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創作漢字・ルビ・キラキラネーム等に対応する認知言語理論の音韻極と意味極に書記極を加えた三極モデルを提案。漢字分類の再考から,近年みられるメールやSNS などの文字媒体による打ち言葉に至る多様性をみすえた理論を構築する。
黒田 一平(くろだ いっぺい)
京都大学大学院人間・環境学研究科 言語科学講座単位認定退学,京都大学博士(人間・環境学)。現在,京都大学,龍谷大学,京都ノートルダム女子大学非常勤講師
主な著作
『講座 言語研究の革新と継承5 認知言語学Ⅱ』(共著,ひつじ書房,2020年),「書き言葉の感情表現:インターネットスラングに見られる『笑い』」(西村綾夏と共著,日本語用論学会第20回大発表論文集,2018年),「書記体系と文法化」(日本認知言語学会論文集第18巻,2018年),「メタ言語表現としてのルビの分析:精緻化および概念融合理論の観点から」(日本認知言語学会論文集第16巻,2016年),「文章理解のメカニズムの解明にむけて:括弧の曖昧性はどのように解消されるか」(日本語用論学会第17回大発表論文集,2015年),「重複型会意文字の意味分類:認知文字論の観点から」(日本認知言語学会論文集第15巻,2015年),「拡張記号モデルに基づく漢字の合成構造の記号論的分析」(認知言語学論考12,2015年),「換喩と略語の連続性:文字・音声・意味の三項関係から」(関西言語学会第38回大会表論文集,2014年),「認知言語学に基づく拡張記号モデルの提唱:ネットワーク・モデルを用いた文字論へのアプローチ」(言語科学論集19,2013年),「若者言葉における略語:渋谷語(ギャル語)を中心に」(日本語用論学会第15回大発表論文集,2013年)
京都大学大学院人間・環境学研究科 言語科学講座単位認定退学,京都大学博士(人間・環境学)。現在,京都大学,龍谷大学,京都ノートルダム女子大学非常勤講師
主な著作
『講座 言語研究の革新と継承5 認知言語学Ⅱ』(共著,ひつじ書房,2020年),「書き言葉の感情表現:インターネットスラングに見られる『笑い』」(西村綾夏と共著,日本語用論学会第20回大発表論文集,2018年),「書記体系と文法化」(日本認知言語学会論文集第18巻,2018年),「メタ言語表現としてのルビの分析:精緻化および概念融合理論の観点から」(日本認知言語学会論文集第16巻,2016年),「文章理解のメカニズムの解明にむけて:括弧の曖昧性はどのように解消されるか」(日本語用論学会第17回大発表論文集,2015年),「重複型会意文字の意味分類:認知文字論の観点から」(日本認知言語学会論文集第15巻,2015年),「拡張記号モデルに基づく漢字の合成構造の記号論的分析」(認知言語学論考12,2015年),「換喩と略語の連続性:文字・音声・意味の三項関係から」(関西言語学会第38回大会表論文集,2014年),「認知言語学に基づく拡張記号モデルの提唱:ネットワーク・モデルを用いた文字論へのアプローチ」(言語科学論集19,2013年),「若者言葉における略語:渋谷語(ギャル語)を中心に」(日本語用論学会第15回大発表論文集,2013年)
序論
研究の射程:目的と対象,方法論
本書の構成
第1章 文字の研究史と用語
1.1 はじめに
1.2 文字の研究史
1.2.1 文字学と文字論
1.2.2 言語学における音声と文字
1.3 用語の整理
1.3.1 音声言語と文字言語
1.3.2 文字・表記・書記
1.3.3 表記・発音・意味間の関係
1.4 おわりに
第2章 理論的枠組みとしての拡張記号モデル
2.1 はじめに
2.2 本書の言語観
2.3 認知言語学における諸理論と諸概念
2.3.1 認知文法
2.3.1.1 記号的文法観
2.3.1.2 カテゴリー化
2.3.1.3 統合
2.3.1.4 認知的際立ち
2.3.2 構造文法
2.3.3 メンタル・スペースと概念融合理論
2.3.4 文法化・語彙化・構文化
2.3.5 語用論と社会言語学
2.4 拡張記号モデル
2.4.1 書記極の追加
2.4.2 三種のリンク
2.4.3 認知文法
2.5 おわりに
第3章 文字体系の成立と発展
3.1 はじめに
3.2 文字体系の成立と発展
3.2.1 文字体系の系統的な成立と発展
3.2.2 文字体系の類型的な成立と発展
3.3 象形と指事
3.3.1 象形
3.3.2 指事
3.4 会意と形声
3.4.1 重複型会意
3.4.1.1 重複型会意の形式と意味
3.4.1.2 重複型会意の概念構造
3.4.2 非重複型会意
3.4.3 純粋な形声
3.4.4 会意兼形声
3.4.5 まとめ
3.5 仮借と転注
3.5.1 仮借
3.5.2 転注
3.5.3 文法化との関わり
3.6 おわりに
第4章 表記・書記法における合成構造
4.1 はじめに
4.2 英語の綴り
4.2.1 綴りの表語性
4.2.2 綴りの表音性
4.2.3 まとめ
4.3 当て字とルビ
4.3.1 当て字
4.3.1.1 借字
