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玄関を入り畳の間に上がる——日本では当たり前であり、今韓国を訪れても、ほぼ同じであるように思う。しかし、これこそ植民地化の影響なのだ。城邑の改変、鉄道建設に伴う日本式住宅の建設、そして日本人漁村の開拓。朝鮮半島の住まいと都市は、植民地化によって如何に変わり、独立とともに変容したのか?詳細な臨地調査で鮮やかに示す。
2013年日本建築学会著作賞
『図書新聞』'11年1月29日、5面、評者:青井哲人氏
布野 修司(Shuji Funo)
滋賀県立大学大学院環境科学研究科教授
1949年,松江市生まれ.工学博士(東京大学).建築学,都市計画学専攻.東京大学工学研究科博士課程中途退学.京都大学大学院工学研究科助教授を経て現職.
『インドネシアにおける居住環境の変容とその整備手法に関する研究』で日本建築学会賞を受賞(1991年).また,『近代世界システムと植民都市』(編著,京都大学学術出版会,2005年)で,日本都市計画学会論文賞を受賞(2006年).
主な著書
『カンポンの世界』(パルコ出版,1991年),『住まいの夢と夢の住まい:アジア住居論』(朝日新聞社,1997年),『曼荼羅都市』(京都大学学術出版会,2006年),鉄tupa & Swastika* Kyoto University Press + Singapore National University Press, 2007(M.M.Pantとの共著),『ムガル都市:イスラーム都市の空間変容』(京都大学学術出版会,2008年,山根周との共著)など.
韓 三建(Samgeon Han)
韓国・蔚山大学建築学部教授
1958年,蔚山市生まれ.蔚山大学卒業.京都大学工学研究科博士後期課程修了.工学博士(京都大学).建築学,都市計画学専攻.
主な著書
『蔚州郡の祭堂』(蔚州文化院,2000年,姜恵京との共著),『蔚州郡誌』(蔚州郡,2002年),『地域性を生かした都市デザイン』(蔚山大学出版部,2004年),『韓国建築踏査手帳』(ドンニョク出版社,2006年,共著),『建築概論』(蔚山大学出版部,2006年,共著)など.
朴 重信(Chungshin Park)
韓国・清州大学大学院建築工学科特任教授
1970年,韓国ソウル生まれ.清州大学卒業.京都大学工学研究科博士後期課程修了.博士(工学)(京都大学).生活空間学専攻.滋賀県立大学大学院環境科学研究科外国人特別研究員(JSPS)を経て現職.
学位請求論文『日本植民地における韓国の日本人移住漁村の形成と変容に関する研究』(2005年)。
主な著書
『世界住居誌』(布野修司編,昭和堂,2005年)
趙 聖民(Cho Sungmin)
韓国・蔚山大学校建築大学・都市建築研究所研究員
1974年,韓国蔚山市生まれ.蔚山大学卒業.滋賀県立大学大学院環境科学研究科博士後期課程修了.博士(環境科学)(滋賀県立大学).建築学,都市計画学専攻.
学位請求論文『日本植民地期における韓国・鉄道町の形成とその変容に関する研究』(2008年).
滋賀県立大学大学院環境科学研究科教授
1949年,松江市生まれ.工学博士(東京大学).建築学,都市計画学専攻.東京大学工学研究科博士課程中途退学.京都大学大学院工学研究科助教授を経て現職.
『インドネシアにおける居住環境の変容とその整備手法に関する研究』で日本建築学会賞を受賞(1991年).また,『近代世界システムと植民都市』(編著,京都大学学術出版会,2005年)で,日本都市計画学会論文賞を受賞(2006年).
主な著書
『カンポンの世界』(パルコ出版,1991年),『住まいの夢と夢の住まい:アジア住居論』(朝日新聞社,1997年),『曼荼羅都市』(京都大学学術出版会,2006年),鉄tupa & Swastika* Kyoto University Press + Singapore National University Press, 2007(M.M.Pantとの共著),『ムガル都市:イスラーム都市の空間変容』(京都大学学術出版会,2008年,山根周との共著)など.
韓 三建(Samgeon Han)
韓国・蔚山大学建築学部教授
1958年,蔚山市生まれ.蔚山大学卒業.京都大学工学研究科博士後期課程修了.工学博士(京都大学).建築学,都市計画学専攻.
