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誰のための何のための研究なのか――学会が常に問われてきたこの問題は、実は、日本の多数派社会全体に突きつけられた問いなのだ。国立機関に遺された資料群に、研究者と当事者がともに真摯に向き合い、当事者性を問いながら研究資料を活かし、アイヌの「イオル」(伝統的生活空間)を再生させるための協働の取り組みがいま始まる。
大西秀之(編者)
同志社女子大学現代社会学部教授
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程単位満了退学
博士(文学)総合研究大学院大学
主要な著作に、『トビニタイ文化らのアイヌ文化史』(2009年、同成社)、『技術と身体の民族誌:フィリピン・ルソン島山地民社会に息づく民俗工芸』(2014年、昭和堂)、『リシンキング・ヒューマンズ:文化で読み解く人間科学』(単著、2025年、臨川書店)など。
石村智 東京文化財研究所無形文化遺産部部長
大塚和義 国立民族学博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授
貝澤太一 NPO 法人ナショナルトラストチコㇿナイ理事長
萱野公裕 ゲストハウス二風谷ヤントオーナー・株式会社二風谷ワークス代表取締役
河合洋尚 東京都立大学人文社会学部准教授
木村弘美 平取町アイヌ文化振興公社イオル推進係ライブラリー調査員・平取アイヌ文化保存会事務局長
齋藤玲子 国立民族学博物館准教授・総合研究大学院大学准教授
佐々木史郎 国立アイヌ民族博物館名誉館長・国立民族学博物館名誉教授
長野環 平取町役場アイヌ施策推進課アイヌ文化保全対策室調査員・平取アイヌ文化保存会会長
森岡健治 国立アイヌ民族博物館研究学芸部研究交流室長
吉原秀喜 平取町役場アイヌ施策推進課イオル整備推進係課付学芸員・日本ビオトープ協会認定ビオトープアドバイザー
同志社女子大学現代社会学部教授
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程単位満了退学
博士(文学)総合研究大学院大学
主要な著作に、『トビニタイ文化らのアイヌ文化史』(2009年、同成社)、『技術と身体の民族誌:フィリピン・ルソン島山地民社会に息づく民俗工芸』(2014年、昭和堂)、『リシンキング・ヒューマンズ:文化で読み解く人間科学』(単著、2025年、臨川書店)など。
石村智 東京文化財研究所無形文化遺産部部長
大塚和義 国立民族学博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授
貝澤太一 NPO 法人ナショナルトラストチコㇿナイ理事長
萱野公裕 ゲストハウス二風谷ヤントオーナー・株式会社二風谷ワークス代表取締役
河合洋尚 東京都立大学人文社会学部准教授
木村弘美 平取町アイヌ文化振興公社イオル推進係ライブラリー調査員・平取アイヌ文化保存会事務局長
齋藤玲子 国立民族学博物館准教授・総合研究大学院大学准教授
佐々木史郎 国立アイヌ民族博物館名誉館長・国立民族学博物館名誉教授
長野環 平取町役場アイヌ施策推進課アイヌ文化保全対策室調査員・平取アイヌ文化保存会会長
森岡健治 国立アイヌ民族博物館研究学芸部研究交流室長
吉原秀喜 平取町役場アイヌ施策推進課イオル整備推進係課付学芸員・日本ビオトープ協会認定ビオトープアドバイザー
はじめに――アイヌ民族への「知の返還」にむけて
序章「知の返還」をめぐる多層な問題群を特定の民族誌資料から追究する意味――本書のねらい 大西秀之
1……誰に?なにを?どう返還するのか?/2……泉靖一アーカイブとは/3……泉靖一のアイヌ民族誌資料/4……イオルという視角/5……沙流川調査資料の再検討/6……多角的な立場や視点に基づく協業/7……本書企画の背景/8……第1部の内容/9……第2部の内容/10……第3部の内容/11……第4部の内容/12……民族誌情報の返還に向けて
第1部 イオル構想とは何か?
