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リレー講義録第2弾は、現在最も焦眉のテーマである「生命」をとりあげる。今回も、生命をめぐって人間科学と自然科学のそれぞれの立場から考察を加えた上で、生命を産み出し、育み、ときには破壊する“環境“との関わりを、哲学、宗教学、歴史学、文学、医学、生物学、湖沼学、火山学などの領域から多角的にアプローチする。
●編著者略歴
《編者》
津田謹輔(つだきんすけ)
京都大学総合人間学部教授(自然環境学科・環境適応編)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授併任
1949年兵庫県生まれ
1978年京都大学大学院医学研究科博士課程単位取得退学
1985年京都大学第二内科助手
1996年京都大学総合人間学部助教授
京都大学大学院人問・環境学研究科助教授併任を経て現職
主な著訳書(共著)
『成人病と栄養』(日本栄養・食糧学会編,光生館,1992年)
『患者指導のための病気と栄養」(糸川嘉則,清野裕編,南山堂,1995年)
『糖尿病臨床ノート・ミクロアンギオパチー』(坂本信夫ら監修,現代医療社,1996年)
『内分泌・代謝病学』(丼村裕夫編,医学書院,1997年)
『糖尿病治療』(阿部隆三,春日正人編,南江堂,1997年)
『糖尿病性腎症』(吉川隆一編,南江堂,1998年)
『分かりやすい内科学』(井村裕夫編,文光堂,1999年)』
小川侃(おがわただし)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授(自然・人間共生基礎論講座/自然・文化構造論)
1945年大阪府生まれ
1974年京都大学大学院文学研究科博士課程修了
1974年京都産業大学専任講師
1991年広島大学総合科学部教授を経て現職
主な著訳書
『現象のロゴスー構造論的現象学の試み』(勁草書房,1986年)
『現象学と文化人類学一文化の多元論を越えて』(世界書院,1989年)
『現象学と構造主義一対決と調和』(世界書院,1990年)
『自由への構造一現象学の視点からのヨーロッパの政治哲学の歴史』(理想社,1996年)
Interkulturelle Phiilosophie und Phanomenologie in Japan: Betrage Zum Gesorach uber Grezen hinweg, herausgegeben vo Tadashi Ogawa, Michael Lazarin und Guido Rappe; kart.- - IIndicium, 1998
『新現象学運動』(共編、世界書院,1999年)
《著者》
小川侃(編者の項参照〕
木村崇(きむらたかし)
京都大学総合人間学部教授(国際文化学科・ロシア文化論)
1944年旧満州(中国東北地方)生まれ
1971年東京外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了
1971年中京大学教養部講師
1993年京都大学教養部助教授,同総合人間学部助教授を経て現職
主な著訳書
『ロシア世界一その歴史と文化』(共著,世界思想社,1983年)
『ロシア学を学ぶ人のために』(共箸,世界思想社,1996年)
『注釈漂荒紀事』(共著,京都大学人文科学研究所,1996年)
有福孝岳(ありふくこうがく)
京都大学総合人間学部教授(人間学科・人間基礎論)
1939年山口県生まれ
1968年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1968年京都大学文学部助手
1992年京都大学教養部助教授,同教授を経て現職
主な著訳書
『道元の世界』(大阪書籍,1985年)
カウルバッハ『行為の哲学』(監訳,勁草書房,1988年)
『カントの超越論的主体性の哲学』(理想社,1990年)
『「正法眼蔵」の心』(NHKブックス,1994年)
『現代における人間と宗教』(編著,京都大学学術出版会,1996年)
『行為の哲学』(情況出版,1997年)
『環境としての自然・社会・文化』(編著,京都大学学術出版会,1997年)
『カント事典』(編集顧問,弘文堂,1997年)
Deutsche Philosophie und Zen-Buddhismus. Berlin; Akademie Verlag, 1999
『エチカとは何か—現代倫理学入門』(ナカニシヤ出版,1999年)