主な著書
『蔚州郡の祭堂』(蔚州文化院,2000年,姜恵京との共著),『蔚州郡誌』(蔚州郡,2002年),『地域性を生かした都市デザイン』(蔚山大学出版部,2004年),『韓国建築踏査手帳』(ドンニョク出版社,2006年,共著),『建築概論』(蔚山大学出版部,2006年,共著)など.
朴 重信(Chungshin Park)
韓国・清州大学大学院建築工学科特任教授
1970年,韓国ソウル生まれ.清州大学卒業.京都大学工学研究科博士後期課程修了.博士(工学)(京都大学).生活空間学専攻.滋賀県立大学大学院環境科学研究科外国人特別研究員(JSPS)を経て現職.
学位請求論文『日本植民地における韓国の日本人移住漁村の形成と変容に関する研究』(2005年)。
主な著書
『世界住居誌』(布野修司編,昭和堂,2005年)
趙 聖民(Cho Sungmin)
韓国・蔚山大学校建築大学・都市建築研究所研究員
1974年,韓国蔚山市生まれ.蔚山大学卒業.滋賀県立大学大学院環境科学研究科博士後期課程修了.博士(環境科学)(滋賀県立大学).建築学,都市計画学専攻.
学位請求論文『日本植民地期における韓国・鉄道町の形成とその変容に関する研究』(2008年).
口 絵
図表一覧
序 章 韓国の中の日本と景観の日本化
何故,韓国の日本人町か?
1 朝鮮の開国と植民地化
2 植民地朝鮮と日本人
3 日本植民地都市
4 オンドルとマル,そして日式住宅
第㈵章 韓国近代都市の形成
I—1 韓国都市の原像
1—1 朝鮮の都城
1—2 朝鮮王朝社会と地方制度
1—3 邑城
I—2 開港場と開市場
I—3 近代都市計画の導入
3—1 地方制度改革
3—2 土地調査事業
3—3 市区改正と朝鮮市街地計画令
3—4 土木・営繕組織
3—5 邑城の解体
3—6 古蹟調査
第㈼章 慶州邑城
II—1 慶州邑城の空間構成
1—1 慶州邑城の築城
1—2 慶州邑城の街路体系
1—3 慶州邑城の諸施設
II—2 慶州邑城と地域祭礼空間
2—1 三壇
2—2 郷校・文廟
2—3 書院
2—4 小学堂・育英斎・司馬所
2—5 鎮山
2—6 三殿
2—7 味鄒王陵
II—3 邑城空間の変容
3—1 邑城の解体
3—2 日本人の移住
3—3 古蹟調査と保存活動
3—4 観光地慶州
II—4 土地所有の変化
4—1 地籍図による邑城内部の復元
4—2 査定時の土地所有状況
4—3 里別土地所有形態
4—4 日本人所有地と朝鮮人所有地
II—5 慶州—新羅と植民地遺産の挟間で
Appendix 1 慶州の地域祭礼
1 龍山書院の祭祀と地域コミュニティ
2 崇恵殿の祭礼
3 味鄒王陵の祭礼
第㈽章 韓国日本人移住漁村
III—1 日本人移住漁村の成立と発展
1—1 日本人移住漁村成立の背景
1—2 漁業の近代化と主要漁港
1—3 日本人移住漁村の空間構造
1—4 日本人移住漁村と日式住宅
III—2 「離れ島」の移住漁村:巨文島
2—1 巨文島
2—2 集落の空間構造
2—3 巨文島の「日式住居」
2—4 「日式住宅」の変容
III—3 「沿岸」の移住漁村:九龍浦
3—1 九龍浦の日本人移住漁村
3—2 集落の空間構造
3—3 住居類型とその変容プロセス
III—4 「河口」の移住漁村:外羅老島
4—1 外羅老島の日本人移住漁村
4—2 集落の空間構造
4—3 住居類型とその変容プロセス
III—5 日本人移住漁村のもたらしたもの
Appendix 2 著名漁港の発展過程
第㈿章 韓国鉄道町
IV—1 鉄道の敷設と鉄道町の形成
1—1 鉄道の敷設
1—2 鉄道町
1—3 鉄道官舎
IV—2 三浪津の鉄道町
2—1 密陽市三浪津
2—2 三浪津(松旨里)の土地所有
2—3 三浪津鉄道町の空間構造
2—4 三浪津鉄道官舎
2—5 三浪津鉄道官舎の変容
2—6 旧本町通り(駅前商店街)地区の「日式住宅」
IV—3 慶州の鉄道町
3—1 慶州鉄道町
3—2 慶州鉄道官舎地区
3—3 慶州鉄道官舎の変容
IV—4 安東の鉄道町
4—1 安東鉄道町
4—2 安東鉄道官舎地区
4—3 安東鉄道官舎の変容
IV—5 日式住宅と韓国住宅
5—1 改良オンドルと断熱壁
5—2 韓国住宅の変容
5—3 「日式住宅」の変容
IV—6 鉄道町のもたらしたもの
終 章 植民地遺産の現在
1 平壌—開城
2 ソウル
3 慶州
4 九龍浦・栄山浦・群山
5 ウトロ
あとがき
参考文献
関連論文
会議論文
年 表
索 引
図表一覧
序 章 韓国の中の日本と景観の日本化
何故,韓国の日本人町か?
