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「この事態に学問は何の役に立つのか?」相次ぐ災害を前に,多くの研究者が強く自問した。しかし,被災社会をを深く理解すれば,復興の過程では全ての学問に意義があることが分かる。現場を訪れ,長期間にわたって社会と寄り添い,被災者を理解するための技法―報道情報の分析,景観やモノへの着目,そして対話の方法―を実践的に学ぶ。
西 芳実(にし よしみ)
1971年東京生まれ。1993年東京大学教養学部卒業。1997年〜2000年にインドネシア・シアクアラ大学教育学部歴史学科の留学生としてインドネシア・アチェ州に滞在。2004年,東京大学大学院総合文化研究科博士課程(地域文化研究専攻)単位取得満期退学。大東文化大学非常勤講師,東京大学大学院総合文化研究科助教(「人間の安全保障」プログラム),立教大学AIIC助教を経て2011年より京都大学地域研究統合情報センター准教授。博士(学術)。専門はインドネシア地域研究,アチェ近現代史。
主な研究テーマは多言語・多宗教地域の紛争・災害対応過程。
主な著作に, 『災害復興で内戦を乗り越える——スマトラ島沖地震・津波とアチェ紛争』(災害対応の地域研究2,京都大学学術出版会,2014) , 『記憶と忘却のアジア』 (相関地域研究1,青弓社,2015,共編著), 『東南・南アジアのディアスポラ』 (首藤もと子編著,明石書店,2010,分担執筆),『歴史としてのレジリエンス——戦争・独立・災害』(災害対応の地域研究4,京都大学学術出版会,2016,共編著)など。
1971年東京生まれ。1993年東京大学教養学部卒業。1997年〜2000年にインドネシア・シアクアラ大学教育学部歴史学科の留学生としてインドネシア・アチェ州に滞在。2004年,東京大学大学院総合文化研究科博士課程(地域文化研究専攻)単位取得満期退学。大東文化大学非常勤講師,東京大学大学院総合文化研究科助教(「人間の安全保障」プログラム),立教大学AIIC助教を経て2011年より京都大学地域研究統合情報センター准教授。博士(学術)。専門はインドネシア地域研究,アチェ近現代史。
主な研究テーマは多言語・多宗教地域の紛争・災害対応過程。
主な著作に, 『災害復興で内戦を乗り越える——スマトラ島沖地震・津波とアチェ紛争』(災害対応の地域研究2,京都大学学術出版会,2014) , 『記憶と忘却のアジア』 (相関地域研究1,青弓社,2015,共編著), 『東南・南アジアのディアスポラ』 (首藤もと子編著,明石書店,2010,分担執筆),『歴史としてのレジリエンス——戦争・独立・災害』(災害対応の地域研究4,京都大学学術出版会,2016,共編著)など。
災害に対して何ができるか ? 現場に入る前の技法を知る
第1章 新聞と統計を読む——時間と空間で捉える
新聞情報を集める
オンタイムの情報を捉える(1)——新聞記事
オンタイムの情報を捉える(2)——統計
直接の現場から離れて得られる「行動知」
第2章 津波遺構を観察する——人びとがどう使っているかをみる
被災地を訪れてみる
津波遺構に託されたメッセージを探る
自分なりの関心を向ける
第3章 関係者の話を聞く——使えるツールを探す
物語を集める——タイプライター・プロジェクト
写真を撮る——メモリー・ハンティング
使えるツールを探す
第4章 思い入れを読み解く——違和感のもとを調べる
被災地の歴史と社会を知る
被災地の土産物屋
思い入れを読み解く
結び
専門性を磨く——文化・社会を支える「行動知」を
第1章 新聞と統計を読む——時間と空間で捉える
新聞情報を集める
オンタイムの情報を捉える(1)——新聞記事
オンタイムの情報を捉える(2)——統計
直接の現場から離れて得られる「行動知」
第2章 津波遺構を観察する——人びとがどう使っているかをみる
被災地を訪れてみる
津波遺構に託されたメッセージを探る
自分なりの関心を向ける
第3章 関係者の話を聞く——使えるツールを探す
物語を集める——タイプライター・プロジェクト
写真を撮る——メモリー・ハンティング
使えるツールを探す
第4章 思い入れを読み解く——違和感のもとを調べる
被災地の歴史と社会を知る
被災地の土産物屋
思い入れを読み解く
結び
専門性を磨く——文化・社会を支える「行動知」を