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すべての森林は変わり続ける宿命を持っている。そしてその記憶は、森をかたちづくる樹木の中に隠されている。大攪乱の痕跡を持つ原生林、美しさと危うさを備えたシラカンバの林、炭焼き跡地に起源を発する混成林、都市の歴史を秘めたツブラジイの林……。根気強いフィールド調査で忘れられた物語を呼び起こす、森林科学ドキュメンタリー。
小見山章(こみやま あきら)
農学博士
昭和55年 京都大学大学院農学研究科博士後期課程、単位取得退学
昭和55年~ 岐阜大学農学部に助手として奉職
平成4年~ 岐阜大学農学部助教授
平成7年~ 岐阜大学農学部教授
平成16年~ 岐阜大学応用生物科学部(改組)教授
岐阜大学にて、応用生物科学部長、副学長・理事、図書館長などを務める。平成29年定年で退職、岐阜大学名誉教授、タイ王国チュラロンコン大学客員教授
現在に至る
著書 『森の記憶:飛騨・荘川村六厩の森林史』(京都大学学術出版会)、『マングローブ林:変わりゆく海辺の森の生態系』(京都大学学術出版会)、『岐阜から生物多様性を考える』(岐阜新聞社)ほか、学術論文多数。
加藤正吾(かとう しょうご)
博士(農学)
平成12年 岐阜大学大学院連合農学研究科 博士(農学)
平成12年4月 岐阜大学農学部助手
平成16年4月 岐阜大学応用生物科学部助教
平成25年4月~ 岐阜大学応用生物科学部准教授
現在に至る
著書 『大学生のための情報リテラシー:レポートの書き方からプレゼンテーションまで』(三恵社)、『レポート・図表・プレゼン作りに追われない情報リテラシー:大学生のためのアカデミック・スキルズ入門:OfficeアプリのWord・Excel・PowerPointを365日駆使する』(三恵社)、『岐阜から生物多様性を考える』(岐阜新聞社)ほか。
農学博士
昭和55年 京都大学大学院農学研究科博士後期課程、単位取得退学
昭和55年~ 岐阜大学農学部に助手として奉職
平成4年~ 岐阜大学農学部助教授
平成7年~ 岐阜大学農学部教授
平成16年~ 岐阜大学応用生物科学部(改組)教授
岐阜大学にて、応用生物科学部長、副学長・理事、図書館長などを務める。平成29年定年で退職、岐阜大学名誉教授、タイ王国チュラロンコン大学客員教授
現在に至る
著書 『森の記憶:飛騨・荘川村六厩の森林史』(京都大学学術出版会)、『マングローブ林:変わりゆく海辺の森の生態系』(京都大学学術出版会)、『岐阜から生物多様性を考える』(岐阜新聞社)ほか、学術論文多数。
加藤正吾(かとう しょうご)
博士(農学)
平成12年 岐阜大学大学院連合農学研究科 博士(農学)
平成12年4月 岐阜大学農学部助手
平成16年4月 岐阜大学応用生物科学部助教
平成25年4月~ 岐阜大学応用生物科学部准教授
現在に至る
著書 『大学生のための情報リテラシー:レポートの書き方からプレゼンテーションまで』(三恵社)、『レポート・図表・プレゼン作りに追われない情報リテラシー:大学生のためのアカデミック・スキルズ入門:OfficeアプリのWord・Excel・PowerPointを365日駆使する』(三恵社)、『岐阜から生物多様性を考える』(岐阜新聞社)ほか。
はじめに
第1章 森の来歴を探る
1 時とともに変わる森林
森林の骨格を構成する樹木
コラム01 葉のフェノロジーの妙
2 森林の姿を決める三つの軸
第1軸「自然環境」
第2軸「経過時間」
第3軸「人の利用」
3 森の来歴を調べる方法
フィールドで行うデータ収集
研究室で行うデータ分析
コラム02 年齢分布に関する思考実験
4 飛騨・美濃というカンバス
飛山濃水
飛騨・美濃の森林
森の来歴を語る舞台
コラム03 炭焼きと焼き畑と人工造林
第2章 二次林でみつけた激動の物語
1 シラカンバの美林ができた意外な理由
訳ありの美林
まずは樹種構成から
シラカンバ林の年齢分布は語る
ことのおこりは軍馬の生産
美しさの陰に潜むもの
2 ゴールドラッシュの夢の跡―炭焼きの後にできた落葉広葉樹混成林
飛騨荘川の六厩
六厩に広葉樹の総合試験林ができた
調査地作り
どんな樹木で構成されているか
あっと驚いた年齢分布
炭焼きとゴールドラッシュの夢の跡
二次林の時間変化
