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私たちは飼い慣らし、飼い慣らされて生きている——そのドムスから逃れよ!と、彼らは誘いかける。人間と動植物が集住する空間・ドムス(domus)から逃れつづける狩猟採集民。一つの食物に依存せず、一つの生業に固執せず、多種多様な生物たちとかかわりあいながら、森と〈共生成〉しつづける。その〈生き方〉が文化と自然の境界を融かしていく。コンゴ盆地・カメルーンの森でバカ・ピグミーとともにくらしながら、彼らの〈生き方〉と森の〈歴史〉を記述した。シリーズ『生態人類学は挑む』最終巻。
安岡宏和(やすおか ひろかず)
京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科准教授。京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。法政大学人間環境学部専任講師、同准教授を経て現職。
主な著作に、『バカ・ピグミーの生態人類学:アフリカ熱帯雨林の狩猟採集生活の再検討』(京都大学アフリカ地域研究資料センター/松香堂書店、2011年)などがある。
京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科准教授。京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。法政大学人間環境学部専任講師、同准教授を経て現職。
主な著作に、『バカ・ピグミーの生態人類学:アフリカ熱帯雨林の狩猟採集生活の再検討』(京都大学アフリカ地域研究資料センター/松香堂書店、2011年)などがある。
まえがき
序 章
1 生態人類学のフィールドワーク
2 マルチスピーシーズ歴史生態学
3 狩猟採集民をめぐる二つの問い
第1章 狩猟採集民研究のパラダイム
1 狩猟採集民の真正性への疑義
2 ワイルドヤム・クエスチョン
3 ピグミーの生態をめぐる論点
第2章 モロンゴ―森の狩猟採集生活
1 フィールドの人々と自然環境
2 ゆたかな狩猟採集生活の実相
3 食生活をささえるヤマノイモ
第3章 一年型ヤマノイモの集中分布
1 過去のモロンゴ逗留地の分布
2 ヤマノイモの生育環境と分布
3 モロンゴ逗留地の植生の特徴
第4章 ヤマノイモ分布の歴史生態学
1 ヤマノイモの分布と人間活動
2 芋片から再生するヤマノイモ
3 ヤマノイモ分布の歴史的構築
第5章 生業の農耕化か、多様化か?
1 農作物を栽培する狩猟採集民
2 多種多様な生物たちとの連関
3 半栽培の視座と諸生業の布置
第6章 アンチ・ドムスの〈生き方〉
1 異種生物の共生関係の捉え方
2 〈ドムス化〉の双主体モデル
3 連関を組みかえる〈生き方〉
終 章
1 狩猟採集民の真正性をこえて
2 双主体モデルの構想と拡張性
3 保護区を組み直す〈生き方〉
付録
あとがき
文献
索引
序 章
1 生態人類学のフィールドワーク
2 マルチスピーシーズ歴史生態学
3 狩猟採集民をめぐる二つの問い
第1章 狩猟採集民研究のパラダイム
1 狩猟採集民の真正性への疑義
2 ワイルドヤム・クエスチョン
3 ピグミーの生態をめぐる論点
第2章 モロンゴ―森の狩猟採集生活
1 フィールドの人々と自然環境
2 ゆたかな狩猟採集生活の実相
3 食生活をささえるヤマノイモ
第3章 一年型ヤマノイモの集中分布
1 過去のモロンゴ逗留地の分布
2 ヤマノイモの生育環境と分布
3 モロンゴ逗留地の植生の特徴
第4章 ヤマノイモ分布の歴史生態学
1 ヤマノイモの分布と人間活動
2 芋片から再生するヤマノイモ
3 ヤマノイモ分布の歴史的構築
第5章 生業の農耕化か、多様化か?
1 農作物を栽培する狩猟採集民
2 多種多様な生物たちとの連関
3 半栽培の視座と諸生業の布置
第6章 アンチ・ドムスの〈生き方〉
1 異種生物の共生関係の捉え方
2 〈ドムス化〉の双主体モデル
3 連関を組みかえる〈生き方〉
終 章
1 狩猟採集民の真正性をこえて
2 双主体モデルの構想と拡張性
3 保護区を組み直す〈生き方〉
付録
あとがき
文献
索引