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明治時代にドイツから来日したお雇い外国人医師、ヨンケル・フォン・ランゲック。京都初の本格的な近代病院である京都療病院の初代教師となった彼は、麻酔法や消毒法、カルテを使った医療情報システムを日本に導入し、精神病治療にも革新をもたらした。資料の消失により長く忘れられていた彼の軌跡を掘り起こし、日本における西洋医学の黎明期を描く医学史ドキュメンタリー。
藤田晢也(ふじた せつや)
1955年 京都府立医科大学卒業
1963年~66年 米国パーデュ大学助教授
1967年~88年 京都府立医科大学(病理学教室)教授
1968年~69年 米国カリフォルニア大学San Diego医学部(UCSD)
Professor of Neurosciences
1988年~94年 京都府立医科大学学長
1994年 WHO総長付コンサルタントとしてジュネーヴに滞在
1995年~ 京都府立医科大学定年退職ののち、公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター研究所長を経て、同シニアフェロー
受賞歴
1977年 朝日賞(神経系細胞発生の研究)
1991年 島津賞(蛍光顕微鏡と共焦点顕微鏡の開発)
1996年 紫綬褒章
2003年 旭日中綬章
2006年 京都府文化賞 特別功労賞
学会活動・役職
日本病理学会名誉会員、日本癌学会名誉会員、日本組織細胞化学会名誉会員、京都府立医科大学名誉教授など
著書
『心を生んだ脳の38億年』(岩波書店、1997年)
『科学のすすめ』(岩波ジュニア新書、1998年、共著)
『認知発達と進化』(岩波書店、2001年、共著)
『脳の履歴書:幹細胞と私』(岩波書店、2002年)
『脳科学のコスモロジー:幹細胞、ニューロン、グリア』(医学書院、2009年、共著)
など
1955年 京都府立医科大学卒業
1963年~66年 米国パーデュ大学助教授
1967年~88年 京都府立医科大学(病理学教室)教授
1968年~69年 米国カリフォルニア大学San Diego医学部(UCSD)
Professor of Neurosciences
1988年~94年 京都府立医科大学学長
1994年 WHO総長付コンサルタントとしてジュネーヴに滞在
1995年~ 京都府立医科大学定年退職ののち、公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター研究所長を経て、同シニアフェロー
受賞歴
1977年 朝日賞(神経系細胞発生の研究)
1991年 島津賞(蛍光顕微鏡と共焦点顕微鏡の開発)
1996年 紫綬褒章
2003年 旭日中綬章
2006年 京都府文化賞 特別功労賞
学会活動・役職
日本病理学会名誉会員、日本癌学会名誉会員、日本組織細胞化学会名誉会員、京都府立医科大学名誉教授など
著書
『心を生んだ脳の38億年』(岩波書店、1997年)
『科学のすすめ』(岩波ジュニア新書、1998年、共著)
『認知発達と進化』(岩波書店、2001年、共著)
『脳の履歴書:幹細胞と私』(岩波書店、2002年)
『脳科学のコスモロジー:幹細胞、ニューロン、グリア』(医学書院、2009年、共著)
など
はじめに
第I部 西洋医学への胎動
第1章 お雇い外国人医師、京都へ
1 見せつけられた西洋医学の驚異
2 京都への西洋医学の導入
3 ヨンケル・フォン・ランゲックという人物
4 ヨンケル、日本政府に雇われる
第2章 念願の西洋医学病院と医学校
1 療病院の開院と「京都療病院新聞」の発行
2 日本の赤十字ロゴマークの謎
3 ヨンケルが創案したカルテという情報システム
