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人間性はどこから来たか
サル学からのアプローチ
A5上製・352頁
ISBN: 9784876980796
発行年月: 1999/10
- 本体: 2,800円(税込 3,080円)
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在庫なし
たとえば「人はなぜ太るのか?」。それは、ヒトが、元来は食物を多量に食べることができない環境に適応した動物だったからである——私たちが人間独自の性質だと信じている事柄の多くは、ヒトが「サル」から引き継いでいる。家族、政治、戦争、言語等々、人間性の起源をサル学から解き明かした初の好著。
『遺伝』54巻5号、評者:岡本暁子氏
西田 利貞(にしだ としさだ)
京都大学大学院理学研究科教授(人類進化論).理学博士 1941年3月 千葉県生まれ. 京都大学理学部・同大学院に学び,東京大学理学部助手(1969~74),同講師(74~81),同助教授(81~88)を経て,1988年より現職. 1965年からタンザニアのマハレでチンパンジーの行動学的・社会学的研究に携わり,1996年からは国際霊長類学会会長を務める.
著書に,
『精霊の子どもたち』(筑摩書房,1973)
『野性チンパンジー観察記』(中央公論社,1981)
『チンパンジーおもしろ観察記』(紀伊国屋書店,1994年) また,共著・編著に,
『タンガニイカ湖畔』(筑摩書房,1973)
『人類の生態』(共立出版,1974)
『The Chimpanzees of the Mahale Mountains』(東京大学出版会,1990)
『サルの文化誌』(平凡社,1991)
『Topics in Primatology, Vol 1 Human Origins』(東京大学出版会,1992)
『霊長類学を学ぶ人のために』(世界思想社,1999)
『Great Ape Societies』(ケンブリッジ大学出版局)など.
京都大学大学院理学研究科教授(人類進化論).理学博士 1941年3月 千葉県生まれ. 京都大学理学部・同大学院に学び,東京大学理学部助手(1969~74),同講師(74~81),同助教授(81~88)を経て,1988年より現職. 1965年からタンザニアのマハレでチンパンジーの行動学的・社会学的研究に携わり,1996年からは国際霊長類学会会長を務める.
著書に,
『精霊の子どもたち』(筑摩書房,1973)
『野性チンパンジー観察記』(中央公論社,1981)
『チンパンジーおもしろ観察記』(紀伊国屋書店,1994年) また,共著・編著に,
『タンガニイカ湖畔』(筑摩書房,1973)
『人類の生態』(共立出版,1974)
『The Chimpanzees of the Mahale Mountains』(東京大学出版会,1990)
『サルの文化誌』(平凡社,1991)
『Topics in Primatology, Vol 1 Human Origins』(東京大学出版会,1992)
『霊長類学を学ぶ人のために』(世界思想社,1999)
『Great Ape Societies』(ケンブリッジ大学出版局)など.
2007年8月改訂新版発行→学術選書をご覧下さい。
はじめに
1 狼少年の神話
2 人はなぜ太るのか?
3 ヒトは白紙で生まれてこない
第一章 現代人は狩猟採集民
1 文明病
2 男と女はこんなに違う
3 狩猟採集時代の遺産?
4 行動の性差のメカニズム
5 女は優れている1
第二章 人間性の研究の方法
1 人間性の研究の歴史
2 ヒトの生物学的特性の研究方法
第三章 社会生物学から見た人類
1 ヒトの繁殖行動
2 社会生物学に反する習慣?
第四章 社会の起源
1 霊長類集団の多様性
2 生態と社会
3 近親援助(ネポチズム)
第五章 互酬性の起源
1 互酬性の進化
2 霊長類における互酬的援助行動
3 ヒトの互酬的利他行動と互酬性
4 残された課題
第六章 家族の起源
1 インセスト回避の起源
2 人間家族における労働の性的分業
3 性的分業の起源をめぐる四つの問題
4 配偶関係
5 子どもの依存期間の長期化
6 生計活動の性差
7 食物分配と交換の問題
8 コミュニティ、家族の誕生と排卵の隠蔽
第七章 攻撃性と葛藤解決
1 攻撃性
2 葛藤解決
3 戦 争
第八章 文化の起源
1 学 習
2 文化の定義
3 霊長類の文化
4 霊長類における社会的伝達
5 ヒトの文化
第九章 言語の起源
1 野生霊長類の初期の音声研究
2 ヒトの音声言語と霊長類の音声の相違
3 飼育下の類人猿の言語研究
4 言語の起源
第一〇章 知能の進化
1 知能進化の二つの仮説
2 脳の発達程度の種間比較
3 生態仮説
4 社会仮説
5 知能と認識適応
6 どちらが正しい?
第一一章 初期人類の進化
1 最後の共通祖先
2 共通祖先の森林での行動様式
3 二足歩行の起源と初期人類の生活
4 乾燥疎開林での適応
5 初期人類の社会構造
6 原人の段階
第一二章 終 章
1 共有地の悲劇
2 経済成長の内幕
3 進歩の幻想
4 どうすべきか?
あとがき
参考文献
索引
1 狼少年の神話
2 人はなぜ太るのか?
3 ヒトは白紙で生まれてこない
第一章 現代人は狩猟採集民
1 文明病
2 男と女はこんなに違う
3 狩猟採集時代の遺産?
4 行動の性差のメカニズム
5 女は優れている1
第二章 人間性の研究の方法
1 人間性の研究の歴史
2 ヒトの生物学的特性の研究方法
第三章 社会生物学から見た人類
1 ヒトの繁殖行動
2 社会生物学に反する習慣?
第四章 社会の起源
1 霊長類集団の多様性
2 生態と社会
3 近親援助(ネポチズム)
第五章 互酬性の起源
1 互酬性の進化
2 霊長類における互酬的援助行動
3 ヒトの互酬的利他行動と互酬性
4 残された課題
第六章 家族の起源
1 インセスト回避の起源
2 人間家族における労働の性的分業
3 性的分業の起源をめぐる四つの問題
4 配偶関係
5 子どもの依存期間の長期化
6 生計活動の性差
7 食物分配と交換の問題
8 コミュニティ、家族の誕生と排卵の隠蔽
第七章 攻撃性と葛藤解決
1 攻撃性
2 葛藤解決
3 戦 争
第八章 文化の起源
1 学 習
2 文化の定義
3 霊長類の文化
4 霊長類における社会的伝達
5 ヒトの文化
第九章 言語の起源
1 野生霊長類の初期の音声研究
2 ヒトの音声言語と霊長類の音声の相違
3 飼育下の類人猿の言語研究
4 言語の起源
第一〇章 知能の進化
1 知能進化の二つの仮説
2 脳の発達程度の種間比較
3 生態仮説
4 社会仮説
5 知能と認識適応
6 どちらが正しい?
第一一章 初期人類の進化
1 最後の共通祖先
2 共通祖先の森林での行動様式
3 二足歩行の起源と初期人類の生活
4 乾燥疎開林での適応
5 初期人類の社会構造
6 原人の段階
第一二章 終 章
1 共有地の悲劇
2 経済成長の内幕
3 進歩の幻想
4 どうすべきか?
あとがき
参考文献
索引