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日本の原子核研究は,当時小さな国力にも関わらず,戦前から非常に高い水準にあった。仁科芳雄と並びそれを実験原子核物理の分野から牽引したのが荒勝文策であり,敗戦直後,日本の科学技術を調査した占領軍を驚かせた。アジア初の核変換実験,今日から見ても極めて高精度のウラン核分裂の計測,広島の原爆調査と台風遭難の悲劇,そして理不尽なサイクロトロン破壊と研究禁止……。「秘話」として部分的にしか語られてこなかった,激動の近代史の中で取り組まれた核研究を,始めて内外の膨大な資料の解析で通史として記録する。
『日本物理学会誌』2019年8月号、581頁、評者:小長谷大介氏
【著者紹介】
政池 明(まさいけ あきら)
京都大学名誉教授,国際高等研究所フェロー
1934年生まれ.京都大学理学部物理学科卒業,京都大学大学院理学研究科博士課程修了,理学博士.高エネルギー物理学研究所教授,京都大学理学部教授,福井工業大学教授,奈良産業大学教授,日本学術振興会ワシントンセンター長などを歴任.専門は,素粒子物理学およびその関連分野.著書に,『素粒子を探る粒子検出器』(岩波書店),『宇宙の謎を素粒子で探る』(高等研選書),『科学者の原罪』(キリスト教図書出版)など多数.
【寄稿者紹介】
佐藤文隆(さとう ふみたか) 京都大学名誉教授,専門は宇宙論・相対性理論
木村磐根(きむら いわね) 京都大学名誉教授,専門は超高層物理学,通信・ネットワーク工学
久保田明子(くぼた あきこ) 広島大学原爆放射線医科学研究所附属被ばく資料調査解析部助教,専門はアーカイブズ学
中尾麻伊香(なかお まいか) 立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員,専門は科学社会学・科学技術史
政池 明(まさいけ あきら)
京都大学名誉教授,国際高等研究所フェロー
1934年生まれ.京都大学理学部物理学科卒業,京都大学大学院理学研究科博士課程修了,理学博士.高エネルギー物理学研究所教授,京都大学理学部教授,福井工業大学教授,奈良産業大学教授,日本学術振興会ワシントンセンター長などを歴任.専門は,素粒子物理学およびその関連分野.著書に,『素粒子を探る粒子検出器』(岩波書店),『宇宙の謎を素粒子で探る』(高等研選書),『科学者の原罪』(キリスト教図書出版)など多数.
【寄稿者紹介】
佐藤文隆(さとう ふみたか) 京都大学名誉教授,専門は宇宙論・相対性理論
木村磐根(きむら いわね) 京都大学名誉教授,専門は超高層物理学,通信・ネットワーク工学
久保田明子(くぼた あきこ) 広島大学原爆放射線医科学研究所附属被ばく資料調査解析部助教,専門はアーカイブズ学
中尾麻伊香(なかお まいか) 立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員,専門は科学社会学・科学技術史
核物理の現代史とは何だったか?(佐藤文隆)
――「秘話」でない史書の発刊に寄せて
一通の手紙 ――はじめに
第1編 通史
第1部 戦前戦中の原子核研究
第1章 アジア最初の人工原子核変換
――原子核研究の幕開け(台湾時代まで)
1 荒勝文策の生い立ちと学生時代
2 留学時代の思い出
2―1 シベリア周り
2―2 ベルリン大学
2―3 チューリッヒ工科大学
2―4 ケンブリッジ大学
3 台北帝大における原子核の研究
3―1 台北帝大の物理学教室開設と原子核研究の始動
3―2 高電圧加速器の建設
3―3 原子核研究の開始
3―4 軽い核に陽子及び重陽子を当てた時の元素変換の実験的研究
3―5 北投石の放射能の研究
コラム 1 加速器の進歩 ――高電圧加速器とサイクロトロン
コラム 2 台湾大学原子核陳列館
第2章 高精度の実験原子核物理学 ――京大における大戦以前の研究35
