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古代ギリシャに遡る成り立ちから、デジタルテクノロジーとの融合における最新の成果、そして化学がこれからの私たちの生活・環境になにをもたらすのか、深く丁寧に解説する。現代社会を生きるうえで知っておくべき英知とリスク。
『工場管理』Vol.66 No.9(2020年7月号)
月刊『化学』Vol.75 No.8(2020)、60頁、評者:渡辺正氏
『現代化学』2020年8月号
月刊『化学』Vol.75 No.8(2020)、60頁、評者:渡辺正氏
『現代化学』2020年8月号
馬場 正昭(ばば まさあき)
1977年 京都大学理学部卒業
1979年 京都大学大学院理学研究科修士課程修了
分子科学研究所文部技官、神戸大学理学部助手、京都大学教養部、総合人間学部助教授、京都大学大学院理学研究科教授を歴任した。京都大学名誉教授。京都大学理学博士。
専門 物理化学、量子化学、レーザー分子分光学
著書
『現代物理化学』(共著)、化学同人、2015年
『 教養としての基礎化学―身につけておきたい基本の考え方』、化学同人、2011年
『基礎量子化学―量子論から分子をみる』、サイエンス社、2004年
廣田 襄(ひろた のぼる)
1959年 京都大学理学部卒業
1963年 米国ワシントン大学文理学部大学院博士課程修了、Ph.D.
シカゴ大学フェルミ研究所博士研究員、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校助教授、準教授、教授、京都大学理学部教授を歴任した。京都大学名誉教授。
専門 物理化学、とくに電子スピン共鳴によるラジカルと励起三重項状態の研究
著書
『現代化学への招待』(編)、朝倉書店、2001年
『現代化学史―原子・分子の科学の発展』、京都大学学術出版会、2013年
“A History of Modern Chemistry,” Kyoto Univ. Press/ Trans Pacific Press, 2016
1977年 京都大学理学部卒業
1979年 京都大学大学院理学研究科修士課程修了
分子科学研究所文部技官、神戸大学理学部助手、京都大学教養部、総合人間学部助教授、京都大学大学院理学研究科教授を歴任した。京都大学名誉教授。京都大学理学博士。
専門 物理化学、量子化学、レーザー分子分光学
著書
『現代物理化学』(共著)、化学同人、2015年
『 教養としての基礎化学―身につけておきたい基本の考え方』、化学同人、2011年
『基礎量子化学―量子論から分子をみる』、サイエンス社、2004年
廣田 襄(ひろた のぼる)
1959年 京都大学理学部卒業
1963年 米国ワシントン大学文理学部大学院博士課程修了、Ph.D.
シカゴ大学フェルミ研究所博士研究員、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校助教授、準教授、教授、京都大学理学部教授を歴任した。京都大学名誉教授。
専門 物理化学、とくに電子スピン共鳴によるラジカルと励起三重項状態の研究
著書
『現代化学への招待』(編)、朝倉書店、2001年
『現代化学史―原子・分子の科学の発展』、京都大学学術出版会、2013年
“A History of Modern Chemistry,” Kyoto Univ. Press/ Trans Pacific Press, 2016
本書がめざすもの
まえがき
第Ⅰ部 化学の生い立ち
1 化学はなぜ生まれたのか
a)人間の欲望を満たすために
b)生きていくうえで必要なもの
2 化学のおもしろさ
a)知的好奇心の対象としての化学
b)物質の理解と鍵となる式
3 化学の源流
a)ギリシャ人の物質観と元素、原子の概念
b)錬金術と医化学
4 近代化学への道
a)気体化学の発展
b)ラヴォアジェによる化学革命
c)原子説
d)電池の発明と化学
e)アヴォガドロの仮説と分子
f)元素の周期性の発見と周期表
5 生気論から生命の化学へ
a)有機化学のめざましい発展
b)炭素の正四面体説と立体化学
c)有機化合物の物理的な理解
