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ユダヤ教・キリスト教研究の第一人者が、「七十人訳ギリシア語聖書」の積年の研究成果を、一般読者に平易な言葉で解き明かす。聖書が当時の世界的言語ギリシア語に訳されていく経緯と、その聖書が次第にキリスト教徒によって利用されていく過程が解明され、これによって、ユダヤ教やキリスト教について常識的理解は見事に覆される。
秦 剛平 (はた ごうへい)
1942年生まれ.国際基督教大学,京都大学大学院修士課程修了後,博士課程へ進学,後退学,ドロプシー大学大学院(フルブライト,1970-75年),ペンシルバニア大学上級研究員(1989-90年),オックスフォード大学客員教授(1999-2000年).現在,多摩美術大学教授(1984年以降),共通教育センター長.専攻はヘレニズム・ローマ時代のユダヤ教.
主要著書/『ヨセフス』(ちくま学芸文庫),『旧約聖書続編』(リトン),『描かれなかった十字架』『あまのじゃく聖書学講義』(青土社)ほか
古典からの主要訳書/フィロン『フラックスへの反論/ガイウスへの使節』(京都大学学術出版会),エウセビオス『コンスタンティヌスの生涯』(同上),ヨセフス『ユダヤ戦記』全7巻(山本書店版3分冊,ちくま版3分冊),『ユダヤ古代誌』全20巻(山本書店版11分冊,ちくま版6分冊),『アピオーンへの反論』(山本書店),『自伝』(山本書店),エウセビオス『教会史』全10巻(山本書店3分冊),『七十人訳ギリシア語聖書』全5分冊[モーセ五書](河出書房新社)
その他の主要訳書/バートン・L・マック『失われた福音書』『誰が新約聖書を書いたのか』,ジャック・マイルズ『神の伝記』,ジェームス・C・ヴァンダーカム『死海文書のすべて』,ピンハス・サデー『ユダヤの民話』上下,デイヴィッド・ゴールドスタイン『ユダヤの神話伝説』,ビアトリス・S・ヴァインリヒ『イディッシュの民話』(以上は青土社),ジョン・D・クロッサン『イエスの言葉』(河出書房新社)ほか
1942年生まれ.国際基督教大学,京都大学大学院修士課程修了後,博士課程へ進学,後退学,ドロプシー大学大学院(フルブライト,1970-75年),ペンシルバニア大学上級研究員(1989-90年),オックスフォード大学客員教授(1999-2000年).現在,多摩美術大学教授(1984年以降),共通教育センター長.専攻はヘレニズム・ローマ時代のユダヤ教.
主要著書/『ヨセフス』(ちくま学芸文庫),『旧約聖書続編』(リトン),『描かれなかった十字架』『あまのじゃく聖書学講義』(青土社)ほか
古典からの主要訳書/フィロン『フラックスへの反論/ガイウスへの使節』(京都大学学術出版会),エウセビオス『コンスタンティヌスの生涯』(同上),ヨセフス『ユダヤ戦記』全7巻(山本書店版3分冊,ちくま版3分冊),『ユダヤ古代誌』全20巻(山本書店版11分冊,ちくま版6分冊),『アピオーンへの反論』(山本書店),『自伝』(山本書店),エウセビオス『教会史』全10巻(山本書店3分冊),『七十人訳ギリシア語聖書』全5分冊[モーセ五書](河出書房新社)
その他の主要訳書/バートン・L・マック『失われた福音書』『誰が新約聖書を書いたのか』,ジャック・マイルズ『神の伝記』,ジェームス・C・ヴァンダーカム『死海文書のすべて』,ピンハス・サデー『ユダヤの民話』上下,デイヴィッド・ゴールドスタイン『ユダヤの神話伝説』,ビアトリス・S・ヴァインリヒ『イディッシュの民話』(以上は青土社),ジョン・D・クロッサン『イエスの言葉』(河出書房新社)ほか
はじめに——新しい聖書理解の旅へ
第1章……アレクサンドリアの町
1 アレクサンドリアの歴史
2 アレクサンドリアに住み着いたユダヤ人たち
3 アレクサンドリアのユダヤ人共同体とユダヤ教の実践
第2章……アリステアスの書簡
1 偽典文書とは
2 アリステアスの書簡の内容
3 史実との整合性は
4 「七十人訳」の呼称
第3章……誤解を解くために
1 古さをめぐる議論
2 モーセや出エジプトをめぐる議論
第4章……こうも違うギリシア語訳とヘブル語テクスト
1 第一の創造物語では
2 ギリシア語訳とヘブル語テクストの違い
3 第二の創造物語では
4 エデンの園での椿事
5 出エジプト記の不一致
第5章……ギリシア語訳の一応の完成とその利用
1 モーセ五書の翻訳とその他の書の翻訳
2 ギリシア語訳と異教徒たち
3 パレスチナの外のユダヤ人著作家たち
4 ブーバスティス・アグリアの宗教共同体
5 クムランの宗教共同体
6 フィロン
7 ヨセフス
第6章……イエスの登場と教会の物書きたち
1 パレスチナのガリラヤ
2 歴史のイエス
3 福音書記者
4 パウロほか
5 初期の教会の物書きたち
6 新約聖書の構成は?
