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1908年、中央アジア探検を終えたスウェン・ヘディンが初来日し、京都大学を訪れた。未知の地を踏査し数々の発見を成し遂げた「世界の大探検家」の到来は、学術探検の黎明期にあった日本にどのような影響を与えたか――。京都大学に残されたヘディンのスケッチと水彩画の模写60点を完全掲載し、1世紀前にヘディンが歩いたチベットの姿を描き出すとともに、当時の京都で繰り広げられた学術と芸術の多様な交流を明らかにする。
『毎日新聞』2018年5月8日付夕刊一面記事
『京都新聞』2018年5月28日付朝刊 文化面記事
『朝日新聞』2018年5月31日付夕刊 文化面
『BE-PAL』2020年7月号、101頁、紹介:藍野裕之氏
『京都新聞』2018年5月28日付朝刊 文化面記事
『朝日新聞』2018年5月31日付夕刊 文化面
『BE-PAL』2020年7月号、101頁、紹介:藍野裕之氏
◉―執筆者(五十音順) *は編者
池田 巧(いけだ たくみ)
京都大学人文科学研究所教授/シナ=チベット語方言史
木津祐子(きづ ゆうこ)
京都大学大学院文学研究科教授/中国語学・中国文献学
高本康子(こうもと やすこ)
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同研究員/
比較文化論・日本近代史
白須淨眞(しらす じょうしん)
広島大学敦煌学プロジェクト研究センター研究員/
内陸アジア近代探検史
田中和子(たなか かずこ)*
京都大学大学院文学研究科教授/人文地理学
出口康夫(でぐち やすお)
京都大学大学院文学研究科教授/哲学
平野重光(ひらの しげみつ)
美術史家/近代美術
ホーカン・ヴォルケスト(Håkan Wahlquist)
スウェン・ヘディン財団最高責任者/
人類学・探検史
松田素二(まつだ もとじ)
京都大学大学院文学研究科教授/社会人間学
水野一晴(みずの かずはる)
京都大学大学院文学研究科教授/自然地理学
山極壽一(やまぎわ じゅいち)
京都大学総長/霊長類学
◉―撮 影
佐藤兼永(さとう けんえい)
写真家
池田 巧(いけだ たくみ)
京都大学人文科学研究所教授/シナ=チベット語方言史
木津祐子(きづ ゆうこ)
京都大学大学院文学研究科教授/中国語学・中国文献学
高本康子(こうもと やすこ)
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同研究員/
比較文化論・日本近代史
白須淨眞(しらす じょうしん)
広島大学敦煌学プロジェクト研究センター研究員/
内陸アジア近代探検史
田中和子(たなか かずこ)*
京都大学大学院文学研究科教授/人文地理学
出口康夫(でぐち やすお)
京都大学大学院文学研究科教授/哲学
平野重光(ひらの しげみつ)
美術史家/近代美術
ホーカン・ヴォルケスト(Håkan Wahlquist)
スウェン・ヘディン財団最高責任者/
人類学・探検史
松田素二(まつだ もとじ)
京都大学大学院文学研究科教授/社会人間学
水野一晴(みずの かずはる)
京都大学大学院文学研究科教授/自然地理学
山極壽一(やまぎわ じゅいち)
京都大学総長/霊長類学
◉―撮 影
佐藤兼永(さとう けんえい)
写真家
まえがき [田中和子]
ヘディンの探検ルートとキャンプ地(1906-1908年)/凡例
第Ⅰ編 図 録―残された模写とヘディンの原画、現代のチベット
[池田 巧/佐藤兼永(撮影)]
序章 百年前の模写に描かれていたチベット、そしてヘディンへの追走
1章 タシルンポ大僧院
2章 シガツェの人々
3章 トランスヒマラヤ
4章 チベット人
5章 チベットの寺と僧院
模写60点とそれらの原画およびヘディンによる著作中の挿絵等の対応リスト
