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突然日常とは違う世界が開けたり「わたし」という感覚が揺らいだりするような何かに出くわしたとき、わたしたちはどう振る舞うのか、あるいは振る舞うことを強いられるのか。心理臨床事例や学生を対象とした調査、あるいは芸術家へのインタビューから「異者体験」を読み解く。
田中 崇恵(たなか たかえ)
1984年生まれ。2008年京都大学教育学部卒業,2010年京都大学大学院教育学研究科修士課程修了,2013年同博士後期課程修了(博士(教育学))。臨床心理士。現在,東京大学学生相談ネットワーク本部学生相談所助教。専門は臨床心理学。
主な論文に「パーソナリティにおける揺らぎの様相」(『心理臨床学研究』第28巻3号,pp. 324―335),「“異”なるものとの出会いとしての臨床性」(皆藤章・松下姫歌編『京大心理臨床シリーズ〈10〉 心理療法における「私」との出会い 心理療法・表現療法の本質を問い直す』創元社,2014)など。
1984年生まれ。2008年京都大学教育学部卒業,2010年京都大学大学院教育学研究科修士課程修了,2013年同博士後期課程修了(博士(教育学))。臨床心理士。現在,東京大学学生相談ネットワーク本部学生相談所助教。専門は臨床心理学。
主な論文に「パーソナリティにおける揺らぎの様相」(『心理臨床学研究』第28巻3号,pp. 324―335),「“異”なるものとの出会いとしての臨床性」(皆藤章・松下姫歌編『京大心理臨床シリーズ〈10〉 心理療法における「私」との出会い 心理療法・表現療法の本質を問い直す』創元社,2014)など。
序章 異者を問う ――脱自己中心的な1つの試み
可知の領域と不可知の領域
民俗学・文化人類学における「異人」論
心理臨床における異者への視点
フロイトの『不気味なもの』
臨床心理学に現れる異者
心理臨床の内から「異者」を問う――本書で目指されること
語る主体は異者にある――心理臨床の方法論
本書の構成
第1部 心理臨床における異者
第1章 “異”なるもの《病い》 ――キョウカさんの夢に訪れた異者
1 「それ」が訪れるとき
2 「他者」と「異者」
3 異者としての病い
4 「外で何かが起こっている」――事例1キョウカさんの夢
5 超越のもたらす変容
6 意図を超える訪れ
第2章 “異”なるもの《身体》 ――「ひとところにいられない」と語るマミさんとの面接過程より
1 自分の身体が異者になるとき
2 心理臨床と身体
3 世界とつながる身体――事例2 マミさんの身体観
第3章 異界との出会い ――「リストカットをやめたい」と訴えるトウコさんとの面接過程より
1 異界への誘い
2 異界についての先行研究
3 解離的な世界への亀裂――事例3 トウコさんのテーマパークXと被災体験
4 異界とは何だったのか
第2部 「わたし」と異者
第4章 異者と創造性
1 創造という未知の領域へ
2 芸術家・名和晃平の語り
3 体験の語りから見えるもの
4 「もの」を創るということ
第5章 異者体験に迫る ――非臨床群大学生・大学院生への調査から
1 異者は我々のそばにある
2 誰にも体験しうる「異者」――質問紙による調査
3 異者体験の語りを聞く――面接調査
4 異者といかに関わるか
第6章 「わたし」の中の異者と出遭う
1 「わたし」という異者
2 「わたし」が揺らぐということ
3 「わたし」の揺らぎを調査する
4 異者が引き起こす自己融解と再統合のダイナミズム
終章 “異”なるものから問われる ――死・生成・境界と心理臨床
「体験される運動体」としての異者との出会い
「わたし」の死と〈わたし〉の生成―臨床性との関わり
境界への視座
異者への不断のアプローチ
引用・参考文献
初出一覧
あとがき
索引
可知の領域と不可知の領域
民俗学・文化人類学における「異人」論
心理臨床における異者への視点
フロイトの『不気味なもの』
臨床心理学に現れる異者
心理臨床の内から「異者」を問う――本書で目指されること
語る主体は異者にある――心理臨床の方法論
本書の構成
第1部 心理臨床における異者
第1章 “異”なるもの《病い》 ――キョウカさんの夢に訪れた異者
1 「それ」が訪れるとき
2 「他者」と「異者」
3 異者としての病い
4 「外で何かが起こっている」――事例1キョウカさんの夢
5 超越のもたらす変容
6 意図を超える訪れ
第2章 “異”なるもの《身体》 ――「ひとところにいられない」と語るマミさんとの面接過程より
1 自分の身体が異者になるとき
2 心理臨床と身体
3 世界とつながる身体――事例2 マミさんの身体観
第3章 異界との出会い ――「リストカットをやめたい」と訴えるトウコさんとの面接過程より
1 異界への誘い
2 異界についての先行研究
3 解離的な世界への亀裂――事例3 トウコさんのテーマパークXと被災体験
4 異界とは何だったのか
第2部 「わたし」と異者
第4章 異者と創造性
1 創造という未知の領域へ
2 芸術家・名和晃平の語り
3 体験の語りから見えるもの
4 「もの」を創るということ
第5章 異者体験に迫る ――非臨床群大学生・大学院生への調査から
1 異者は我々のそばにある
2 誰にも体験しうる「異者」――質問紙による調査
3 異者体験の語りを聞く――面接調査
4 異者といかに関わるか
第6章 「わたし」の中の異者と出遭う
1 「わたし」という異者
2 「わたし」が揺らぐということ
3 「わたし」の揺らぎを調査する
4 異者が引き起こす自己融解と再統合のダイナミズム
終章 “異”なるものから問われる ――死・生成・境界と心理臨床
「体験される運動体」としての異者との出会い
「わたし」の死と〈わたし〉の生成―臨床性との関わり
境界への視座
異者への不断のアプローチ
引用・参考文献
初出一覧
あとがき
索引