宴/ディオニュソスの祭礼の行列/プトレマイオス四世・ピロパトルが建造した船/シュラクサイのヒエロンが建造した船/釜台/常軌を逸したシリアの宴/シリア王アレクサンドロス/ソフィスト・アテニオン/哲学者は史実を曲げること/口汚い哲学者/ゴルゴンの正体――宴会第一日、これにて終わり

第 六 巻

序/魚屋/漁師のわざ自慢/魚を買う人々を監視すること/pinaxと銀の器などについて/金・銀・銅・宝石など/パラシトス/パラシトス・食客・太鼓持ち/名を残した食客たち/太鼓持ちに関する雑録ひと束/パラシトスの類義語/おべっか使いパラシトス/支配者と追従者/ぶること/召使・奴隷/古きよき時代の話/キュヌルコスとウルピアヌスの喧嘩/ふたたび奴隷について/古代ローマの遺風

月報11
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