コラム04 荘川のヤドリギと金華山のツクバネ
3 金華山の常緑広葉樹林に埋もれた歴史の残像
歴史がどう盛り込まれているか
金華山の常緑広葉樹林
どんな樹種で構成されているか
ツブラジイ林の年齢分布は語る
何がツブラジイ林に起こったか
まるで野外の博物館
4 治山工事の思わぬ置物―ドロノキ林のモザイク模様
桃源郷に入るまで
この谷には、なぜこんなにドロノキが多いのか
どんな樹種で構成されているか
ドロノキ林のサイズ分布と年齢分布
ドロノキが多い理由
第3章 原生林でみつけた激動の物語
1 御嶽山の亜高山帯原生林
あこがれの原生林に出会う
亜高山帯林
温度の海に浮かぶ島
森林動態に関するパラダイムシフト
小撹乱か大撹乱か
転石地に生育するトウヒ・コメツガ林のギャップ
前生樹という証人
伊勢湾台風
平坦地に生育するシラベ・アオモリトドマツ林のギャップ
転石地と平坦地、森林動態の違い
もっと広域のことが知りたい
伐採跡地で調べた樹木の年齢分布
原生林のモザイクは語る―江戸時代にあったはずの撹乱
コラム05 古き良き時代の研究スタイル
2 豪雪地帯のブナ原生林の意外な来歴
ブナ林の面白さ
大白川のブナ原生林との出会い
どんな樹種で構成されているか
豪雪地帯ならではの森林構造
林冠が衰退していく
土壌断面に残る白山の噴火の痕跡
成熟したブナ原生林で 192
コラム06 熱帯にあるマングローブ林の来歴
第4章 波乱万丈のあとで
1 広葉樹二次林の来歴を調べてわかったこと
2 原生林の動態を調べてわかったこと
3 波乱は繰り返し訪れる
おわりに
謝辞
注釈
引用文献
索引(事項・生物名・地名)
第1章 森の来歴を探る
1 時とともに変わる森林
森林の骨格を構成する樹木
コラム01 葉のフェノロジーの妙
2 森林の姿を決める三つの軸
第1軸「自然環境」
第2軸「経過時間」
第3軸「人の利用」
3 森の来歴を調べる方法
フィールドで行うデータ収集
研究室で行うデータ分析
コラム02 年齢分布に関する思考実験
4 飛騨・美濃というカンバス
飛山濃水
飛騨・美濃の森林
森の来歴を語る舞台
コラム03 炭焼きと焼き畑と人工造林
第2章 二次林でみつけた激動の物語
1 シラカンバの美林ができた意外な理由
訳ありの美林
まずは樹種構成から
シラカンバ林の年齢分布は語る
ことのおこりは軍馬の生産
美しさの陰に潜むもの
2 ゴールドラッシュの夢の跡―炭焼きの後にできた落葉広葉樹混成林
飛騨荘川の六厩
六厩に広葉樹の総合試験林ができた
調査地作り
どんな樹木で構成されているか
あっと驚いた年齢分布
炭焼きとゴールドラッシュの夢の跡
二次林の時間変化
コラム04 荘川のヤドリギと金華山のツクバネ
3 金華山の常緑広葉樹林に埋もれた歴史の残像
歴史がどう盛り込まれているか
金華山の常緑広葉樹林
どんな樹種で構成されているか
ツブラジイ林の年齢分布は語る
何がツブラジイ林に起こったか
まるで野外の博物館
4 治山工事の思わぬ置物―ドロノキ林のモザイク模様
桃源郷に入るまで
この谷には、なぜこんなにドロノキが多いのか
どんな樹種で構成されているか
ドロノキ林のサイズ分布と年齢分布
ドロノキが多い理由
第3章 原生林でみつけた激動の物語
1 御嶽山の亜高山帯原生林
あこがれの原生林に出会う
亜高山帯林
温度の海に浮かぶ島
森林動態に関するパラダイムシフト
小撹乱か大撹乱か
転石地に生育するトウヒ・コメツガ林のギャップ
前生樹という証人
伊勢湾台風
平坦地に生育するシラベ・アオモリトドマツ林のギャップ
転石地と平坦地、森林動態の違い
もっと広域のことが知りたい
伐採跡地で調べた樹木の年齢分布
原生林のモザイクは語る―江戸時代にあったはずの撹乱
コラム05 古き良き時代の研究スタイル
2 豪雪地帯のブナ原生林の意外な来歴
ブナ林の面白さ
大白川のブナ原生林との出会い
どんな樹種で構成されているか
豪雪地帯ならではの森林構造
林冠が衰退していく
土壌断面に残る白山の噴火の痕跡
成熟したブナ原生林で 192
コラム06 熱帯にあるマングローブ林の来歴
第4章 波乱万丈のあとで
1 広葉樹二次林の来歴を調べてわかったこと
2 原生林の動態を調べてわかったこと
3 波乱は繰り返し訪れる
おわりに
謝辞
注釈
引用文献
索引(事項・生物名・地名)