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近過去における小人口状況と、ごく最近の急激な人口変動という視点から、東南アジアの社会のあり方を解明する。「人口誌」という新しい方法で東南アジアの特性を捉え、従来の、「当面の問題解決的」な立場を越えた、長期的な見通しをもつ人口研究を展開する秀作。
第7回日本人口学会賞受賞
第7回日本人口学会賞受賞
第7回日本人口学会賞受賞
坪内 良博(つぼうち よしひろ)
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授(研究科長)
1938年京都府に生まれる.京都大学文学部卒業, 京都大学東南アジア研究センター助手,助教授を経て,
1982年教授,
1993年より同センター所長(兼任),
1998年大学院アジア・アフリカ地域研究研究科へ移籍
主要著書:
『離婚�比較社会学的研究』(共著),創文社,1970年
『マレー農村の研究』(共著),創文社,1976年 . 『核家族再考�マレー人の家族圏』(共著),弘文堂,1977年 .
『東南アジア人口民族誌』勁草書房,1986年.
『東南アジアの社会』(編著),弘文堂,1990年.
『マレー農村の20年』京都大学学術出版会,1996年.
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授(研究科長)
1938年京都府に生まれる.京都大学文学部卒業, 京都大学東南アジア研究センター助手,助教授を経て,
1982年教授,
1993年より同センター所長(兼任),
1998年大学院アジア・アフリカ地域研究研究科へ移籍
主要著書:
『離婚�比較社会学的研究』(共著),創文社,1970年
『マレー農村の研究』(共著),創文社,1976年 . 『核家族再考�マレー人の家族圏』(共著),弘文堂,1977年 .
『東南アジア人口民族誌』勁草書房,1986年.
『東南アジアの社会』(編著),弘文堂,1990年.
『マレー農村の20年』京都大学学術出版会,1996年.
はじめに
第Ⅰ部 現在の小人口世界——小人口世界紀行
第1章 小人口世界への旅——カプアス川紀行
1-1川と森林と小人口
1-2人口維持と生業
1-3小国の支配者
1-4大文明の到来
1-5支配の形と複合社会
第2章 フロンティア世界への旅——マハカム川紀行
2-1森林というフロンティア
2-2テンガロン
2-3ムアラムンタイ
2-4ロングバングン
2-5ティオンオハン
2-6ロングアパリ
2-7下流部へ
2-8旅で考えたこと
第3章 テルナテへの旅
3-1テルナテへ
3-2テルナテ島
3-3ティドレ島
3-4ジャイロロへ
3-5移動する人々
3-6中心としての存在から周辺としての存在へ
第Ⅱ部 小人口をめぐる議論
第4章 小人口世界としての東南アジア
4-1相対的小人口
4-2東南アジア型社会の特質
4-3コミュニティと国家
4-4周辺からの発想
第5章 東南アジア的人口史観へ
5-1人口史観
5-2人口と農業生態
5-3人口と親族組織
5-4人口と国家組織
5-5破局あるいは限界の達成と新展開
第6章 小人口世界の変貌
6-1何故小人口だったのか
6-2人口移入社会としての東南アジア
6-3過密社会への連続性
第7章 稲作と人口——稲作の人口扶養力の多様性
7-1はじめに
7-2アジアにおける稲作の諸類型
7-3稲作と社会
7-4結び
第Ⅲ部 小人口世界の諸相
第8章 一九世紀小人口のイメージと現実——シンガポール情報誌に記載された人口情報
8-1はじめに
8-2東インド諸島の人口
8-3ローガンのスマトラ人口推計
8-4マレー半島および海峡植民地
8-5ジャワ島、バリ島、ロンボック島
8-6スラウェシ島
8-7ボルネオ島
8-8ボルネオ島人口断片
8-9スマトラ島人口断片
8-10島々の人口断片
8-11その他の地域
8-12付論 ムアの人口情報
8-13評価と結論
第9章 ラッフルズのジャワ人口——支配者による人口把握
9-1はじめに
9-2ラッフルズのジャワ人口統計——構成と集計上の諸問題
9-3世帯規模を手がかりとする検討
9-4性比を手がかりとする検討
