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ロマノフ朝ロシア帝国、4人目の皇帝アンナの治世は暗黒時代とも見なされているが、イタリアから劇団や音楽家などを招聘するなど、西洋文化を積極的に摂取したのもこの時代である。時代の息吹を教えるのは、新都サンクト・ペテルブルクの建設とともに、印刷・文字文化の媒体として発達したロシア特有の版画ルボークであった。本書は宗教物語、外国のニュースや風俗、風刺、日常生活など、世俗的で多岐にわたる題材を扱うルボークを紹介しながら、民衆の娯楽と啓蒙の世界を伝える。
『熊本日日新聞』2023年4月2日付 読書面
『京都新聞』2023年4月8日付 読書面
『信濃毎日新聞』2023年4月8日付 読書面
『福井新聞』2023年4月9日付 読書面
『徳島新聞』2023年4月9日付 読書面
『下野新聞』2023年4月16日付 読書面
『佐賀新聞』2023年4月16日付 読書面
『山形新聞』2023年5月28日付 読書面
『京都新聞』2023年4月8日付 読書面
『信濃毎日新聞』2023年4月8日付 読書面
『福井新聞』2023年4月9日付 読書面
『徳島新聞』2023年4月9日付 読書面
『下野新聞』2023年4月16日付 読書面
『佐賀新聞』2023年4月16日付 読書面
『山形新聞』2023年5月28日付 読書面
坂内 徳明(ばんない とくあき)
1949年福島県生まれ、東京都育ち。
ロシア民俗学・文化論研究者、一橋大学名誉教授。一橋大学博士(社会学)。
主な著訳書
『女帝と道化のロシア―もう一つの近代の道』(私家本、2021年)、『ロシア文化の基層』(日本エディタースクール出版部、1991年)、『ルボーク―ロシアの民衆版画』(東洋書店、ユーラシア選書、2006年)。翻訳に、ステブリン=カーメンスキイ『神話学入門』(共訳、東海大学出版会、東海選書、1980年)、A・B・オポローヴニコフ『ロシアの木造建築―民家・付属小屋・橋・風車』(井上書院、1986年)、A・F・ネクルィローヴァ『ロシアの縁日―ペトルーシカがやってきた』(平凡社、叢書演劇と見世物の文化史、1986年)、J・ハッブズ『マザー・ロシア―ロシア文化と女性神話』(青土社、2000年)がある。
1949年福島県生まれ、東京都育ち。
ロシア民俗学・文化論研究者、一橋大学名誉教授。一橋大学博士(社会学)。
主な著訳書
『女帝と道化のロシア―もう一つの近代の道』(私家本、2021年)、『ロシア文化の基層』(日本エディタースクール出版部、1991年)、『ルボーク―ロシアの民衆版画』(東洋書店、ユーラシア選書、2006年)。翻訳に、ステブリン=カーメンスキイ『神話学入門』(共訳、東海大学出版会、東海選書、1980年)、A・B・オポローヴニコフ『ロシアの木造建築―民家・付属小屋・橋・風車』(井上書院、1986年)、A・F・ネクルィローヴァ『ロシアの縁日―ペトルーシカがやってきた』(平凡社、叢書演劇と見世物の文化史、1986年)、J・ハッブズ『マザー・ロシア―ロシア文化と女性神話』(青土社、2000年)がある。
序 一枚の木版画
第1章 《怒涛》の後 ―ピョートル大帝なきロシアとアンナ女帝
1 突如、駆け出すロシア
2 宮廷文化と民衆文化
3 ピョートルからアンナへ
4 アンナは遊び、ロシアは進む
第2章 赤鼻道化、参上
―《戯け》の時代
1 作品管見、あるいはイコノグラフィ
2 中世芸人の行方
3 道化群像
4 伝承される《お馬鹿》
第3章 芸は身を助く ―或るイタリア人楽師のメタモルフォーゼ
1 ピエトロなる人物
2 ロシア巡業から宮中へ
3 宮廷道化、都市伝説となる
4 『ペドリーロ逸話集』を読む
第4章 道化の妻たち ―仲人婆と「悪妻」
1 妻たること
2 道化の結婚と仲人婆
3 悪妻は叩かれる
4 世話焼き女帝アンナ
第5章 《氷の館》―ロシア式結婚狂騒曲
1 厳寒の中で春を迎える祭典
2 企画と準備、そして行進の始まり
3 新夫婦への頌詩 もう一人の主役
4 祭りの目的と詩人の抗い
第6章 皇帝とフォークロア ―語り部の女たちに囲まれて
1 女性の中のアンナ
2 フォークロアとの距離感
3 ナロード学前史
結びにかえて 民衆版画作家と近代
あとがき
註
参考文献
索引(人名・事項)
第1章 《怒涛》の後 ―ピョートル大帝なきロシアとアンナ女帝
1 突如、駆け出すロシア
2 宮廷文化と民衆文化
3 ピョートルからアンナへ
4 アンナは遊び、ロシアは進む
第2章 赤鼻道化、参上
―《戯け》の時代
1 作品管見、あるいはイコノグラフィ
2 中世芸人の行方
3 道化群像
4 伝承される《お馬鹿》
第3章 芸は身を助く ―或るイタリア人楽師のメタモルフォーゼ
1 ピエトロなる人物
2 ロシア巡業から宮中へ
3 宮廷道化、都市伝説となる
4 『ペドリーロ逸話集』を読む
第4章 道化の妻たち ―仲人婆と「悪妻」
1 妻たること
2 道化の結婚と仲人婆
3 悪妻は叩かれる
4 世話焼き女帝アンナ
第5章 《氷の館》―ロシア式結婚狂騒曲
1 厳寒の中で春を迎える祭典
2 企画と準備、そして行進の始まり
3 新夫婦への頌詩 もう一人の主役
4 祭りの目的と詩人の抗い
第6章 皇帝とフォークロア ―語り部の女たちに囲まれて
1 女性の中のアンナ
2 フォークロアとの距離感
3 ナロード学前史
結びにかえて 民衆版画作家と近代
あとがき
註
参考文献
索引(人名・事項)