『総合人間学を求めて①認識と情報』(編著,京都大学学術出版会,1999年)
カール・ベッカー(Carl Becker)
京都大学総合人間学部教授(国際文化学科・文化構造論)
1951年米国イリノイ州生まれ
1976年日本へ留学,京都大学文学部で日本宗教を研究
1981年ハワイ大学イースト・ウェストセンターで博士号取得(宗教哲学)
1983年大阪大学文学部フルブライト講師
1998年ハワイ大学教育学部助教授,筑波大学外国人教師(宗教),京都大学総合人間学部助教授を経て現職
主な著書
『死の体験』(法蔵館,1992年)
『死ぬ瞬間のメッセージ』(共著,読売新聞社,1993年)
『いのちと日本人』(共著,白馬社,1994年)
『いさぎよく死ぬために』(共著,春秋社,1996年)
『比較文明学を学ぶ人のために』(伊藤編,世界思想社,1997年)
『脳死と臓器移植(梅原編,朝日文庫,1999年)
『死が教えてくれること』(共著,角川書店,1999年)
杉山雅人(すぎやままさひと)
京都大学総合人間学部助教授(自然環境学科・物質環境論)
1957年岡山県生まれ
1985年京都大学大学院理学研究化学学専攻博士課程修了
1985年京都大学化学研究所教務職員
1992年京都大学教養部助手,同助教授を経て現職
主な著訳書
『基礎分析化学』(共著,朝倉書店,1994年)
『はかってなんぼ分析化学入門』(共著,丸善,2000年)
津田謹輔(編者の項参照)
鎌田浩毅(かまたひろき)
京都大学総合人間学部教授(自然環境学科・生物・地球圏環境論)
1955年東京都生まれ
1979年東京大学理学部地学科地質学鉱物学課程卒業
1979年通産省工業技術院地質調査所研究官
1997年地質調査所主任研究官,米国内務省カスケード火山観測所客員研究員,神戸大学大学院自然科学研究科併任教授を経て現職
主な著訳書
『空から見た世界の火山地形』(共著,丸善,1995年)
『第四紀露頭集一日本のテフラ』(共著,日本第四紀学会,1996年)
『宮原地域の地質』(通産省地質調査所,1997年)
『九州の火山』(共著,築地書館,1999年)
竹安邦夫(たけやすくにお)
京都大学大学院生命科学研究科教授(統合生命科学専攻・分子情報解析学)京都大学総合人間学部教授(併任)(自然環境学科・生物・地球圏環境論)米国オハイオ州立大学獣医学部教授(兼)(基礎獣医生物学)
1950年芦屋市生まれ
1972年神戸大学農学部卒業
1975年広島大学犬学院理学研究科博士過程前期修了
1980年大阪大学大学院医学研究科博士課程中途退学後、同医学部助手
1984年米国ジョンスホプキンス大学Associate Research Scientist
1999年米国バージニア大学助教授(AssistantProfessor),米国オハイオ州立大学准教授(Tenured Assistant Professor),京都大学総合人間学部教授を経て現職
主な著訳書
『生化学一分子から病態まで一』(共著,東京化学同人,2000年)
『生きる論理・生きる倫理」(編著,京都大学学術出版会,1999年)
『異文化との出会い』(共著,京都大学学術出版会,1998年)
Neurotranmitter Receptors: Biochemical Aspect and Physiological Significance. John Wiley & Sons, Inc., 1982
Molecular Pharmacology of Neurotransmitter Receptors. Raven Press, 1983.
Current Topics in Membranes and Transport. Academic Press, 1989
The Sodium Pump: Structure, Mechanism & Regulation. The Rockefeller Univ.Press, 1994
The Sodium Pump. D. Steinkipff Verlag, 1994
吉村成弘(よしむらしげひろ)
京都犬学大学院人問・環境学研究科学術振興会特別研究員
1974年神戸市生まれ
1999年京都大学大学院人間・環境学研究科博士過程前期修了後,現職
主な著訳書
Na|K-ATPase and Related Transport ATPases. The New York Academy of Sciences, 1997.
