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社会きわめて特異な鳥類相を有するマダガスカルにあって、ヘルパーつきの協同繁殖をする社会をもち、また、いわば「頼りになる兄貴分」として小鳥たちの混群の中心となっているアカオオハシモズの個体群の生態を精密な観察手法で明らかに
山岸 哲(やまぎし さとし)
京都大学大学院理学研究科教授、山階鳥類研究所副所長、日本鳥学会会長。
著書に「マダガスカルの動物」(裳華房)、「鳥類生態学入門」(築地書館)、「賑やかな植木」(潮流出版社)、「マダガスカル自然紀行」(中央公論新社)、「鳥類の繁殖戦略(下)」(東海大学出版会)他、多数
京都大学大学院理学研究科教授、山階鳥類研究所副所長、日本鳥学会会長。
著書に「マダガスカルの動物」(裳華房)、「鳥類生態学入門」(築地書館)、「賑やかな植木」(潮流出版社)、「マダガスカル自然紀行」(中央公論新社)、「鳥類の繁殖戦略(下)」(東海大学出版会)他、多数
第Ⅰ部 アンピジュルアの森
第Ⅰ部 口絵
第1章 研究の発端(山岸 哲)
第2章 アカオオハシモズの棲む森アンピジュルア(水田 拓)
2.1 アンカラファンツィカ厳正自然保護区とアンピジュルア村
2.2 アカオオハシモズの調査地
2.3 アンピジュルアの鳥たち
2.4 鳥たちの繁殖期
2.5 ワニの棲む湖,ラベルベ湖
2.6 研究者たちの生活
第3章 アカオオハシモズを知る(山岸 哲・浅井芝樹)
3.1 アカオオハシモズを観察する
3.2 脚に名札を
3.3 「ピンク縞々」のその後
3.4 何羽の群れか
3.5 なわばり
3.6 男と女の一生
第4章 寄らばアカオオハシモズの群れ(日野輝明)
4.1 混群観劇の絶好の舞台
4.2 混群ではもちつもたれつ
4.3 頼りになるアカオオハシモズ
4.4 我が道を行くアカオオハシモズ
4.5 混群が生み出す多様な世界
第Ⅱ部 アカオオハシモズの社会
第Ⅱ部 口絵
第5章 オスの奇妙な生活史(江口和洋)
5.1 繁殖期
5.2 巣の形態と営巣場所
5.3 産卵と抱卵行動
5.4 孵化のパターン
5.5 育雛
5.6 繁殖成功
5.7 まとめ
第6章 パラサイト・シングル?いやリクルート戦略!(江口和洋)
6.1 必要な予備知識:なぜ協同繁殖をするのか
6.2 ヘルパーの確認
6.3 娘は出てゆき,息子は残る
6.4 手伝わなくてもよいのか?
6.5 親孝行は報われるか?
6.6 情けは人のためならず
6.7 非適応的なのか?