1 京大への転任と京都での研究開始
1―1 比例増幅器を用いた計測装置
1―2 γ線照射により重水素から放出される中性子エネルギーの決定
2 核分裂の発見と荒勝講演
2―1 核分裂現象の発見
2―2 荒勝講演「中性子よる重元素の分裂」
3 萩原によるウラン核分裂時に発生する中性子数の測定
4 萩原の海軍における講演
コラム 3 水爆のアイディアについての誤解
第3章 ガンマ線と中性子による原子核反応の高精度測定の実現
――大戦下の原子核研究
1 γ線による原子核反応の研究
1―1 γ線によるウランおよびトリウムの核分裂
1―2 γ線によるウラン分裂生成物の飛程
1―3 高エネルギーγ線を原子核に当てた際の荷電粒子の発生
1―4 植村吉明の「研究ノート」と清水栄の「覚書」の発見
2 中性子による核分裂の研究
2―1 中性子計数箱の開発
2―2 熱中性子のウラニウムによる捕獲断面積の測定
2―3 核分裂の際放出される中性子数
2―4 「連鎖反応の可能性について」のメモ
2―5 核分裂する際に放出される中性子数の再測定
3 サイクロトロンの建設
コラム 4 核分裂の際放出される中性子数
第4章 原子核エネルギーの利用と「原爆」の基礎研究
1 陸軍から理研への核エネルギー研究の要請と開発の開始
2 海軍から京大への要請
3 研究組織と研究内容
4 水交社における海軍と大学の連絡会議及び坂田昌一のメモ
5 原子エネルギーと「原爆」の基礎研究の進展
6 遠心分離器の設計
7 戦時研究の決定と戦時研究員会合
8 琵琶湖ホテルにおける戦時研究員と海軍の合同会議の資料
第2部 原爆の調査
第5章 第1次広島原爆調査
1 被爆直後の広島現地調査
2 「特殊爆弾研究会」と原爆の検証
3 荒勝グループの帰洛と放射能の測定
4 大阪大学と理研の調査
4―1 大阪大グループの測定
4―2 理研グループの測定
5 原爆投下直後の土壌のベータ線測定
第6章 第2次広島原爆調査
1 第2次調査団による放射能測定
2 「原子核爆弾と判定す」 ――北川徹三中佐宛の電報と書簡
2―1 北川徹三宛の書簡
3 原爆調査結果の新聞発表
3―1 原子爆弾報告書1(抜粋)
3―2 原子爆弾報告書2(抜粋)
3―3 原子爆弾報告書3(抜粋)
3―4 原子爆弾報告書4(抜粋)
4 医学部の調査
4―1 原子爆弾報告書5(抜粋)広島市における医学的調査 杉山繁輝
第7章 大野浦の悲劇(第3次広島原爆調査)と長崎原爆調査
1 京大原爆調査団の遭難
1―1 西川喜良の回想
1―2 京都での衝撃
2 長崎原爆の残存放射能調査
コラム 6 大野浦の記念碑と花谷会館
第3部 占領下の原子核物理学
第8章 占領軍による捜索
1 捜索の準備
2 東大と理研の捜索
2―1 東大嵯峨根遼吉の取り調べ
2―2 理研における木村一治と仁科芳雄の取り調べ
3 京大と大阪大の捜索
3―1 湯川秀樹の取り調べ
3―2 荒勝文策の取り調べと研究室の捜索
3―3 京大理学部地質学鉱物学教室の捜査
3―4 大阪大の捜査
4 ワシントンへの報告と提言220
4―1 コンプトンらの報告とコンプトン・ファーマン会談
4―2 ファーマンの「日本の原子力開発に関する調査報告」
4―3 モリソンの覚書
5 石渡海軍中佐の聴取
コラム 7 米国国立公文書館(NARA)
第9章 サイクロトロンの破壊
1 サイクロトロン破壊命令
2 サイクロトロン破壊の実行
3 京大サイクロトロンの破壊
4 通訳トーマス・スミスの回想
5 サイクロトロン破壊に対する抗議
5―1 ニューヨーク・タイムズ紙の報道と米国内の抗議
6 堀田進の抗議書簡
7 米国政府の対応
7―1 マッカーサーの弁明
7―2 パターソン陸軍長官の謝罪
8 京大サイクロトロンの行方
コラム 8 ウランの捜索
コラム 9 Top Secretとサイクロトロンの破壊命令
第10章 占領軍による原子核研究の禁止
1 米国の政策転換
