Home > Book Detail Page
家族関係、友人関係、仕事関係…様々な関係の根本にあるのが、愛着に基づく二者の結びつきである。複雑な関係性をこの最も基本的な二者関係から紐解くことで、日常の人間関係の問題や心理療法の関係性などを理解する糸口が見えてくる。パターンごとに異なる「当人自身の視点」を丁寧に分析し、関係の中に立ち現れるこころの実態に迫る。
田附 紘平(たづけ こうへい)
1989年,滋賀県生まれ。2017年,京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。臨床心理士。現在,京都大学大学院教育学研究科特定助教。2018年4月より,名古屋大学大学院教育発達科学研究科講師。専門は臨床心理学,心理療法。
1989年,滋賀県生まれ。2017年,京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。臨床心理士。現在,京都大学大学院教育学研究科特定助教。2018年4月より,名古屋大学大学院教育発達科学研究科講師。専門は臨床心理学,心理療法。
序章 関係性を理解しようとする一つの試み
1 関係性を読み解く鍵としての愛着
2 心理療法と愛着理論
3 本書の構成
第1章 外的現実と心的現実のはざま―愛着理論の歴史的変遷
1 愛着理論のはじまり
2 外的現実か心的現実か―精神分析からの批判
3 realityとactuality
4 愛着理論の現在
5 愛着理論と間主観精神分析が出会うところ
第2章 「内側」から体験をまなざす―これまでの研究の概観
1 愛着パターンとは
2 クライエントの愛着パターンと心理療法
2―1 心理療法の効果に関する研究
2―2 心理療法のプロセスに関する研究
2―3 クライエントの具体的特徴に関する研究
3 クライエントの体験をまなざす視点
第3章 自己をどう捉えるか―質問紙調査
1 自己イメージの諸様相
2 調査の概要
2―1 自己イメージの収集
2―2 自己イメージの把握
3 適応的な「わたし」―安定型
4 「わたし」をあらわさない―軽視型
5 否定的な「わたし」―とらわれ型
6 内に秘める「わたし」―おそれ型
第4章 親をどう捉えるか―質問紙調査
1 親イメージの諸様相
2 調査の概要
2―1 親イメージの収集
2―2 親イメージの把握
3 見守ってくれている「親」―安定型
4 “すばらしい”「親」―軽視型
5 よくわからない「親」―とらわれ型
6 言動に矛盾がある「親」―おそれ型
第5章 愛着からみえてくる関係性のテーマ―自己イメージと親イメージの関わり
1 いざというときの助け―安定型
2 交流の心地よさ―軽視型
3 密着した関係からの分離―とらわれ型
4 ありのままを認めてもらうこと―おそれ型
5 愛着パターンから内的表象へ―心理療法との関連
第6章 セラピストに何が投影されるか―映像観察調査による予備的検討
1 調査の概要
1―1 映像を投影法的に用いるということ
1―2 映像観察者の選定
1―3 心理療法映像の自由な観察
2 セラピストのどこに注目しやすいか
2―1 表情
2―2 身体の動き
2―3 言葉のどこに目が向くか―内容かリズム・トーンか
2―4 非言語的側面に注目するということ
3 セラピストにどのような印象を抱きやすいか
第7章 話を聴いてもらうときにどう感じるか―自分語りの面接調査
1 調査の概要
1―1 内的プロセスへの迫り方
1―2 話を聴いてもらう体験の聴取
1―3 話を聴いてもらう体験の描出
2 いつものやり方で得る満足感―安定型
3 自分の弱さをさらけだす苦しさ―軽視型
4 混乱とそれが整理される感覚―とらわれ型
5 “すばらしい”体験―おそれ型
終章 こころが動く瞬間―著名な精神分析家による症例
1 心理療法と愛着理論の新たな地平に向けて
2 こころが動く瞬間(Ⅰ)―Balint, M. の症例
3 こころが動く瞬間(Ⅱ)―Kohut, H. の症例
4 こころを動かす「何か」
5 到達不可能な体験に迫り続けること
引用文献
あとがき
初出一覧
索 引
1 関係性を読み解く鍵としての愛着
2 心理療法と愛着理論
3 本書の構成
第1章 外的現実と心的現実のはざま―愛着理論の歴史的変遷
1 愛着理論のはじまり
2 外的現実か心的現実か―精神分析からの批判
3 realityとactuality
4 愛着理論の現在
5 愛着理論と間主観精神分析が出会うところ
第2章 「内側」から体験をまなざす―これまでの研究の概観
1 愛着パターンとは
2 クライエントの愛着パターンと心理療法
2―1 心理療法の効果に関する研究
2―2 心理療法のプロセスに関する研究
2―3 クライエントの具体的特徴に関する研究
3 クライエントの体験をまなざす視点
第3章 自己をどう捉えるか―質問紙調査
1 自己イメージの諸様相
2 調査の概要
2―1 自己イメージの収集
2―2 自己イメージの把握
3 適応的な「わたし」―安定型
4 「わたし」をあらわさない―軽視型
5 否定的な「わたし」―とらわれ型
6 内に秘める「わたし」―おそれ型
第4章 親をどう捉えるか―質問紙調査
1 親イメージの諸様相
2 調査の概要
2―1 親イメージの収集
2―2 親イメージの把握
3 見守ってくれている「親」―安定型
4 “すばらしい”「親」―軽視型
5 よくわからない「親」―とらわれ型
6 言動に矛盾がある「親」―おそれ型
第5章 愛着からみえてくる関係性のテーマ―自己イメージと親イメージの関わり
1 いざというときの助け―安定型
2 交流の心地よさ―軽視型
3 密着した関係からの分離―とらわれ型
4 ありのままを認めてもらうこと―おそれ型
5 愛着パターンから内的表象へ―心理療法との関連
第6章 セラピストに何が投影されるか―映像観察調査による予備的検討
1 調査の概要
1―1 映像を投影法的に用いるということ
1―2 映像観察者の選定
1―3 心理療法映像の自由な観察
2 セラピストのどこに注目しやすいか
2―1 表情
2―2 身体の動き
2―3 言葉のどこに目が向くか―内容かリズム・トーンか
2―4 非言語的側面に注目するということ
3 セラピストにどのような印象を抱きやすいか
第7章 話を聴いてもらうときにどう感じるか―自分語りの面接調査
1 調査の概要
1―1 内的プロセスへの迫り方
1―2 話を聴いてもらう体験の聴取
1―3 話を聴いてもらう体験の描出
2 いつものやり方で得る満足感―安定型
3 自分の弱さをさらけだす苦しさ―軽視型
4 混乱とそれが整理される感覚―とらわれ型
5 “すばらしい”体験―おそれ型
終章 こころが動く瞬間―著名な精神分析家による症例
1 心理療法と愛着理論の新たな地平に向けて
2 こころが動く瞬間(Ⅰ)―Balint, M. の症例
3 こころが動く瞬間(Ⅱ)―Kohut, H. の症例
4 こころを動かす「何か」
5 到達不可能な体験に迫り続けること
引用文献
あとがき
初出一覧
索 引