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地域運営組織と農村変化

小島 泰雄・作野 広和 編著

A5上製, 232 pages

ISBN: 9784814006441

pub. date: 03/26

  • Price : JPY 4,200 (with tax: JPY 4,620)
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内容

医療・福祉などの地域ケア、農業インフラの維持、地域づくり──。担い手が不足する農村で集落を単位とした従来の運営に綻びが見られるなか、オルタナティブな存在として「地域運営組織」の設立が進んでいる。その成り立ちや意義、機能、空間スケール、そして可能性と課題について、実例を解析しつつ地理学の観点から論じる。

プロフィール

小島泰雄(こじま やすお)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は農村地理学と中国研究。京都大学大学院文学研究科中退。おもな著作に『変わり行く四川』(石原 潤 編、ナカニシヤ出版、2010年)、『二十世紀的中国社会』(森 時彦 編、社会科学文献出版社[北京]、2011年)、『中国農村社会の歴史的展開──社会変動と新たな凝集力』(内山雅生 編著、御茶の水書房、2018年)、『シリーズ〈世界を知るための地誌学〉中国』(小野寺 淳・許 衛東 編、朝倉書店、2025年)など。

作野広和(さくの ひろかず)
島根大学教育学部教授。専門は農村地理学。広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学、修士(文学)。おもな著作に『撤退学の可能性を問う』(堀田新五郎・林 尚之 編著、晃洋書房、2024 年)、“Japanese Population Geographies I: Migration, Urban Areas, and a New Concept”(Ishikawa, Y. ed., Singapore: Springer Nature, 2023)など。

目次

序章 農村変化と集落再編・地域運営組織 (作野広和・小島泰雄)
1 変化にさらされる農村と集落
2 集落再編の可能性
3 地域運営組織による農村変化への対応
4 本書の構成とねらい

第Ⅰ部 地域運営組織の理論的検討

第1章 地域運営組織の成り立ちと地域的意義
──オルタナティブな住民自治組織 (作野広和)
はじめに
1 地域運営組織の概念と基本的性格
2 地域運営組織の設立過程と設立要因に基づく類型
3 地域運営組織の地域的意義
おわりに──地域運営組織に関する研究上の課題

第2章 地域運営組織の空間スケールと機能
──村落社会地理学と村落共同体論からの検討 (今里悟之)
1 空間を取り出す思考
2 地域運営組織と地域社会
3 村落社会地理学の空間類型
4 地域運営組織の空間スケール
5 地域運営組織と村落共同体
6 今後の地理学的課題

第3章 集落形態論と集落再編
──小村化への地域的対応に向けて (小島泰雄)
1 集落から農村を考える
2 集落形態論
3 日本農村で進む小村化
4 限界集落を論じる前に
5 散村の可能性
おわりに

コラム① 地域運営組織は過疎地域再生の切り札になるか (金 枓哲)

第Ⅱ部 地域運営組織の実践的検討

第4章 高齢社会化をめぐるコミュニティの再編成
──地域包括ケアシステムに注目して (中條曉仁)
はじめに
1 地域包括ケアシステムの構築と地域的サポートの限界
2 住民参加の地域福祉活動からみたコミュニティの再編
3 「がんばらまいか佐久間」にみる地域運営組織の形成と機能
4 地域包括ケアシステムにみる地域運営組織の可能性

第5章 農業インフラ維持の担い手をめぐるアプローチ
──社会ネットワークと移動・転出入に注目して (𠮷田国光)
1 日本における農業の担い手の概況
2 最近の農業インフラの維持に向けた担い手の広域化
3 社会ネットワークに注目したアプローチ
4 移動・転出入に注目したアプローチ
5 農村変化を読み解くためのアプローチ

第6章 地域運営組織の機能再編とビジョンづくり
──山形県鶴岡市の事例から (筒井一伸)
はじめに
1 コミュニティブームと庄内地方
2 第一次コミュニティブームと組織・機能再編
3 RMOの機能・組織再編プロセス
4 RMOのビジョンづくり
5 RMOをハブにしたネットワーク型担い手づくり──まとめにかえて

コラム② コミュニティ政策と地域運営組織
──山崎仁朗編著『日本コミュニティ政策の検証』を読み直す (中川秀一)

終章 地理学的再考 (小島泰雄・作野広和)
1 地域運営組織をめぐる認識と課題
2 各章を振り返る
3 農村地理学から地域運営組織を考える

あとがき
索引
執筆者紹介
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