4.3.1.2 義訓
4.4.1.3 まとめ
4.3.2 ルビ
4.3.2.1 メタ言語的機能と精緻化
4.3.2.2 ルビの典型的(慣習的)用法
4.3.2.3 ルビの拡張的(創造的)用法
4.3.2.4 ルビと並列表記
4.3.2.5 まとめ
4.4 括弧
4.4.1 関連研究
4.4.2 丸括弧の理解過程
4.4.2.1 「属性」用法
4.4.2.2 「補完」用法
4.4.2.3 「換言」用法
4.4.2.4 「順序」用法
4.4.2.5 「引用」用法
4.4.2.6 「付帯状況」用法
4.4.3 理解の失敗
4.4.4 まとめ
4.5 その他の約物
4.5.1 句読点
4.5.2 符号・記号
4.6 おわりに
第5章 創造的な文字使用
5.1 はじめに
5.2 創作漢字
5.3 キラキラネーム
5.3.1 先行研究
5.3.2 批判的検討
5.3.3 拡張記号モデルによる記述
5.4 ネットスラング
5.4.1 「2ちゃんねる」の特性記述
5.4.2 ネットスラングの分類
5.4.2.1 意味極の類似性
5.4.2.2 意味極の近接性
5.4.2.3 音韻極の類似性
5.4.2.4 書記極の類似性
5.4.2.5 音韻極の近接性
5.4.2.6 書記極の近接性
5.4.3 事例研究
5.4.3.1 語末(文末)の「~ェ・・・」
5.4.3.2 接尾辞・終助詞の「~ンゴ」
5.4.3.3 「笑い」表現:(笑),w,草
5.4.4 オンラインの言語変化
5.5 おわりに
結語と展望
6.1 各章のまとめと総括
6.2 今後の展望と研究の広がり
参考文献
あとがき
索 引
研究の射程:目的と対象,方法論
本書の構成
第1章 文字の研究史と用語
1.1 はじめに
1.2 文字の研究史
1.2.1 文字学と文字論
1.2.2 言語学における音声と文字
1.3 用語の整理
1.3.1 音声言語と文字言語
1.3.2 文字・表記・書記
1.3.3 表記・発音・意味間の関係
1.4 おわりに
第2章 理論的枠組みとしての拡張記号モデル
2.1 はじめに
2.2 本書の言語観
2.3 認知言語学における諸理論と諸概念
2.3.1 認知文法
2.3.1.1 記号的文法観
2.3.1.2 カテゴリー化
2.3.1.3 統合
2.3.1.4 認知的際立ち
2.3.2 構造文法
2.3.3 メンタル・スペースと概念融合理論
2.3.4 文法化・語彙化・構文化
2.3.5 語用論と社会言語学
2.4 拡張記号モデル
2.4.1 書記極の追加
2.4.2 三種のリンク
2.4.3 認知文法
2.5 おわりに
第3章 文字体系の成立と発展
3.1 はじめに
3.2 文字体系の成立と発展
3.2.1 文字体系の系統的な成立と発展
3.2.2 文字体系の類型的な成立と発展
3.3 象形と指事
3.3.1 象形
3.3.2 指事
3.4 会意と形声
3.4.1 重複型会意
3.4.1.1 重複型会意の形式と意味
3.4.1.2 重複型会意の概念構造
3.4.2 非重複型会意
3.4.3 純粋な形声
3.4.4 会意兼形声
3.4.5 まとめ
3.5 仮借と転注
3.5.1 仮借
3.5.2 転注
3.5.3 文法化との関わり
3.6 おわりに
第4章 表記・書記法における合成構造
4.1 はじめに
4.2 英語の綴り
4.2.1 綴りの表語性
4.2.2 綴りの表音性
4.2.3 まとめ
4.3 当て字とルビ
4.3.1 当て字
4.3.1.1 借字
4.3.1.2 義訓
4.4.1.3 まとめ
4.3.2 ルビ
4.3.2.1 メタ言語的機能と精緻化
4.3.2.2 ルビの典型的(慣習的)用法
4.3.2.3 ルビの拡張的(創造的)用法
4.3.2.4 ルビと並列表記
4.3.2.5 まとめ
4.4 括弧
4.4.1 関連研究
4.4.2 丸括弧の理解過程
4.4.2.1 「属性」用法
4.4.2.2 「補完」用法
4.4.2.3 「換言」用法
4.4.2.4 「順序」用法
4.4.2.5 「引用」用法
4.4.2.6 「付帯状況」用法
4.4.3 理解の失敗
4.4.4 まとめ
4.5 その他の約物
4.5.1 句読点
4.5.2 符号・記号
4.6 おわりに
第5章 創造的な文字使用
5.1 はじめに
5.2 創作漢字
5.3 キラキラネーム
5.3.1 先行研究
5.3.2 批判的検討
5.3.3 拡張記号モデルによる記述
5.4 ネットスラング
5.4.1 「2ちゃんねる」の特性記述
5.4.2 ネットスラングの分類
5.4.2.1 意味極の類似性
5.4.2.2 意味極の近接性
5.4.2.3 音韻極の類似性
5.4.2.4 書記極の類似性
5.4.2.5 音韻極の近接性
5.4.2.6 書記極の近接性
5.4.3 事例研究
5.4.3.1 語末(文末)の「~ェ・・・」
5.4.3.2 接尾辞・終助詞の「~ンゴ」
5.4.3.3 「笑い」表現:(笑),w,草
5.4.4 オンラインの言語変化
5.5 おわりに
結語と展望
6.1 各章のまとめと総括
6.2 今後の展望と研究の広がり
参考文献
あとがき
索 引