【コラム】ヘディンの見たチベットと私の見た「チベット」 [水野一晴]
第Ⅱ編 報告集―近代日本とヘディンのチベット探検
第一部 探検家ヘディンの京都訪問
1章 探検大学の源流 [山極壽一]
2章 1908年、京都におけるヘディン歓迎行事とその特質
―京都帝国大学と文科大学と東洋学 [田中和子]
3章 ヘディンによる京都滞在の遺産
―京都大学に残されたヘディン原画の模写 [田中和子]
【コラム】 ヘディンは大阪で何を見たのか:鳴らずの釣鐘異聞 [出口康夫]
第二部 20世紀の政治・社会・科学とヘディン
4章 20世紀初頭の国際政治社会と日本
―大谷光瑞とスヴェン・ヘディンとの関係を中心として [白須淨眞]
5章 ヘディン・インパクト
―近現代日本人の「ヘディン」 [高本康子]
6章 探検・科学・異文化理解―ヘディンの軌跡を通して考える [松田素二]
【コラム】 ヘディンの具足 [田中和子]
第三部 芸術・学術におけるヘディン
7章 芸術家ならびに写真家としてのスウェン・ヘディン
―19世紀と20世紀における絵と地図にかかわる技法の拡張
[ホーカン・ヴォルケスト/田中和子(訳)]
8章 ヘディンと漢籍 [木津祐子/田中和子]
【コラム】 ヘディンの「中央アジア 地形 風俗」画の模写を見て [平野重光]
付録1 ブラマプトラとサトレジの水源に関する『水道提綱』の記述を引用した“Southern Tibet”のテキストおよび和訳 [田中和子(訳)]
付録2 齊召南著『水道提綱』巻二十二 訳注 [木津祐子(訳)]
付表 ブラマプトラとサトレジの水源域の記述にかかわる地名一覧表
付図 ブラマプトラとサトレジの水源域の水系と山岳
索引
執筆者一覧
ヘディンの探検ルートとキャンプ地(1906-1908年)/凡例
第Ⅰ編 図 録―残された模写とヘディンの原画、現代のチベット
[池田 巧/佐藤兼永(撮影)]
序章 百年前の模写に描かれていたチベット、そしてヘディンへの追走
1章 タシルンポ大僧院
2章 シガツェの人々
3章 トランスヒマラヤ
4章 チベット人
5章 チベットの寺と僧院
模写60点とそれらの原画およびヘディンによる著作中の挿絵等の対応リスト
【コラム】ヘディンの見たチベットと私の見た「チベット」 [水野一晴]
第Ⅱ編 報告集―近代日本とヘディンのチベット探検
第一部 探検家ヘディンの京都訪問
1章 探検大学の源流 [山極壽一]
2章 1908年、京都におけるヘディン歓迎行事とその特質
―京都帝国大学と文科大学と東洋学 [田中和子]
3章 ヘディンによる京都滞在の遺産
―京都大学に残されたヘディン原画の模写 [田中和子]
【コラム】 ヘディンは大阪で何を見たのか:鳴らずの釣鐘異聞 [出口康夫]
第二部 20世紀の政治・社会・科学とヘディン
4章 20世紀初頭の国際政治社会と日本
―大谷光瑞とスヴェン・ヘディンとの関係を中心として [白須淨眞]
5章 ヘディン・インパクト
―近現代日本人の「ヘディン」 [高本康子]
6章 探検・科学・異文化理解―ヘディンの軌跡を通して考える [松田素二]
【コラム】 ヘディンの具足 [田中和子]
第三部 芸術・学術におけるヘディン
7章 芸術家ならびに写真家としてのスウェン・ヘディン
―19世紀と20世紀における絵と地図にかかわる技法の拡張
[ホーカン・ヴォルケスト/田中和子(訳)]
8章 ヘディンと漢籍 [木津祐子/田中和子]
【コラム】 ヘディンの「中央アジア 地形 風俗」画の模写を見て [平野重光]
付録1 ブラマプトラとサトレジの水源に関する『水道提綱』の記述を引用した“Southern Tibet”のテキストおよび和訳 [田中和子(訳)]
付録2 齊召南著『水道提綱』巻二十二 訳注 [木津祐子(訳)]
付表 ブラマプトラとサトレジの水源域の記述にかかわる地名一覧表
付図 ブラマプトラとサトレジの水源域の水系と山岳
索引
執筆者一覧