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地中海海域はギリシア・ローマを中心とする古典文学の宝庫である。西洋古典学に造詣の深い著者が各地を訪ね歩き、筆まかせに綴った文学論は、他の追従を許さぬほど内容豊富な文学入門であるとともに、著者は近代西欧文化の根幹をなす文化遺産として、二一世紀の現代の眼でいま一度とらえ直し、その意味を改めて問うことを試みている。
丹下 和彦(たんげ かずひこ)
1942年 岡山市生まれ
1970年 京都大学大学院文学研究科博士課程中退
2005年 京都大学博士(文学)
和歌山県立医科大学教授,大阪市立大学教授を経て,現在,関西外国語大学教授,大阪市立大学名誉教授
専攻は西洋古典文学で,ギリシア悲劇を中心に著書,翻訳が多い.
【主な著訳書】
『ギリシア悲劇全集』5・6巻(共訳,岩波書店)
『ギリシア悲劇全集』別巻(共著,岩波書店)
『ギリシア悲劇研究序説』(東海大学出版会)
カリトン『カイレアスとカッリロエ』(国文社)
『女たちのロマネスク—古代ギリシアの劇場から』(東海大学出版会)
アルクマン他『ギリシア合唱抒情詩集』(京都大学学術出版会)
『ライン河—流域の文学と文化—』(晃洋書房)
1942年 岡山市生まれ
1970年 京都大学大学院文学研究科博士課程中退
2005年 京都大学博士(文学)
和歌山県立医科大学教授,大阪市立大学教授を経て,現在,関西外国語大学教授,大阪市立大学名誉教授
専攻は西洋古典文学で,ギリシア悲劇を中心に著書,翻訳が多い.
【主な著訳書】
『ギリシア悲劇全集』5・6巻(共訳,岩波書店)
『ギリシア悲劇全集』別巻(共著,岩波書店)
『ギリシア悲劇研究序説』(東海大学出版会)
カリトン『カイレアスとカッリロエ』(国文社)
『女たちのロマネスク—古代ギリシアの劇場から』(東海大学出版会)
アルクマン他『ギリシア合唱抒情詩集』(京都大学学術出版会)
『ライン河—流域の文学と文化—』(晃洋書房)
口 絵
地 図
第1章……なぜアキレウスが—トロイア
トロイア、夢の跡
1 エピソードの選択
2 アキレウス、怒る
3 アキレウス、また怒る
4 ヘクトル、浮世のしがらみ
5 ヘクトル、突張る
6 英雄の死
第2章……オデュッセウスの涙—スケリエ島
スケリエ、地図にない島
1 泣く男たち
2 オデュッセウス、泣く
3 なぜ泣くのか
4 推測
5 鬱々たるオデュッセウス
6 封印されたトロイア
7 市民オデュッセウス
第3章……目を潰すオイディプス—テバイ
伝説の都テバイ
1 わたしは何者か
2 目を潰す
3 知に拠って立つ
第4章……紡ぎ出された都市—アテナイ
アテナイ今昔
1 時代背景
2 作品を透かして見る都市アテナイ
3 現実と虚構
4 虚構の仕掛け—夢の効用
5 喜劇上演とアテナイ社会
第5章……『アンドロメダ』異聞—アブデラ
愚者の町アブデラ
1 あるときアブデラで
2 なぜ『アンドロメダ』が
3 『アンドロメダ』のどこが
4 甦る『アンドロメダ』
5 受容の過程で
第6章……『メデイア』その後—ローマ
ローマ、猥雑なる帝都
a. エンニウスの場合
1 エンニウスの読み
2 両篇の比較
3 付け加えられたもの
4 その時代
b. セネカの場合
1 メデアは剣闘士か
2 レッシングの演劇論
3 セネカはどう変えたか
4 エウリピデスの場合は
5 親と子
6 男と女
7 メデア像の統一性
第7章……アエネアス、逃げる—カルタゴ
哀愁のカルタゴ
1 トロイアをあとに
2 船出……波に浮寝の
3 ディド……徒な深情け
4 遁走……あとは白浪
5 神の傀儡
第8章……手紙を書くカリロエ—シラクサ
諸人往来の島シシリー
1 「わたしは書き綴った」
2 小説を生み出した時代
3 カリトン作『カイレアスとカリロエ』について
4 手紙を書く女
5 カリトンの位置
第9章……ドン・キホーテのカタバシス—ラ・マンチャ
玉ねぎの里ラ・マンチャ
1 下降の一章
2 オデュッセウスのカタバシス
3 ドン・キホーテのカタバシス
4 ドン・キホーテ、夢の終わり
5 古典の受容
〔注〕
翻訳と参考文献(抄)
あとがき
索 引
地 図
第1章……なぜアキレウスが—トロイア
トロイア、夢の跡
1 エピソードの選択
2 アキレウス、怒る
3 アキレウス、また怒る
4 ヘクトル、浮世のしがらみ
5 ヘクトル、突張る
6 英雄の死
第2章……オデュッセウスの涙—スケリエ島
スケリエ、地図にない島
1 泣く男たち
2 オデュッセウス、泣く
3 なぜ泣くのか
4 推測
5 鬱々たるオデュッセウス
6 封印されたトロイア
7 市民オデュッセウス
第3章……目を潰すオイディプス—テバイ
伝説の都テバイ
1 わたしは何者か
2 目を潰す
3 知に拠って立つ
第4章……紡ぎ出された都市—アテナイ
アテナイ今昔
1 時代背景
2 作品を透かして見る都市アテナイ
3 現実と虚構
4 虚構の仕掛け—夢の効用
5 喜劇上演とアテナイ社会
第5章……『アンドロメダ』異聞—アブデラ
愚者の町アブデラ
1 あるときアブデラで
2 なぜ『アンドロメダ』が
3 『アンドロメダ』のどこが
4 甦る『アンドロメダ』
5 受容の過程で
第6章……『メデイア』その後—ローマ
ローマ、猥雑なる帝都
a. エンニウスの場合
1 エンニウスの読み
2 両篇の比較
3 付け加えられたもの
4 その時代
b. セネカの場合
1 メデアは剣闘士か
2 レッシングの演劇論
3 セネカはどう変えたか
4 エウリピデスの場合は
5 親と子
6 男と女
7 メデア像の統一性
第7章……アエネアス、逃げる—カルタゴ
哀愁のカルタゴ
1 トロイアをあとに
2 船出……波に浮寝の
3 ディド……徒な深情け
4 遁走……あとは白浪
5 神の傀儡
第8章……手紙を書くカリロエ—シラクサ
諸人往来の島シシリー
1 「わたしは書き綴った」
2 小説を生み出した時代
3 カリトン作『カイレアスとカリロエ』について
4 手紙を書く女
5 カリトンの位置
第9章……ドン・キホーテのカタバシス—ラ・マンチャ
玉ねぎの里ラ・マンチャ
1 下降の一章
2 オデュッセウスのカタバシス
3 ドン・キホーテのカタバシス
4 ドン・キホーテ、夢の終わり
5 古典の受容
〔注〕
翻訳と参考文献(抄)
あとがき
索 引