2 フィッシャーの調査と報告
2―1 フィッシャーによる京大と海軍の査察
2―2 大阪大,東大の査察
2―3 「海軍の原子エネルギー計画とウラニウム資源」についてのフィッシャー報告
3 研究発表と研究予算の監視
4 エントウィッスル,フォン・コルニッツらの捜査
4―1 エントウィッスルとヤマシロの1946年4月24,25日の京大査察
4―2 フォン・コルニッツとエントウィッスルによる1946年10月の京大査察
4―3 嵯峨根遼吉の質問
5 興南沖における原爆実験の報道
6 国外活動の調査
6―1 速水頌一郎の取り調べ
6―2 太田頼常の取り調べ
6―3 湯浅年子の取り調べ
7 原子核研究管理の行方
7―1 フィッシャーからエントウィッスル宛の非公式書簡
7―2 原子核研究再開許可の是非をめぐる論争
終章 荒勝の実験原子核物理学の遺産と占領期原子核政策が残した課題
1 荒勝の「学問優先」主義
2 荒勝の経験主義
3 サイクロトロン破壊から考える科学と社会の関係
4 原子核研究の規制政策のもたらしたもの
第2編 資料
資料 1 「重水素イオンの衝撃に依る重水素原子核の変転現象」(『科学』5巻4号(1935)):12―14
資料 2 「ニウトロンの吸収による重元素原子の分裂」(『物理化学の進歩』13n(3)(1939):108―116)
資料 3 `Photo-Fission of Uranium and Thorium Produced by the γ-Rays of Lithium and Fluorine Bombarded with High Speed Protons'(Proc. Phys.-Math. Soc. Japan 23(8)(1941):440―445)
資料 4 `The Range of Photo-fission-fragments of Uranium Produced by the γ-ray of Lithium Bonbarded with Protons'(Proc. Phys.-Math. Soc. Japan, 23(8)(1941):633―637)
資料 5 `A Type of Nuclear Photo-Disintegration: The Expulsion of α-Particles from Various Substances Irradiated by the γ-Rays of Lithium and Fluorine Bombarded with High Speed Protons'(Proc. Phys.-Math. Soc. Japan 25(3)(1943):173―178)
資料 6 「熱中性子ノ重元素原子核ニ対スル作用断面積ニ就イテ 其ノ一
ウラニウム原子核ノ捕獲断面積並ニ総衝突断面積ノ測定」
(花谷暉一 学位申請主論文)
資料 7 「荒勝先生のメモ」U核分裂の連鎖反応(July, 1945)
資料 8 荒勝文策「原子爆弾報告」1~4(『朝日新聞』(大阪)1945年9月14日~17日連載記事)
資料 9 サイクロトロン破壊時の荒勝日誌
資料 10 トーマス・スミスの回想記:`Kyoto Cyclotron'(Nov. 27, 1996)
第3編 補論
1 「キツネの足跡」を追いかける ――京都大学所蔵荒勝文策関連資料について(久保田明子)
2 木村毅一に関する証言と回想(木村磐根)
3 京大サイクロトロンの歴史を辿って(中尾麻伊香)
年表
――「秘話」でない史書の発刊に寄せて
一通の手紙 ――はじめに
第1編 通史
第1部 戦前戦中の原子核研究
第1章 アジア最初の人工原子核変換
――原子核研究の幕開け(台湾時代まで)
1 荒勝文策の生い立ちと学生時代
2 留学時代の思い出
2―1 シベリア周り
2―2 ベルリン大学
2―3 チューリッヒ工科大学
2―4 ケンブリッジ大学
3 台北帝大における原子核の研究
