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1951年,仏・西独・伊とベネルクス3国の「6か国」による欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が成立,貿易の自由化が推し進められる。欧州連合(EU)に拡大するまでの紆余曲折を膨大な文書から跡づける。
能勢 和宏(のせ かずひろ)
帝京大学文学部史学科講師,専門はフランス近現代史・ヨーロッパ統合史
パリ第Ⅳ大学(パリ・ソルボンヌ)近現代史博士課程留学,京都大学大学院文学研究科現代史学専修博士後期課程 研究指導認定退学,京都大学博士(文学)
主な著作
金澤周作監修『論点・西洋史学』(共著,ミネルヴァ書房,2020年),External Policy of the European Economic Community during the Association Negotiations with Turkey(1959-63): Reconsidering the origin of EU-Turkey relations (『国際公共政策研究』,2020年),External Relations of the European Coal and Steel Community (ECSC), 1950-1956; Association Agreement with the UK, Consultation Agreement with Switzerland and Tariff Reduction with Austria (『帝京史学』,2019年),「1946-47年ITO/GATT交渉におけるGATT24条の成立――ヨーロッパ統合の原点を求めて」(『帝京史学』,2017年),「EEC連合制度の成立―1961年アテネ協定成立過程の考察(1959-61)」(『二十世紀研究』,2014年),「EECにおける「加速」の決定と欧州統合の進展――フランスの立場を中心に(1959-60)」(『史林』,2013年),「FTA構想と欧州統合(1956-59)――フランスの対応を手がかりにして」(『史林』,2012年)
帝京大学文学部史学科講師,専門はフランス近現代史・ヨーロッパ統合史
パリ第Ⅳ大学(パリ・ソルボンヌ)近現代史博士課程留学,京都大学大学院文学研究科現代史学専修博士後期課程 研究指導認定退学,京都大学博士(文学)
主な著作
金澤周作監修『論点・西洋史学』(共著,ミネルヴァ書房,2020年),External Policy of the European Economic Community during the Association Negotiations with Turkey(1959-63): Reconsidering the origin of EU-Turkey relations (『国際公共政策研究』,2020年),External Relations of the European Coal and Steel Community (ECSC), 1950-1956; Association Agreement with the UK, Consultation Agreement with Switzerland and Tariff Reduction with Austria (『帝京史学』,2019年),「1946-47年ITO/GATT交渉におけるGATT24条の成立――ヨーロッパ統合の原点を求めて」(『帝京史学』,2017年),「EEC連合制度の成立―1961年アテネ協定成立過程の考察(1959-61)」(『二十世紀研究』,2014年),「EECにおける「加速」の決定と欧州統合の進展――フランスの立場を中心に(1959-60)」(『史林』,2013年),「FTA構想と欧州統合(1956-59)――フランスの対応を手がかりにして」(『史林』,2012年)
序 章
1 ヨーロッパ統合は「必然」だったのか
2 超国家的統合としてのヨーロッパ統合?
3 ヨーロッパ統合史の現在
4 関税同盟が築く「6か国のヨーロッパ」
5 本書で用いる史料
第1章 戦後国際秩序の再建から超国家的統合「プラン」の発表へ(1945-1952)
1 グローバルな国際秩序か? 地域統合か?
2 OEECを中心とするヨーロッパ協力の模索
3 ひとつの計画としてのシューマン・プラン
おわりに――OEECの成功と超国家的統合プランの「失敗」
第2章 対外関係から見るECSC(1950-1956)
1 シューマン・プランからECSCの設立へ
2 1952年11月、GATTにおけるECSCの承認
3 ECSCと西欧非加盟国の関係――英国・スイス・オーストリアの事例を通して
おわりに――対外交渉を通して築かれた加盟国に特恵的なECSC
第3章 国際関係の中でのEECの設立(1956-1958)――6か国、17か国、GATTでの交渉
1 EECの設立――6か国による貿易の自由化が持つ含意
2 EEC対外関係の模索――FTA, GATT, EEA
3 ドゴールの政界復帰とFTA交渉の中断
おわりに――なお残るEECの曖昧性
第4章 「加速」の決定と6か国の関税同盟化(1959-1960)
1 暫定措置の決定――EEC対外政策の出発点
2 GATT第24条6項交渉の受け入れ――「世界アプローチ」と「欧州アプローチ」をめぐる対立
3 1960年5月「加速」の決定とその影響
おわりに――「世界アプローチ」の採用とその影響
第5章 ギリシャ・トルコとの「連合」の成立(1959-1963)
1 ギリシャとトルコからの「連合」の要請
2 ギリシャ・トルコとの事前交渉の展開
3 アテネ協定の締結へ――ギリシャとトルコの差別化の進展
4 トルコとの「連合」の設立――1963年9月アンカラ協定
おわりに――「連合」をめぐるギリシャとトルコの岐路
終 章――EU中心史観を超えて
あとがき
引用文献
英文要約
索 引
1 ヨーロッパ統合は「必然」だったのか
2 超国家的統合としてのヨーロッパ統合?
3 ヨーロッパ統合史の現在
4 関税同盟が築く「6か国のヨーロッパ」
5 本書で用いる史料
第1章 戦後国際秩序の再建から超国家的統合「プラン」の発表へ(1945-1952)
1 グローバルな国際秩序か? 地域統合か?
2 OEECを中心とするヨーロッパ協力の模索
3 ひとつの計画としてのシューマン・プラン
おわりに――OEECの成功と超国家的統合プランの「失敗」
第2章 対外関係から見るECSC(1950-1956)
1 シューマン・プランからECSCの設立へ
2 1952年11月、GATTにおけるECSCの承認
3 ECSCと西欧非加盟国の関係――英国・スイス・オーストリアの事例を通して
おわりに――対外交渉を通して築かれた加盟国に特恵的なECSC
第3章 国際関係の中でのEECの設立(1956-1958)――6か国、17か国、GATTでの交渉
1 EECの設立――6か国による貿易の自由化が持つ含意
2 EEC対外関係の模索――FTA, GATT, EEA
3 ドゴールの政界復帰とFTA交渉の中断
おわりに――なお残るEECの曖昧性
第4章 「加速」の決定と6か国の関税同盟化(1959-1960)
1 暫定措置の決定――EEC対外政策の出発点
2 GATT第24条6項交渉の受け入れ――「世界アプローチ」と「欧州アプローチ」をめぐる対立
3 1960年5月「加速」の決定とその影響
おわりに――「世界アプローチ」の採用とその影響
第5章 ギリシャ・トルコとの「連合」の成立(1959-1963)
1 ギリシャとトルコからの「連合」の要請
2 ギリシャ・トルコとの事前交渉の展開
3 アテネ協定の締結へ――ギリシャとトルコの差別化の進展
4 トルコとの「連合」の設立――1963年9月アンカラ協定
おわりに――「連合」をめぐるギリシャとトルコの岐路
終 章――EU中心史観を超えて
あとがき
引用文献
英文要約
索 引