4 ヨンケル、教壇に立つ
5 假牧畜で牛痘ワクチン作り
第II部 京都から発した日本近代医学のビッグバン
第3章 麻酔によって目覚めた日本の近代医療──ヨンケルの吸入麻酔器とウィリアム・ウイリスの活躍
1 華岡青洲による世界最初の無痛乳癌切除
2 エーテル麻酔法とクロロフォルム麻酔法の発明
3 ヨンケルの発明した吸入麻酔器
4 ヨンケルの麻酔器と明治維新とウイリス
第4章 日本の近代精神病学のあけぼの──ヨンケルが持ってきたヨーロッパの近代精神病学
1 ヨーロッパにおける精神病学の事情
2 ヨンケルによって一変した京都の精神病治療
3 幕末における南禅寺の窮状と東山天華
第5章 石炭酸消毒法の導入──日本近代外科学と衛生学の夜明け
1 日本へ石炭酸消毒法を初めて導入したヨンケル
2 公衆衛生と石炭酸消毒
3 ヨンケルをめぐる記録欠落の謎
4 外科手術への石炭酸消毒法の応用
5 生死を分けた石炭酸消毒法の威力
第Ⅲ部 ヨンケルからパストゥールへ
第6章 ヨンケルが残したもの
1 リスターの手紙
2 パストゥールの恩恵
3 真の文化人であったヨンケル
4 医学教育に関するヨンケルの理念
5 帰国後のヨンケル
コラム01 薩州屋舗跡地の現在
コラム02 万国赤十字の誕生
コラム03 ボードインのその後
コラム04 京都療病院開院式の出席者
コラム05 カルテのルーツ
コラム06 フィリップ・ピネルの理念
コラム07 護体室
コラム08 ナイチンゲールと病院衛生
コラム09 日本における石炭酸消毒法の伝播
コラム10 石炭酸消毒の受容
コラム11 日本贔屓であったヨンケル
コラム12 ヨンケルの写真
あとがき
索引
第I部 西洋医学への胎動
第1章 お雇い外国人医師、京都へ
1 見せつけられた西洋医学の驚異
2 京都への西洋医学の導入
3 ヨンケル・フォン・ランゲックという人物
4 ヨンケル、日本政府に雇われる
第2章 念願の西洋医学病院と医学校
1 療病院の開院と「京都療病院新聞」の発行
2 日本の赤十字ロゴマークの謎
3 ヨンケルが創案したカルテという情報システム
4 ヨンケル、教壇に立つ
5 假牧畜で牛痘ワクチン作り
第II部 京都から発した日本近代医学のビッグバン
第3章 麻酔によって目覚めた日本の近代医療──ヨンケルの吸入麻酔器とウィリアム・ウイリスの活躍
1 華岡青洲による世界最初の無痛乳癌切除
2 エーテル麻酔法とクロロフォルム麻酔法の発明
3 ヨンケルの発明した吸入麻酔器
4 ヨンケルの麻酔器と明治維新とウイリス
第4章 日本の近代精神病学のあけぼの──ヨンケルが持ってきたヨーロッパの近代精神病学
1 ヨーロッパにおける精神病学の事情
2 ヨンケルによって一変した京都の精神病治療
3 幕末における南禅寺の窮状と東山天華
第5章 石炭酸消毒法の導入──日本近代外科学と衛生学の夜明け
1 日本へ石炭酸消毒法を初めて導入したヨンケル
2 公衆衛生と石炭酸消毒
3 ヨンケルをめぐる記録欠落の謎
4 外科手術への石炭酸消毒法の応用
5 生死を分けた石炭酸消毒法の威力
第Ⅲ部 ヨンケルからパストゥールへ
第6章 ヨンケルが残したもの
1 リスターの手紙
2 パストゥールの恩恵
3 真の文化人であったヨンケル
4 医学教育に関するヨンケルの理念
5 帰国後のヨンケル
コラム01 薩州屋舗跡地の現在
コラム02 万国赤十字の誕生
コラム03 ボードインのその後
コラム04 京都療病院開院式の出席者
コラム05 カルテのルーツ
コラム06 フィリップ・ピネルの理念
コラム07 護体室
コラム08 ナイチンゲールと病院衛生
コラム09 日本における石炭酸消毒法の伝播
コラム10 石炭酸消毒の受容
コラム11 日本贔屓であったヨンケル
コラム12 ヨンケルの写真
あとがき
索引