3―1 台北帝大の物理学教室開設と原子核研究の始動
3―2 高電圧加速器の建設
3―3 原子核研究の開始
3―4 軽い核に陽子及び重陽子を当てた時の元素変換の実験的研究
3―5 北投石の放射能の研究
コラム 1 加速器の進歩 ――高電圧加速器とサイクロトロン
コラム 2 台湾大学原子核陳列館
第2章 高精度の実験原子核物理学 ――京大における大戦以前の研究35
1 京大への転任と京都での研究開始
1―1 比例増幅器を用いた計測装置
1―2 γ線照射により重水素から放出される中性子エネルギーの決定
2 核分裂の発見と荒勝講演
2―1 核分裂現象の発見
2―2 荒勝講演「中性子よる重元素の分裂」
3 萩原によるウラン核分裂時に発生する中性子数の測定
4 萩原の海軍における講演
コラム 3 水爆のアイディアについての誤解
第3章 ガンマ線と中性子による原子核反応の高精度測定の実現
――大戦下の原子核研究
1 γ線による原子核反応の研究
1―1 γ線によるウランおよびトリウムの核分裂
1―2 γ線によるウラン分裂生成物の飛程
1―3 高エネルギーγ線を原子核に当てた際の荷電粒子の発生
1―4 植村吉明の「研究ノート」と清水栄の「覚書」の発見
2 中性子による核分裂の研究
2―1 中性子計数箱の開発
2―2 熱中性子のウラニウムによる捕獲断面積の測定
2―3 核分裂の際放出される中性子数
2―4 「連鎖反応の可能性について」のメモ
2―5 核分裂する際に放出される中性子数の再測定
3 サイクロトロンの建設
コラム 4 核分裂の際放出される中性子数
第4章 原子核エネルギーの利用と「原爆」の基礎研究
1 陸軍から理研への核エネルギー研究の要請と開発の開始
2 海軍から京大への要請
3 研究組織と研究内容
4 水交社における海軍と大学の連絡会議及び坂田昌一のメモ
5 原子エネルギーと「原爆」の基礎研究の進展
6 遠心分離器の設計
7 戦時研究の決定と戦時研究員会合
8 琵琶湖ホテルにおける戦時研究員と海軍の合同会議の資料
第2部 原爆の調査
第5章 第1次広島原爆調査
1 被爆直後の広島現地調査
2 「特殊爆弾研究会」と原爆の検証
3 荒勝グループの帰洛と放射能の測定
4 大阪大学と理研の調査
4―1 大阪大グループの測定
4―2 理研グループの測定
5 原爆投下直後の土壌のベータ線測定
第6章 第2次広島原爆調査
1 第2次調査団による放射能測定
2 「原子核爆弾と判定す」 ――北川徹三中佐宛の電報と書簡
2―1 北川徹三宛の書簡
3 原爆調査結果の新聞発表
3―1 原子爆弾報告書1(抜粋)
3―2 原子爆弾報告書2(抜粋)
3―3 原子爆弾報告書3(抜粋)
3―4 原子爆弾報告書4(抜粋)
4 医学部の調査
4―1 原子爆弾報告書5(抜粋)広島市における医学的調査 杉山繁輝
第7章 大野浦の悲劇(第3次広島原爆調査)と長崎原爆調査
1 京大原爆調査団の遭難
1―1 西川喜良の回想
1―2 京都での衝撃
2 長崎原爆の残存放射能調査
コラム 6 大野浦の記念碑と花谷会館
第3部 占領下の原子核物理学
第8章 占領軍による捜索
1 捜索の準備
2 東大と理研の捜索
2―1 東大嵯峨根遼吉の取り調べ
2―2 理研における木村一治と仁科芳雄の取り調べ
3 京大と大阪大の捜索
3―1 湯川秀樹の取り調べ
3―2 荒勝文策の取り調べと研究室の捜索
3―3 京大理学部地質学鉱物学教室の捜査
3―4 大阪大の捜査
4 ワシントンへの報告と提言220
4―1 コンプトンらの報告とコンプトン・ファーマン会談
4―2 ファーマンの「日本の原子力開発に関する調査報告」
4―3 モリソンの覚書
5 石渡海軍中佐の聴取
コラム 7 米国国立公文書館(NARA)
第9章 サイクロトロンの破壊
1 サイクロトロン破壊命令
2 サイクロトロン破壊の実行
3 京大サイクロトロンの破壊
4 通訳トーマス・スミスの回想