Na|K-pump and Related Pumps. Elsevier Science B.V., 2000
佐藤雅彦(さとうまさひこ)
京都大学総合人間学部助手
1964年鎌倉市生まれ
1994年東京工業大学大学院生命理工学研究科修了
1996年東京大学大学院総合文化研究科学術振興会特別研究員を経て現職
主な著訳書
Structure, Function and Expression of Membrane Protein. Kyushu Univ. Press,1996.
《編者》
津田謹輔(つだきんすけ)
京都大学総合人間学部教授(自然環境学科・環境適応編)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授併任
1949年兵庫県生まれ
1978年京都大学大学院医学研究科博士課程単位取得退学
1985年京都大学第二内科助手
1996年京都大学総合人間学部助教授
京都大学大学院人問・環境学研究科助教授併任を経て現職
主な著訳書(共著)
『成人病と栄養』(日本栄養・食糧学会編,光生館,1992年)
『患者指導のための病気と栄養」(糸川嘉則,清野裕編,南山堂,1995年)
『糖尿病臨床ノート・ミクロアンギオパチー』(坂本信夫ら監修,現代医療社,1996年)
『内分泌・代謝病学』(丼村裕夫編,医学書院,1997年)
『糖尿病治療』(阿部隆三,春日正人編,南江堂,1997年)
『糖尿病性腎症』(吉川隆一編,南江堂,1998年)
『分かりやすい内科学』(井村裕夫編,文光堂,1999年)』
小川侃(おがわただし)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授(自然・人間共生基礎論講座/自然・文化構造論)
1945年大阪府生まれ
1974年京都大学大学院文学研究科博士課程修了
1974年京都産業大学専任講師
1991年広島大学総合科学部教授を経て現職
主な著訳書
『現象のロゴスー構造論的現象学の試み』(勁草書房,1986年)
『現象学と文化人類学一文化の多元論を越えて』(世界書院,1989年)
『現象学と構造主義一対決と調和』(世界書院,1990年)
『自由への構造一現象学の視点からのヨーロッパの政治哲学の歴史』(理想社,1996年)
Interkulturelle Phiilosophie und Phanomenologie in Japan: Betrage Zum Gesorach uber Grezen hinweg, herausgegeben vo Tadashi Ogawa, Michael Lazarin und Guido Rappe; kart.- - IIndicium, 1998
『新現象学運動』(共編、世界書院,1999年)
《著者》
小川侃(編者の項参照〕
木村崇(きむらたかし)
京都大学総合人間学部教授(国際文化学科・ロシア文化論)
1944年旧満州(中国東北地方)生まれ
1971年東京外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了
1971年中京大学教養部講師
1993年京都大学教養部助教授,同総合人間学部助教授を経て現職
主な著訳書
『ロシア世界一その歴史と文化』(共著,世界思想社,1983年)
『ロシア学を学ぶ人のために』(共箸,世界思想社,1996年)
『注釈漂荒紀事』(共著,京都大学人文科学研究所,1996年)
有福孝岳(ありふくこうがく)
京都大学総合人間学部教授(人間学科・人間基礎論)
1939年山口県生まれ
1968年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1968年京都大学文学部助手
1992年京都大学教養部助教授,同教授を経て現職
主な著訳書
『道元の世界』(大阪書籍,1985年)
カウルバッハ『行為の哲学』(監訳,勁草書房,1988年)
『カントの超越論的主体性の哲学』(理想社,1990年)
『「正法眼蔵」の心』(NHKブックス,1994年)
『現代における人間と宗教』(編著,京都大学学術出版会,1996年)
『行為の哲学』(情況出版,1997年)
『環境としての自然・社会・文化』(編著,京都大学学術出版会,1997年)
『カント事典』(編集顧問,弘文堂,1997年)
Deutsche Philosophie und Zen-Buddhismus. Berlin; Akademie Verlag, 1999