d)高分子の開発
e)生命現象を化学で解き明かす
f)光合成
6 熱の化学から、化学統計学へ
a)熱と仕事とエントロピー
b)粒子モデルと統計論
c)ボルツマン分布
d)熱力学から物理化学と分析化学が発展した
7 量子論の誕生
a)古典物理学では説明できない現象
b)粒子性と波動性
c)化学結合はなぜできるのか
8 化学反応の探求
a)化学反応を起こしたい
b)身近で基本的な化学反応
c)化学反応の理論的な研究
d)界面での化学反応
e)核反応と放射能
COLUMN 1 近代化学の日本への導入と宇田川榕菴
COLUMN 2 近代化学の創始者:ラヴォアジェ
COLUMN 3 近代的な原子説の創始者:ドルトン
COLUMN 4 マイケル・ファラデー
COLUMN 5 メンデレーエフと元素の周期表
COLUMN 6 リービッヒと化学教育の改革
COLUMN 7 ライナス・ポーリングとタンパク質およびDNAの構造
COLUMN 8 ボルツマンと原子・分子の実在性
COLUMN 9 ラングミュアと表面・界面化学の発展
COLUMN 10 マリー・キュリーの栄光と悲劇
COLUMN 11 ラザフォードと放射能の研究
第Ⅱ部 化学のいま
1 現代の化学とはどのようなものなのだろう
a)自然科学の4 分野の中での化学の位置
b)現実の「もの」と理論上の「物質」
2 コンピューターを使った理論化学
a)分子の構造とエネルギーを計算する
b)分子シミュレーション― 凝縮相についての計算機実験
3 化学の研究は観測から
a)回折法― 物質の構造とその変化を探る
b)分子分光― 光を使って物質を解き明かす
c)磁気共鳴― スピンを使って観測する
d)顕微鏡― 物質の微細構造を観察する
4 化学における分析
a)元素分析― 物質の構成元素とその割合を調べる
b)質量分析― 質量別の成分量を調べる
c)赤外分光分析法― 分子の指紋を調べる
5 化学反応の最先端研究
a)光励起分子の反応の追跡
b)素反応過程とは
c)反応機構の理論的理解
d)高機能触媒
6 新しい素材を創る材料化学
a)新元素、新分子、新物質
b)特殊な電気伝導性
c)光と色の化学素材
d)プラスチック
e)界面を探って新たな物質を創り出す
7 有機分子と生命の化学
a)有機合成法の飛躍的な進歩
b)超分子
c)天然物を合成する
d)RNAとDNAの構造と働き
COLUMN 1 量子化学理論計算のソフトウェア
COLUMN 2 光はどっちを通過したのか?
COLUMN 3 ラウターバーとMRI の発明
COLUMN 4 宇宙からの地上の観測、地上での宇宙の観測
COLUMN 5 放射性同位体分析による年代測定
COLUMN 6 ロザリンド・フランクリンとDNAの構造解明
第Ⅲ部 化学の応用と社会
1 近代文明は物質に支えられている
a)化学産業の果たす役割
b)アンモニアの合成が近代社会を築いた
c)ナイロンができて生活が変わった
2 物質資源の利用とその廃棄
a)化石燃料(天然ガス、石炭、石油)
b)金属(コモンメタルとレアメタル)
c)プラスチック(合成樹脂)
d)自然の資源(空気、水、樹木)
3 地球環境とエネルギー
a)地球上での物質の変化と循環
b)化学物質と地球環境―環境化学―
c)我が国の電源構成
d)原子力発電か再生可能エネルギーか
4 健康と医療
a)医療に使われる化学物質
b)ビタミンとは何か
c)人体の内部を化学で調べる
5 これからの化学と社会は
a)IT機器とAIに依存する社会
b)化学物質と自然の共存
c)我が国の化学と国際社会
d)基礎学術研究をベースに21 世紀の化学を
COLUMN 1 高分子(ポリマー)化学と社会
COLUMN 2 燃料電池、太陽電池、リチウム電池
あとがき
図版・写真出典
索 引
まえがき
第Ⅰ部 化学の生い立ち
1 化学はなぜ生まれたのか
a)人間の欲望を満たすために
b)生きていくうえで必要なもの
2 化学のおもしろさ
a)知的好奇心の対象としての化学
b)物質の理解と鍵となる式
3 化学の源流
a)ギリシャ人の物質観と元素、原子の概念
b)錬金術と医化学
4 近代化学への道
a)気体化学の発展