9-5年齢構造
9-6華人などに関する統計
9-7おわりに
第10章 フロンティアの人口動態——マレー半島開拓空間における出生と死亡
10-1はじめに
10-2ジョホール州における出生・死亡統計 1914―1936
10-3マラリアおよび脚気
10-4エスニシティと死亡
10-5出生傾向および死亡傾向の標準化
10-6シンガポールとの比較
10-7おわりに
第11章 多民族社会の人口移動——一九世紀末スランゴールおよびペラクの人口動態
11-1はじめに
11-2スランゴール州
11-3ペラク州
11-4おわりに
第Ⅳ部 日本からみた小人口世界
第12章 人口問題と南進論——小人口地域への農業植民という欺瞞
12-1はじめに
12-2日本の将来人口に対する考え方
12-3民族増強論
12-4農業的南進論
12-5結び
第13章 フロンティア集落形成の日・タイ比較
13-1はじめに
13-2北海道の開拓
13-3タイ国における開拓
13-4日・タイ比較
あとがき
参考文献(外国語/邦文)
初出・関連文献
索引
第Ⅰ部 現在の小人口世界——小人口世界紀行
第1章 小人口世界への旅——カプアス川紀行
1-1川と森林と小人口
1-2人口維持と生業
1-3小国の支配者
1-4大文明の到来
1-5支配の形と複合社会
第2章 フロンティア世界への旅——マハカム川紀行
2-1森林というフロンティア
2-2テンガロン
2-3ムアラムンタイ
2-4ロングバングン
2-5ティオンオハン
2-6ロングアパリ
2-7下流部へ
2-8旅で考えたこと
第3章 テルナテへの旅
3-1テルナテへ
3-2テルナテ島
3-3ティドレ島
3-4ジャイロロへ
3-5移動する人々
3-6中心としての存在から周辺としての存在へ
第Ⅱ部 小人口をめぐる議論
第4章 小人口世界としての東南アジア
4-1相対的小人口
4-2東南アジア型社会の特質
4-3コミュニティと国家
4-4周辺からの発想
第5章 東南アジア的人口史観へ
5-1人口史観
5-2人口と農業生態
5-3人口と親族組織
5-4人口と国家組織
5-5破局あるいは限界の達成と新展開
第6章 小人口世界の変貌
6-1何故小人口だったのか
6-2人口移入社会としての東南アジア
6-3過密社会への連続性
第7章 稲作と人口——稲作の人口扶養力の多様性
7-1はじめに
7-2アジアにおける稲作の諸類型
7-3稲作と社会
7-4結び
第Ⅲ部 小人口世界の諸相
第8章 一九世紀小人口のイメージと現実——シンガポール情報誌に記載された人口情報
8-1はじめに
8-2東インド諸島の人口
8-3ローガンのスマトラ人口推計
8-4マレー半島および海峡植民地
8-5ジャワ島、バリ島、ロンボック島
8-6スラウェシ島
8-7ボルネオ島
8-8ボルネオ島人口断片
8-9スマトラ島人口断片
8-10島々の人口断片
8-11その他の地域
8-12付論 ムアの人口情報
8-13評価と結論
第9章 ラッフルズのジャワ人口——支配者による人口把握
9-1はじめに
9-2ラッフルズのジャワ人口統計——構成と集計上の諸問題
9-3世帯規模を手がかりとする検討
9-4性比を手がかりとする検討
9-5年齢構造
9-6華人などに関する統計
9-7おわりに
第10章 フロンティアの人口動態——マレー半島開拓空間における出生と死亡
10-1はじめに
10-2ジョホール州における出生・死亡統計 1914―1936
10-3マラリアおよび脚気
10-4エスニシティと死亡
10-5出生傾向および死亡傾向の標準化
10-6シンガポールとの比較
10-7おわりに
第11章 多民族社会の人口移動——一九世紀末スランゴールおよびペラクの人口動態
11-1はじめに
11-2スランゴール州
11-3ペラク州
11-4おわりに
第Ⅳ部 日本からみた小人口世界
第12章 人口問題と南進論——小人口地域への農業植民という欺瞞
12-1はじめに
12-2日本の将来人口に対する考え方
12-3民族増強論
12-4農業的南進論
12-5結び
第13章 フロンティア集落形成の日・タイ比較
13-1はじめに
13-2北海道の開拓
13-3タイ国における開拓
13-4日・タイ比較
あとがき
参考文献(外国語/邦文)
初出・関連文献
索引