6.8 まとめ
第7章 息子を産むべきか,娘を産むべきか(浅井芝樹)
7.1 多くの動物で雌雄の数がほぼ等しいのはなぜか
7.2 アカオオハシモズではオスが余っている
7.3 個体群の性比が偏るとき
7.4 生涯繁殖成功度の雌雄差
7.5 子育てコストの雌雄差
7.6 母親が息子と娘を産み分けるとき
7.7 アカオオハシモズは息子と娘を産み分ける
7.8 産み分けと遅延分散
第Ⅲ部 アカオオハシモズがたどった道
第Ⅲ部 口絵
第8章 アカオオハシモズがたどった道(山岸 哲・本多正尚)
8.1 アカオオハシモズの仲間たち
8.2 どのように調べるのか
8.3 オオハシモズのルーツは
8.4 マダガスカル島で Aどのように分化したか
8.5 系統と採食行動
8.6 系統と巣の構造や社会
第9章 オオハシモズ科鳥類の比較社会(中村雅彦)
9.1 比較
9.2 オオハシモズ類の分布
9.3 オオハシモズ類の生息環境
9.4 オオハシモズ各論
9.5 繁殖システムの多様性と系統との関係
9.6 繁殖システムと環境
9.7 まとめ
第10章 協同繁殖はどのように進化してきたか(浅井芝樹・山岸 哲)
10.1 協同繁殖の利益
10.2 生態学的制限仮説
10.3 生活史形質仮説
10.4 アカオオハシモズ研究がこれからたどる道
あとがき(山岸 哲)
第Ⅰ部 口絵
第1章 研究の発端(山岸 哲)
第2章 アカオオハシモズの棲む森アンピジュルア(水田 拓)
2.1 アンカラファンツィカ厳正自然保護区とアンピジュルア村
2.2 アカオオハシモズの調査地
2.3 アンピジュルアの鳥たち
2.4 鳥たちの繁殖期
2.5 ワニの棲む湖,ラベルベ湖
2.6 研究者たちの生活
第3章 アカオオハシモズを知る(山岸 哲・浅井芝樹)
3.1 アカオオハシモズを観察する
3.2 脚に名札を
3.3 「ピンク縞々」のその後
3.4 何羽の群れか
3.5 なわばり
3.6 男と女の一生
第4章 寄らばアカオオハシモズの群れ(日野輝明)
4.1 混群観劇の絶好の舞台
4.2 混群ではもちつもたれつ
4.3 頼りになるアカオオハシモズ
4.4 我が道を行くアカオオハシモズ
4.5 混群が生み出す多様な世界
第Ⅱ部 アカオオハシモズの社会
第Ⅱ部 口絵
第5章 オスの奇妙な生活史(江口和洋)
5.1 繁殖期
5.2 巣の形態と営巣場所
5.3 産卵と抱卵行動
5.4 孵化のパターン
5.5 育雛
5.6 繁殖成功
5.7 まとめ
第6章 パラサイト・シングル?いやリクルート戦略!(江口和洋)
6.1 必要な予備知識:なぜ協同繁殖をするのか
6.2 ヘルパーの確認
6.3 娘は出てゆき,息子は残る
6.4 手伝わなくてもよいのか?
6.5 親孝行は報われるか?
6.6 情けは人のためならず
6.7 非適応的なのか?
6.8 まとめ
第7章 息子を産むべきか,娘を産むべきか(浅井芝樹)
7.1 多くの動物で雌雄の数がほぼ等しいのはなぜか
7.2 アカオオハシモズではオスが余っている
7.3 個体群の性比が偏るとき
7.4 生涯繁殖成功度の雌雄差
7.5 子育てコストの雌雄差
7.6 母親が息子と娘を産み分けるとき
7.7 アカオオハシモズは息子と娘を産み分ける
7.8 産み分けと遅延分散
第Ⅲ部 アカオオハシモズがたどった道
第Ⅲ部 口絵
第8章 アカオオハシモズがたどった道(山岸 哲・本多正尚)
8.1 アカオオハシモズの仲間たち
8.2 どのように調べるのか
8.3 オオハシモズのルーツは
8.4 マダガスカル島で Aどのように分化したか
8.5 系統と採食行動
8.6 系統と巣の構造や社会
第9章 オオハシモズ科鳥類の比較社会(中村雅彦)
9.1 比較
9.2 オオハシモズ類の分布
9.3 オオハシモズ類の生息環境
9.4 オオハシモズ各論
9.5 繁殖システムの多様性と系統との関係
9.6 繁殖システムと環境
9.7 まとめ
第10章 協同繁殖はどのように進化してきたか(浅井芝樹・山岸 哲)
10.1 協同繁殖の利益
10.2 生態学的制限仮説
10.3 生活史形質仮説
10.4 アカオオハシモズ研究がこれからたどる道
あとがき(山岸 哲)