1 朝鮮の開国と植民地化
2 植民地朝鮮と日本人
3 日本植民地都市
4 オンドルとマル,そして日式住宅
第㈵章 韓国近代都市の形成
I—1 韓国都市の原像
1—1 朝鮮の都城
1—2 朝鮮王朝社会と地方制度
1—3 邑城
I—2 開港場と開市場
I—3 近代都市計画の導入
3—1 地方制度改革
3—2 土地調査事業
3—3 市区改正と朝鮮市街地計画令
3—4 土木・営繕組織
3—5 邑城の解体
3—6 古蹟調査
第㈼章 慶州邑城
II—1 慶州邑城の空間構成
1—1 慶州邑城の築城
1—2 慶州邑城の街路体系
1—3 慶州邑城の諸施設
II—2 慶州邑城と地域祭礼空間
2—1 三壇
2—2 郷校・文廟
2—3 書院
2—4 小学堂・育英斎・司馬所
2—5 鎮山
2—6 三殿
2—7 味鄒王陵
II—3 邑城空間の変容
3—1 邑城の解体
3—2 日本人の移住
3—3 古蹟調査と保存活動
3—4 観光地慶州
II—4 土地所有の変化
4—1 地籍図による邑城内部の復元
4—2 査定時の土地所有状況
4—3 里別土地所有形態
4—4 日本人所有地と朝鮮人所有地
II—5 慶州—新羅と植民地遺産の挟間で
Appendix 1 慶州の地域祭礼
1 龍山書院の祭祀と地域コミュニティ
2 崇恵殿の祭礼
3 味鄒王陵の祭礼
第㈽章 韓国日本人移住漁村
III—1 日本人移住漁村の成立と発展
1—1 日本人移住漁村成立の背景
1—2 漁業の近代化と主要漁港
1—3 日本人移住漁村の空間構造
1—4 日本人移住漁村と日式住宅
III—2 「離れ島」の移住漁村:巨文島
2—1 巨文島
2—2 集落の空間構造
2—3 巨文島の「日式住居」
2—4 「日式住宅」の変容
III—3 「沿岸」の移住漁村:九龍浦
3—1 九龍浦の日本人移住漁村
3—2 集落の空間構造
3—3 住居類型とその変容プロセス
III—4 「河口」の移住漁村:外羅老島
4—1 外羅老島の日本人移住漁村
4—2 集落の空間構造
4—3 住居類型とその変容プロセス
III—5 日本人移住漁村のもたらしたもの
Appendix 2 著名漁港の発展過程
第㈿章 韓国鉄道町
IV—1 鉄道の敷設と鉄道町の形成
1—1 鉄道の敷設
1—2 鉄道町
1—3 鉄道官舎
IV—2 三浪津の鉄道町
2—1 密陽市三浪津
2—2 三浪津(松旨里)の土地所有
2—3 三浪津鉄道町の空間構造
2—4 三浪津鉄道官舎
2—5 三浪津鉄道官舎の変容
2—6 旧本町通り(駅前商店街)地区の「日式住宅」
IV—3 慶州の鉄道町
3—1 慶州鉄道町
3—2 慶州鉄道官舎地区
3—3 慶州鉄道官舎の変容
IV—4 安東の鉄道町
4—1 安東鉄道町
4—2 安東鉄道官舎地区
4—3 安東鉄道官舎の変容
IV—5 日式住宅と韓国住宅
5—1 改良オンドルと断熱壁
5—2 韓国住宅の変容
5—3 「日式住宅」の変容
IV—6 鉄道町のもたらしたもの
終 章 植民地遺産の現在
1 平壌—開城
2 ソウル
3 慶州
4 九龍浦・栄山浦・群山
5 ウトロ
あとがき
参考文献
関連論文
会議論文
年 表
索 引