『エチカとは何か—現代倫理学入門』(ナカニシヤ出版,1999年)
『総合人間学を求めて①認識と情報』(編著,京都大学学術出版会,1999年)
カール・ベッカー(Carl Becker)
京都大学総合人間学部教授(国際文化学科・文化構造論)
1951年米国イリノイ州生まれ
1976年日本へ留学,京都大学文学部で日本宗教を研究
1981年ハワイ大学イースト・ウェストセンターで博士号取得(宗教哲学)
1983年大阪大学文学部フルブライト講師
1998年ハワイ大学教育学部助教授,筑波大学外国人教師(宗教),京都大学総合人間学部助教授を経て現職
主な著書
『死の体験』(法蔵館,1992年)
『死ぬ瞬間のメッセージ』(共著,読売新聞社,1993年)
『いのちと日本人』(共著,白馬社,1994年)
『いさぎよく死ぬために』(共著,春秋社,1996年)
『比較文明学を学ぶ人のために』(伊藤編,世界思想社,1997年)
『脳死と臓器移植(梅原編,朝日文庫,1999年)
『死が教えてくれること』(共著,角川書店,1999年)
杉山雅人(すぎやままさひと)
京都大学総合人間学部助教授(自然環境学科・物質環境論)
1957年岡山県生まれ
1985年京都大学大学院理学研究化学学専攻博士課程修了
1985年京都大学化学研究所教務職員
1992年京都大学教養部助手,同助教授を経て現職
主な著訳書
『基礎分析化学』(共著,朝倉書店,1994年)
『はかってなんぼ分析化学入門』(共著,丸善,2000年)
津田謹輔(編者の項参照)
鎌田浩毅(かまたひろき)
京都大学総合人間学部教授(自然環境学科・生物・地球圏環境論)
1955年東京都生まれ
1979年東京大学理学部地学科地質学鉱物学課程卒業
1979年通産省工業技術院地質調査所研究官
1997年地質調査所主任研究官,米国内務省カスケード火山観測所客員研究員,神戸大学大学院自然科学研究科併任教授を経て現職
主な著訳書
『空から見た世界の火山地形』(共著,丸善,1995年)
『第四紀露頭集一日本のテフラ』(共著,日本第四紀学会,1996年)
『宮原地域の地質』(通産省地質調査所,1997年)
『九州の火山』(共著,築地書館,1999年)
竹安邦夫(たけやすくにお)
京都大学大学院生命科学研究科教授(統合生命科学専攻・分子情報解析学)京都大学総合人間学部教授(併任)(自然環境学科・生物・地球圏環境論)米国オハイオ州立大学獣医学部教授(兼)(基礎獣医生物学)
1950年芦屋市生まれ
1972年神戸大学農学部卒業
1975年広島大学犬学院理学研究科博士過程前期修了
1980年大阪大学大学院医学研究科博士課程中途退学後、同医学部助手
1984年米国ジョンスホプキンス大学Associate Research Scientist
1999年米国バージニア大学助教授(AssistantProfessor),米国オハイオ州立大学准教授(Tenured Assistant Professor),京都大学総合人間学部教授を経て現職
主な著訳書
『生化学一分子から病態まで一』(共著,東京化学同人,2000年)
『生きる論理・生きる倫理」(編著,京都大学学術出版会,1999年)
『異文化との出会い』(共著,京都大学学術出版会,1998年)
Neurotranmitter Receptors: Biochemical Aspect and Physiological Significance. John Wiley & Sons, Inc., 1982
Molecular Pharmacology of Neurotransmitter Receptors. Raven Press, 1983.
Current Topics in Membranes and Transport. Academic Press, 1989
The Sodium Pump: Structure, Mechanism & Regulation. The Rockefeller Univ.Press, 1994
The Sodium Pump. D. Steinkipff Verlag, 1994
吉村成弘(よしむらしげひろ)
京都犬学大学院人問・環境学研究科学術振興会特別研究員
1974年神戸市生まれ
1999年京都大学大学院人間・環境学研究科博士過程前期修了後,現職
主な著訳書
Na|K-ATPase and Related Transport ATPases. The New York Academy of Sciences, 1997.
