ホーム > 書籍詳細ページ

1930年代のアメリカは「赤の時代」とも呼ばれ、多くの知識人が左傾化した。なぜ彼らは共産主義に接近し、その後「離脱」または「転向」する苦悩の過程をたどったのか。このアメリカの悲劇を、30年代の輝けるリーダー・カウリーから50年代のマシーセンに至るまで、作家や評論家などの思想的葛藤の軌跡の中に克明に描く。壮大なアメリカン・オデュッセイア。
前川玲子(まえかわ れいこ)
京都大学総合人間学部助教授
1952年 兵庫県生まれ。
1985年 米国ケース・ウェスタン・リザーブ大学院博士課程修了(Ph.,D 取得)。
1989年 愛知県立女子短期大学・県立大学講師を経て助教授。
1992年 京都大学教養部助教授を経て現職。
京都大学総合人間学部助教授
1952年 兵庫県生まれ。
1985年 米国ケース・ウェスタン・リザーブ大学院博士課程修了(Ph.,D 取得)。
1989年 愛知県立女子短期大学・県立大学講師を経て助教授。
1992年 京都大学教養部助教授を経て現職。
序 論
第1章 亡命者の帰還
1 20年代と亡命者
2 カウリーの30年代
3 『黄金の山の夢』記憶の中の「同伴者」時代
第2章 ジョゼフ・フリーマンとラディカル・ビジョン
1 ユダヤ系知識人とアメリカの夢
2 失われた世代と希望の星ソヴィエト
3 アメリカ共産党と文化戦線
第3章 知識人の自画像
1 プロレタリア文学の中の知識人像
2 テス・スレシンジャーの『呪縛を解かれて』
3 エドワード・ニューハウスの『君たちの時代』
第4章 自分史、家族史、歴史ジョセフィン・ハープストを中心に
1 忘却の中の三部作
2 ジョセフィン・ハープストについて
3 進歩史観と家族史
4 女性知識人の模索
第5章 「プロレタリアン・ジャーニー」の行方ストライキ小説と知識人
1 ストライキ小説の時代的背景
2 リーダーと大衆『ストライキ!』
3 労働者とインテリ『前方の影』
4 工場は誰のものか?『豊かな土地』
5 労働者のディストピア『疑わしき闘い』
6 ストライキ闘争と階級闘争のビジョン
第6章 知識人の挫折
1 神話の終焉チェンバレンとフィッシャー
2 独ソ不可侵条約の衝撃グランヴィル・ヒックスの場合
3 ラディカル・ビジョンの行方
第7章 そして何処に?
1 エドマンド・ウィルソンフィンランド駅からの帰還
2 メアリー・マッカーシーとユートピア
3 「イデオロギーの終焉」をめぐって
第8章 ニューヨーク知識人たちの軌跡
1 ライオネル・トリリングの旅路
2 30年代からの出発二人のアーヴィング
3 知識人の選択冷戦から赤狩りへ
第9章 F・O・マシーセンの悲劇
1 1950年4月1日
2 『アメリカン・ルネサンス』の後に
3 冬の批評家閉塞の時代の中で
結 語
注
引用・参照文献
初出一覧
あとがき
第1章 亡命者の帰還
1 20年代と亡命者
2 カウリーの30年代
3 『黄金の山の夢』記憶の中の「同伴者」時代
第2章 ジョゼフ・フリーマンとラディカル・ビジョン
1 ユダヤ系知識人とアメリカの夢
2 失われた世代と希望の星ソヴィエト
3 アメリカ共産党と文化戦線
第3章 知識人の自画像
1 プロレタリア文学の中の知識人像
2 テス・スレシンジャーの『呪縛を解かれて』
3 エドワード・ニューハウスの『君たちの時代』
第4章 自分史、家族史、歴史ジョセフィン・ハープストを中心に
1 忘却の中の三部作
2 ジョセフィン・ハープストについて
3 進歩史観と家族史
4 女性知識人の模索
第5章 「プロレタリアン・ジャーニー」の行方ストライキ小説と知識人
1 ストライキ小説の時代的背景
2 リーダーと大衆『ストライキ!』
3 労働者とインテリ『前方の影』
4 工場は誰のものか?『豊かな土地』
5 労働者のディストピア『疑わしき闘い』
6 ストライキ闘争と階級闘争のビジョン
第6章 知識人の挫折
1 神話の終焉チェンバレンとフィッシャー
2 独ソ不可侵条約の衝撃グランヴィル・ヒックスの場合
3 ラディカル・ビジョンの行方
第7章 そして何処に?
1 エドマンド・ウィルソンフィンランド駅からの帰還
2 メアリー・マッカーシーとユートピア
3 「イデオロギーの終焉」をめぐって
第8章 ニューヨーク知識人たちの軌跡
1 ライオネル・トリリングの旅路
2 30年代からの出発二人のアーヴィング
3 知識人の選択冷戦から赤狩りへ
第9章 F・O・マシーセンの悲劇
1 1950年4月1日
2 『アメリカン・ルネサンス』の後に
3 冬の批評家閉塞の時代の中で
結 語
注
引用・参照文献
初出一覧
あとがき