5 サイクロトロン破壊に対する抗議
5―1 ニューヨーク・タイムズ紙の報道と米国内の抗議
6 堀田進の抗議書簡
7 米国政府の対応
7―1 マッカーサーの弁明
7―2 パターソン陸軍長官の謝罪
8 京大サイクロトロンの行方
コラム 8 ウランの捜索
コラム 9 Top Secretとサイクロトロンの破壊命令
第10章 占領軍による原子核研究の禁止
1 米国の政策転換
2 フィッシャーの調査と報告
2―1 フィッシャーによる京大と海軍の査察
2―2 大阪大,東大の査察
2―3 「海軍の原子エネルギー計画とウラニウム資源」についてのフィッシャー報告
3 研究発表と研究予算の監視
4 エントウィッスル,フォン・コルニッツらの捜査
4―1 エントウィッスルとヤマシロの1946年4月24,25日の京大査察
4―2 フォン・コルニッツとエントウィッスルによる1946年10月の京大査察
4―3 嵯峨根遼吉の質問
5 興南沖における原爆実験の報道
6 国外活動の調査
6―1 速水頌一郎の取り調べ
6―2 太田頼常の取り調べ
6―3 湯浅年子の取り調べ
7 原子核研究管理の行方
7―1 フィッシャーからエントウィッスル宛の非公式書簡
7―2 原子核研究再開許可の是非をめぐる論争
終章 荒勝の実験原子核物理学の遺産と占領期原子核政策が残した課題
1 荒勝の「学問優先」主義
2 荒勝の経験主義
3 サイクロトロン破壊から考える科学と社会の関係
4 原子核研究の規制政策のもたらしたもの
第2編 資料
資料 1 「重水素イオンの衝撃に依る重水素原子核の変転現象」(『科学』5巻4号(1935)):12―14
資料 2 「ニウトロンの吸収による重元素原子の分裂」(『物理化学の進歩』13n(3)(1939):108―116)
資料 3 `Photo-Fission of Uranium and Thorium Produced by the γ-Rays of Lithium and Fluorine Bombarded with High Speed Protons'(Proc. Phys.-Math. Soc. Japan 23(8)(1941):440―445)
資料 4 `The Range of Photo-fission-fragments of Uranium Produced by the γ-ray of Lithium Bonbarded with Protons'(Proc. Phys.-Math. Soc. Japan, 23(8)(1941):633―637)
資料 5 `A Type of Nuclear Photo-Disintegration: The Expulsion of α-Particles from Various Substances Irradiated by the γ-Rays of Lithium and Fluorine Bombarded with High Speed Protons'(Proc. Phys.-Math. Soc. Japan 25(3)(1943):173―178)
資料 6 「熱中性子ノ重元素原子核ニ対スル作用断面積ニ就イテ 其ノ一
ウラニウム原子核ノ捕獲断面積並ニ総衝突断面積ノ測定」
(花谷暉一 学位申請主論文)
資料 7 「荒勝先生のメモ」U核分裂の連鎖反応(July, 1945)
資料 8 荒勝文策「原子爆弾報告」1~4(『朝日新聞』(大阪)1945年9月14日~17日連載記事)
資料 9 サイクロトロン破壊時の荒勝日誌
資料 10 トーマス・スミスの回想記:`Kyoto Cyclotron'(Nov. 27, 1996)
第3編 補論
1 「キツネの足跡」を追いかける ――京都大学所蔵荒勝文策関連資料について(久保田明子)
2 木村毅一に関する証言と回想(木村磐根)
3 京大サイクロトロンの歴史を辿って(中尾麻伊香)
年表