Na|K-pump and Related Pumps. Elsevier Science B.V., 2000
佐藤雅彦(さとうまさひこ)
京都大学総合人間学部助手
1964年鎌倉市生まれ
1994年東京工業大学大学院生命理工学研究科修了
1996年東京大学大学院総合文化研究科学術振興会特別研究員を経て現職
主な著訳書
Structure, Function and Expression of Membrane Protein. Kyushu Univ. Press,1996.
開講にあたって 小川侃
第1部人間科学からの「生命と現境」
第1講自然と人間の共生を求めて 小川侃
1.もう「帰れない」自然
2.プラトンと散歩しながら
3.自然の二つの相貌
4.プラトンの白然
5.「プロメテウス」神話
6.「美しさ」とはなにか
7.今こそ「庭園の哲学」を
第2講「運命」とどう向きあうか 木村崇
1.「運命」を感じるとき
2.「運命」と「歴史法則」
3.「知りたい」という欲望,「知りえぬ」もどかしさ
4.「運命論」に見られる「人間中心主義」の克服
第3講人間と自然との呼応 有福孝岳
1.自殊とはなにか自然の一般的意味
2.自然科学的自然
3.日本的東洋的自然
4.人問と自然の呼応一現成公案
人間と自然一自己と万法/魚と水,鳥と空一一生命と環境
5.環境との共生
第4講日本的思考が21世紀に果たす役割…一……力一ル・ベッカー
1.直線的世界観から循環的世界観へ
2.奇跡的救済から因果応報へ
3.自然支配から自然崇拝・尊重ヘ
4.科学万能主義から有機全体の健康ヘ
5.個人主義から相互依存ヘ
6.競争社会から協調社会へ五
7.富と消費の賛美から成人の道へ
8.絶対的・普遍的価値体系から共通の価値観へ
第2部自然科学からの「生命と環境」
第5講生物活動と環境の変化 杉山雅人
1.湖の水温構造と湖水の動き
2.富栄養化と生物生産の増大
3.生物活動の増大と水質の変化
4.無酸素層が引き起こす化学的・生物学的変化
5.酸素酸イオンの奇妙なふるまい
6.おわりに
第6講疾病と環境のかかわり 津田謹輔
1.生活習慣病と生活環境
ガンと環境/動脈硬化と環境
2.糖尿病について
3.増加しつつある糖尿病
4.糖尿病増加の原因
5.糖尿病と環境の変容
6.日本人の食生活の変遷と糖尿病
7.三大栄養素の変遷
8.糖尿病の遺伝素因と文明
9.糖尿病は減らせるのか
10.まとめにかえて一21世紀の総合人間学
第7講火山学と総合人間学 鎌田浩毅
1.私の火山研究事始め
2.火山学とはどういう学問か
3.雲仙普賢岳の噴火
4.総合人間学への取り組み
5.授業に対する私の考え方
6.おわりに
第8講次世代の生物学を求めて 吉村成弘・佐藤雅彦・竹安邦夫
1.生理学から生化学へ
細胞のイオン環境と細胞の興奮/受容体の質と量の検定/細胞の中の"そと"/膜タンパク質を追いかける
2.生化学から分子生物学へ
モノをとらずには始まらない/組換えDNA技術の開花/遺伝子発現系/複数分子間の相互作用
3.形態学大復活
新しい"見る方法"/イオンチャンネルに穴はあるか/はたらいている遺伝子が見える
4.次世代の生物学を求めて
次世代のゲノム科学へ向けて/機能の場としての核/生理的情報を統合する核/核と細胞膜との直接交流
5.おわりに
i総合的視野を持った生命倫理の必要性/種として生きる/環境保全は論理的帰結
第3部総合人間学的「生命と環境」を求めて
最終講総合人間学から見た「生命と環境」
