Home > Book Detail Page

近代の被差別部落、在日朝鮮人集住地、遊廓は、差別が固定され可視化される空間であった。社会秩序に組み込まれていた「差別」は被差別者の人としての尊厳を著しく損うだけでなく、労働市場からの排除や賃金差別、遊廓での収奪など、多大な経済的不利益を強いてきた。両大戦間期の京都を中心に、それらの空間の中で生き抜き、空間の間を移動した人々に対する経済的差別の実態を社会経済史の視点から解明。被差別者が近代の経済発展にどのように貢献したかを問う、「差別」の日本経済史。