b)ラヴォアジェによる化学革命
c)原子説
d)電池の発明と化学
e)アヴォガドロの仮説と分子
f)元素の周期性の発見と周期表
5 生気論から生命の化学へ
a)有機化学のめざましい発展
b)炭素の正四面体説と立体化学
c)有機化合物の物理的な理解
d)高分子の開発
e)生命現象を化学で解き明かす
f)光合成
6 熱の化学から、化学統計学へ
a)熱と仕事とエントロピー
b)粒子モデルと統計論
c)ボルツマン分布
d)熱力学から物理化学と分析化学が発展した
7 量子論の誕生
a)古典物理学では説明できない現象
b)粒子性と波動性
c)化学結合はなぜできるのか
8 化学反応の探求
a)化学反応を起こしたい
b)身近で基本的な化学反応
c)化学反応の理論的な研究
d)界面での化学反応
e)核反応と放射能
COLUMN 1 近代化学の日本への導入と宇田川榕菴
COLUMN 2 近代化学の創始者:ラヴォアジェ
COLUMN 3 近代的な原子説の創始者:ドルトン
COLUMN 4 マイケル・ファラデー
COLUMN 5 メンデレーエフと元素の周期表
COLUMN 6 リービッヒと化学教育の改革
COLUMN 7 ライナス・ポーリングとタンパク質およびDNAの構造
COLUMN 8 ボルツマンと原子・分子の実在性
COLUMN 9 ラングミュアと表面・界面化学の発展
COLUMN 10 マリー・キュリーの栄光と悲劇
COLUMN 11 ラザフォードと放射能の研究
第Ⅱ部 化学のいま
1 現代の化学とはどのようなものなのだろう
a)自然科学の4 分野の中での化学の位置
b)現実の「もの」と理論上の「物質」
2 コンピューターを使った理論化学
a)分子の構造とエネルギーを計算する
b)分子シミュレーション― 凝縮相についての計算機実験
3 化学の研究は観測から
a)回折法― 物質の構造とその変化を探る
b)分子分光― 光を使って物質を解き明かす
c)磁気共鳴― スピンを使って観測する
d)顕微鏡― 物質の微細構造を観察する
4 化学における分析
a)元素分析― 物質の構成元素とその割合を調べる
b)質量分析― 質量別の成分量を調べる
c)赤外分光分析法― 分子の指紋を調べる
5 化学反応の最先端研究
a)光励起分子の反応の追跡
b)素反応過程とは
c)反応機構の理論的理解
d)高機能触媒
6 新しい素材を創る材料化学
a)新元素、新分子、新物質
b)特殊な電気伝導性
c)光と色の化学素材
d)プラスチック
e)界面を探って新たな物質を創り出す
7 有機分子と生命の化学
a)有機合成法の飛躍的な進歩
b)超分子
c)天然物を合成する
d)RNAとDNAの構造と働き
COLUMN 1 量子化学理論計算のソフトウェア
COLUMN 2 光はどっちを通過したのか?
COLUMN 3 ラウターバーとMRI の発明
COLUMN 4 宇宙からの地上の観測、地上での宇宙の観測
COLUMN 5 放射性同位体分析による年代測定
COLUMN 6 ロザリンド・フランクリンとDNAの構造解明
第Ⅲ部 化学の応用と社会
1 近代文明は物質に支えられている
a)化学産業の果たす役割
b)アンモニアの合成が近代社会を築いた
c)ナイロンができて生活が変わった
2 物質資源の利用とその廃棄
a)化石燃料(天然ガス、石炭、石油)
b)金属(コモンメタルとレアメタル)
c)プラスチック(合成樹脂)
d)自然の資源(空気、水、樹木)
3 地球環境とエネルギー
a)地球上での物質の変化と循環
b)化学物質と地球環境―環境化学―
c)我が国の電源構成
d)原子力発電か再生可能エネルギーか
4 健康と医療
a)医療に使われる化学物質
b)ビタミンとは何か
c)人体の内部を化学で調べる
5 これからの化学と社会は
a)IT機器とAIに依存する社会
b)化学物質と自然の共存
c)我が国の化学と国際社会
d)基礎学術研究をベースに21 世紀の化学を
COLUMN 1 高分子(ポリマー)化学と社会
COLUMN 2 燃料電池、太陽電池、リチウム電池
あとがき
図版・写真出典
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