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清末民国期、中国はどのように日本から水産知を吸収したのか? 侵漁、海賊、疲弊し秩序が崩れかけていた中国の漁村と、その変容。人材育成に着目し、「水産知」が困難を乗り越え東アジアに立ちあがる様をつぶさに活写する。
楊峻懿(ヨウ シュンイ)
蘇州大学社会学院歴史学専攻講師。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、博士。専門は中国史、日中関係、海洋史、漁業史。
主な著作に、「近代東アジアにおける水産人材の流動と「水産知」の伝播」(釜慶大学人文韓国プラス事業団『近現代東北亜海域における人文ネットワークの葛藤と和解』、2021年、pp.19-29)、「1930年代の中国における水産教育の変遷——水産学校教育から漁民教育への試み」(『社会システム研究』第25号、2022年、pp.61-82)などがある。
蘇州大学社会学院歴史学専攻講師。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、博士。専門は中国史、日中関係、海洋史、漁業史。
主な著作に、「近代東アジアにおける水産人材の流動と「水産知」の伝播」(釜慶大学人文韓国プラス事業団『近現代東北亜海域における人文ネットワークの葛藤と和解』、2021年、pp.19-29)、「1930年代の中国における水産教育の変遷——水産学校教育から漁民教育への試み」(『社会システム研究』第25号、2022年、pp.61-82)などがある。
序章 日本における近代的「水産知」の蓄積と中国
一 明治後期、農商務省水産講習所の設立と水産人材の育成
二 中国における水産教育の始まり
三 先行研究の整理および本書で使用する史料
四 本書の構成
第一章 清末民国期の水産教育と直隷水産講習所
はじめに
一 水産教育の草創期
二 日本人教員の招聘と人材育成の展開
三 留日水産人材の帰国と河北省立水産専科学校への改組
おわりに
第二章 民国初期における江蘇省立水産学校の人材育成への模索
はじめに
一 留日水産人材の帰来と江蘇省立水産学校の創設
二 水産人材の育成状況
三 「水産風潮(水産騒動)」と水産学校の新発展
おわりに
第三章 一九三〇年代江蘇省の海賊問題に対する政府の対応と漁民武装自衛
——『江蘇省沿海漁業保護会議記録』を中心に
はじめに
一 一九三〇年代前後、江蘇省における海賊の状況
——『江蘇省沿海漁業保護会議記録』から
二 一九三〇年前後の日本の侵漁と漁民・海賊
三 漁業保護会議に見る海賊対策とその問題点
四 漁民自衛の政策化
おわりに
第四章 一九三〇年代の中国における水産教育の変遷
——水産学校教育から漁民教育への試み
はじめに
一 水産人材の漁民教育の認識と漁業知識伝授上の経験
二 社会における漁民への注目の喚起と漁民教育対策の提出
——「江蘇省上海市改進漁業宣伝会」を中心に
三 漁村における漁民への指導と漁民教育
おわりに
第五章 一九四五年以降の中国における水産事業の復興と漁民救済
——一九四五〜一九四九年を中心に
はじめに
一 水産人材の育成と水産教育事業の再燃
二 一九四五年以降の漁民状況と漁民教育
三 一九四五年以降、水産業復興の問題
——漁業善後物資管理処を中心に
おわりに
終章 近代東アジアにおける水産人材の流動と「水産知」の伝播
一 「水産知」の中国における流動
二 日本統治期の朝鮮・台湾における水産学校と水産教育
三 近代東アジアにおける漁業の発展と紛争
参考文献一覧
あとがき
索引
一 明治後期、農商務省水産講習所の設立と水産人材の育成
二 中国における水産教育の始まり
三 先行研究の整理および本書で使用する史料
四 本書の構成
第一章 清末民国期の水産教育と直隷水産講習所
はじめに
一 水産教育の草創期
二 日本人教員の招聘と人材育成の展開
三 留日水産人材の帰国と河北省立水産専科学校への改組
おわりに
第二章 民国初期における江蘇省立水産学校の人材育成への模索
はじめに
一 留日水産人材の帰来と江蘇省立水産学校の創設
二 水産人材の育成状況
三 「水産風潮(水産騒動)」と水産学校の新発展
おわりに
第三章 一九三〇年代江蘇省の海賊問題に対する政府の対応と漁民武装自衛
——『江蘇省沿海漁業保護会議記録』を中心に
はじめに
一 一九三〇年代前後、江蘇省における海賊の状況
——『江蘇省沿海漁業保護会議記録』から
二 一九三〇年前後の日本の侵漁と漁民・海賊
三 漁業保護会議に見る海賊対策とその問題点
四 漁民自衛の政策化
おわりに
第四章 一九三〇年代の中国における水産教育の変遷
——水産学校教育から漁民教育への試み
はじめに
一 水産人材の漁民教育の認識と漁業知識伝授上の経験
二 社会における漁民への注目の喚起と漁民教育対策の提出
——「江蘇省上海市改進漁業宣伝会」を中心に
三 漁村における漁民への指導と漁民教育
おわりに
第五章 一九四五年以降の中国における水産事業の復興と漁民救済
——一九四五〜一九四九年を中心に
はじめに
一 水産人材の育成と水産教育事業の再燃
二 一九四五年以降の漁民状況と漁民教育
三 一九四五年以降、水産業復興の問題
——漁業善後物資管理処を中心に
おわりに
終章 近代東アジアにおける水産人材の流動と「水産知」の伝播
一 「水産知」の中国における流動
二 日本統治期の朝鮮・台湾における水産学校と水産教育
三 近代東アジアにおける漁業の発展と紛争
参考文献一覧
あとがき
索引