第7章……ギリシア語訳を乗っ取られ
1 アキュラ訳
2 スュムマコス訳
3 テオドティオン訳
七十人訳による「スザンナ物語」
七十人訳による「ベール神物語」
七十人訳による「竜神物語」
4 その他の翻訳
5 オリゲネスの『ヘクサプラ』
6 ルキアノス改訂版
7 教会が所用した七十人訳は
8 七十人訳の権威付けのために
9 コンスタンティヌスと七十人訳聖書
第8章……古代の重要な写本について
1 ヴァチカン写本
2 シナイ写本
ティッシェンドルフとシナイ写本
3 アレクサンドリア写本
4 複雑な、あまりに複雑な
ヘブル語テクスト
ヴァチカン写本
アレクサンドリア写本
マルゴリスの校訂本
第9章……近代語訳から現代語訳へ
1 チャールス・トムソン
2 ランスロット・C・L・ブレントン
3 よりよいテクストをもとめて
4 ゲッチンゲン版の登場
5 ギリシア語訳聖書の現代語訳
第10章……まとめてみると
第1章で語りたかったこと
第2章で語りたかったこと
第3章で語りたかったこと
第4章で語りたかったこと
第5章で語りたかったこと
第6章で語りたかったこと
第7章で語りたかったこと
第8章で語りたかったこと
第9章で語りたかったこと
あとがきに代えて
参考文献
第1章……アレクサンドリアの町
1 アレクサンドリアの歴史
2 アレクサンドリアに住み着いたユダヤ人たち
3 アレクサンドリアのユダヤ人共同体とユダヤ教の実践
第2章……アリステアスの書簡
1 偽典文書とは
2 アリステアスの書簡の内容
3 史実との整合性は
4 「七十人訳」の呼称
第3章……誤解を解くために
1 古さをめぐる議論
2 モーセや出エジプトをめぐる議論
第4章……こうも違うギリシア語訳とヘブル語テクスト
1 第一の創造物語では
2 ギリシア語訳とヘブル語テクストの違い
3 第二の創造物語では
4 エデンの園での椿事
5 出エジプト記の不一致
第5章……ギリシア語訳の一応の完成とその利用
1 モーセ五書の翻訳とその他の書の翻訳
2 ギリシア語訳と異教徒たち
3 パレスチナの外のユダヤ人著作家たち
4 ブーバスティス・アグリアの宗教共同体
5 クムランの宗教共同体
6 フィロン
7 ヨセフス
第6章……イエスの登場と教会の物書きたち
1 パレスチナのガリラヤ
2 歴史のイエス
3 福音書記者
4 パウロほか
5 初期の教会の物書きたち
6 新約聖書の構成は?
第7章……ギリシア語訳を乗っ取られ
1 アキュラ訳
2 スュムマコス訳
3 テオドティオン訳
七十人訳による「スザンナ物語」
七十人訳による「ベール神物語」
七十人訳による「竜神物語」
4 その他の翻訳
5 オリゲネスの『ヘクサプラ』
6 ルキアノス改訂版
7 教会が所用した七十人訳は
8 七十人訳の権威付けのために
9 コンスタンティヌスと七十人訳聖書
第8章……古代の重要な写本について
1 ヴァチカン写本
2 シナイ写本
ティッシェンドルフとシナイ写本
3 アレクサンドリア写本
4 複雑な、あまりに複雑な
ヘブル語テクスト
ヴァチカン写本
アレクサンドリア写本
マルゴリスの校訂本
第9章……近代語訳から現代語訳へ
1 チャールス・トムソン
2 ランスロット・C・L・ブレントン
3 よりよいテクストをもとめて
4 ゲッチンゲン版の登場
5 ギリシア語訳聖書の現代語訳
第10章……まとめてみると
第1章で語りたかったこと
第2章で語りたかったこと
第3章で語りたかったこと
第4章で語りたかったこと
第5章で語りたかったこと
第6章で語りたかったこと
第7章で語りたかったこと
第8章で語りたかったこと
第9章で語りたかったこと
あとがきに代えて
参考文献