木村崇/有福孝岳/杉山雅人/津田謹輔/鎌田浩毅/竹安邦夫/小川侃
○座談会
「人間中心主義」の生命観をめぐって
地球は「根本的な箱舟」
自然(じねん)と自然料学
「足るを知る」ということ
生命環境を守る政治哲学を
閉講にあたって 津田謹輔
第1部人間科学からの「生命と現境」
第1講自然と人間の共生を求めて 小川侃
1.もう「帰れない」自然
2.プラトンと散歩しながら
3.自然の二つの相貌
4.プラトンの白然
5.「プロメテウス」神話
6.「美しさ」とはなにか
7.今こそ「庭園の哲学」を
第2講「運命」とどう向きあうか 木村崇
1.「運命」を感じるとき
2.「運命」と「歴史法則」
3.「知りたい」という欲望,「知りえぬ」もどかしさ
4.「運命論」に見られる「人間中心主義」の克服
第3講人間と自然との呼応 有福孝岳
1.自殊とはなにか自然の一般的意味
2.自然科学的自然
3.日本的東洋的自然
4.人問と自然の呼応一現成公案
人間と自然一自己と万法/魚と水,鳥と空一一生命と環境
5.環境との共生
第4講日本的思考が21世紀に果たす役割…一……力一ル・ベッカー
1.直線的世界観から循環的世界観へ
2.奇跡的救済から因果応報へ
3.自然支配から自然崇拝・尊重ヘ
4.科学万能主義から有機全体の健康ヘ
5.個人主義から相互依存ヘ
6.競争社会から協調社会へ五
7.富と消費の賛美から成人の道へ
8.絶対的・普遍的価値体系から共通の価値観へ
第2部自然科学からの「生命と環境」
第5講生物活動と環境の変化 杉山雅人
1.湖の水温構造と湖水の動き
2.富栄養化と生物生産の増大
3.生物活動の増大と水質の変化
4.無酸素層が引き起こす化学的・生物学的変化
5.酸素酸イオンの奇妙なふるまい
6.おわりに
第6講疾病と環境のかかわり 津田謹輔
1.生活習慣病と生活環境
ガンと環境/動脈硬化と環境
2.糖尿病について
3.増加しつつある糖尿病
4.糖尿病増加の原因
5.糖尿病と環境の変容
6.日本人の食生活の変遷と糖尿病
7.三大栄養素の変遷
8.糖尿病の遺伝素因と文明
9.糖尿病は減らせるのか
10.まとめにかえて一21世紀の総合人間学
第7講火山学と総合人間学 鎌田浩毅
1.私の火山研究事始め
2.火山学とはどういう学問か
3.雲仙普賢岳の噴火
4.総合人間学への取り組み
5.授業に対する私の考え方
6.おわりに
第8講次世代の生物学を求めて 吉村成弘・佐藤雅彦・竹安邦夫
1.生理学から生化学へ
細胞のイオン環境と細胞の興奮/受容体の質と量の検定/細胞の中の"そと"/膜タンパク質を追いかける
2.生化学から分子生物学へ
モノをとらずには始まらない/組換えDNA技術の開花/遺伝子発現系/複数分子間の相互作用
3.形態学大復活
新しい"見る方法"/イオンチャンネルに穴はあるか/はたらいている遺伝子が見える
4.次世代の生物学を求めて
次世代のゲノム科学へ向けて/機能の場としての核/生理的情報を統合する核/核と細胞膜との直接交流
5.おわりに
i総合的視野を持った生命倫理の必要性/種として生きる/環境保全は論理的帰結
第3部総合人間学的「生命と環境」を求めて
最終講総合人間学から見た「生命と環境」
木村崇/有福孝岳/杉山雅人/津田謹輔/鎌田浩毅/竹安邦夫/小川侃
○座談会
「人間中心主義」の生命観をめぐって
地球は「根本的な箱舟」
自然(じねん)と自然料学
「足るを知る」ということ
生命環境を守る政治哲学を
閉講にあたって 津田謹輔