1民族文化の継承に学術知が貢献するために必要なこと――イオル再生構想の経緯と理念…………………語り手:大塚和義 聞き手:大西秀之
2 イオルとは何か?――イオル構想構築への準備として………語り手:萱野茂 聞き手:大塚和義
補論1 イオル概念の整理と研究史批判――萱野茂氏へのインタビューの背景…………語り手:大塚和義 聞き手:大西秀之
補論2 海のイオル…………大塚和義
3 アイヌの伝統的生活空間IWOR/イオルに関する考察――「構想」と「実相」の二つの視座から……吉原秀喜
4 考古学の見地から「泉靖一アーカイブ沙流川資料」を考える北海道平取町内における発掘調査成果による建物跡と墳墓……………………森岡健治
第2部 泉靖一アーカイブをどう評価するか
1 内なる他者へのまなざし――沙流川調査の前史としての済州島調査………石村智
2 泉靖一の社会空間論――中国調査からアイヌ調査までの理論的系譜…………河合洋尚
3 泉靖一のiwor論再考――北方諸民族の狩猟テリトリーという観点から…………佐々木史郎
4 アイヌ民族綜合調査における沙流川調査の位置――泉靖一および杉浦健一アーカイブ資料から…………齋藤玲子
第3部 研究の知を現場が活かすために
1 泉靖一のiworに対する見方と、自身が思うiworといわれるものに対する見方の違い、そしてiworの将来像について……貝澤太一
2 研究者が残した資料を研究対象コミュニティに還元する方法――特に泉靖一資料について………萱野公裕
3 昭和二〇年代の生活環境・領域と現在の違い…………長野環
4 イオル・ライブラリー事業と泉靖一資料――民博共同研究を通じて学び考えた事………木村弘美
第4部 知の返還をめざして
総合討論Ⅰ 泉靖一アーカイブ資料の活用にむけて――核心を保ち変容も恐れない自主性
総合討論Ⅱ 親族図情報公開の是非対話によって当事者が選択する態度と仕組み
総合討論Ⅲ 泉靖一アーカイブ資料の課題と展望――民族誌資料の可能性を拓く議論と仕組み
序章「知の返還」をめぐる多層な問題群を特定の民族誌資料から追究する意味――本書のねらい 大西秀之
1……誰に?なにを?どう返還するのか?/2……泉靖一アーカイブとは/3……泉靖一のアイヌ民族誌資料/4……イオルという視角/5……沙流川調査資料の再検討/6……多角的な立場や視点に基づく協業/7……本書企画の背景/8……第1部の内容/9……第2部の内容/10……第3部の内容/11……第4部の内容/12……民族誌情報の返還に向けて
第1部 イオル構想とは何か?
1民族文化の継承に学術知が貢献するために必要なこと――イオル再生構想の経緯と理念…………………語り手:大塚和義 聞き手:大西秀之
2 イオルとは何か?――イオル構想構築への準備として………語り手:萱野茂 聞き手:大塚和義
補論1 イオル概念の整理と研究史批判――萱野茂氏へのインタビューの背景…………語り手:大塚和義 聞き手:大西秀之
補論2 海のイオル…………大塚和義
3 アイヌの伝統的生活空間IWOR/イオルに関する考察――「構想」と「実相」の二つの視座から……吉原秀喜
4 考古学の見地から「泉靖一アーカイブ沙流川資料」を考える北海道平取町内における発掘調査成果による建物跡と墳墓……………………森岡健治
第2部 泉靖一アーカイブをどう評価するか
1 内なる他者へのまなざし――沙流川調査の前史としての済州島調査………石村智
2 泉靖一の社会空間論――中国調査からアイヌ調査までの理論的系譜…………河合洋尚
3 泉靖一のiwor論再考――北方諸民族の狩猟テリトリーという観点から…………佐々木史郎
4 アイヌ民族綜合調査における沙流川調査の位置――泉靖一および杉浦健一アーカイブ資料から…………齋藤玲子
第3部 研究の知を現場が活かすために
1 泉靖一のiworに対する見方と、自身が思うiworといわれるものに対する見方の違い、そしてiworの将来像について……貝澤太一
2 研究者が残した資料を研究対象コミュニティに還元する方法――特に泉靖一資料について………萱野公裕
3 昭和二〇年代の生活環境・領域と現在の違い…………長野環
4 イオル・ライブラリー事業と泉靖一資料――民博共同研究を通じて学び考えた事………木村弘美
第4部 知の返還をめざして
総合討論Ⅰ 泉靖一アーカイブ資料の活用にむけて――核心を保ち変容も恐れない自主性
総合討論Ⅱ 親族図情報公開の是非対話によって当事者が選択する態度と仕組み
総合討論Ⅲ 泉靖一アーカイブ資料の課題と展望――民族誌資料の可能性を拓く議論と仕組み









