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ユネスコエコパーク
地域の実践が育てる自然保護
A5上製・366頁
ISBN: 9784814002054
発行年月: 2019/03
単なる自然の保全ではなく、人間の生きた生活の上に成り立つ自然保護を目指すユネスコエコパーク。その制度的特徴とさまざまな現場の実践から、持続可能な未来に向かう社会転換プロセスのあり方を考える。
『環境会議』2020年秋号
【編者】
松田 裕之(まつだ ひろゆき) はじめに、第1章、第4章、第7章、補章
横浜国立大学教授、[元]日本生態学会長
専門分野:生態学、海洋政策学、水産資源学
主著:『海の保全生態学』(東京大学出版会、2012年)、『なぜ生態系を守るのか』(NTT出版、2008年)、『生態リスク学入門』(共立出版、2008年)、『ゼロからわかる生態学』(共立出版、2004年)、『環境生態学序説』(共立出版、2000年)、『「共生」とは何か』(現代書館1995年、以上単著)、『つきあい方の科学』(単訳、ミネルヴァ書房、1999年)
佐藤 哲(さとう てつ) 終章
総合地球環境学研究所名誉教授
愛媛大学社会共創学部 教授
専門分野:地域環境学・持続可能性科学
主著:『フィールドサイエンティスト―地域環境学という発想』(東京大学出版会、2016年)、『地域環境学―トランスディシプリナリー・サイエンスへの挑戦』(編著、東京大学出版会、2018年)、『里海学のすすめ―人と海との新たな関わり』(編著、勉誠出版、2018年)、Transformations of Social-Ecological Systems: Studies in Co-creating Integrated Knowledge Toward Sustainable Futures(編著、Springer、2018年)など
湯本 貴和(ゆもと たかかず) 補章
京都大学霊長類研究所教授
専門分野:生態学
主著:『屋久島―巨木と水の島の生態学』(講談社、1994年)、『熱帯雨林』(岩波書店、1999年)、『シカと森の現在と未来―世界遺産に迫る危機』(共編著、文一総合出版、2006年)、『食卓から地球環境がみえる―食と農の持続可能性』(編著、昭和堂、2008年)、『シリーズ日本列島の三万五千年―人と自然の環境史』(全7巻)(編著、文一総合出版、2011年)など。
【執筆者】
飯田 義彦(いいだ よしひこ) 現場からの報告3
金沢大学環日本海域環境研究センター連携研究員
白山ユネスコエコパーク協議会事務局アドバイザー
[元]国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット研究員
専門分野:景観生態学、地理学、自然共生社会研究
主著:『白山ユネスコエコパーク―ひとと自然が紡ぐ地域の未来へ』(共編共著、UNU-IAS OUIK、2016年)、『ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画における実務者交流を促進するアジア型研修プラットフォームの創出事業成果報告書』(共編、白山ユネスコエコパーク協議会、2017年)、『森林環境2017』(分担執筆、森林文化協会、2017年)、Biosphere Reserves for Future Generations: Educating diverse human resources in Japan, Russia and Belarus(共編、Kanazawa University、2018年)
大元 鈴子(おおもと れいこ) 第8章
鳥取大学地域学部准教授
専門分野:国際認定制度、資源管理認証制度、フードスタディーズ
主著:『国際資源管理認証―エコラベルがつなぐグローバルとローカル』(共編著、東京大学出版会、2016年)、『ローカル認証―地域が創る流通の仕組み』(単著、清水弘文堂書房、2017年)
岡野 隆宏(おかの たかひろ) 第2章
環境省大臣官房環境計画課企画調査室長、自然環境局自然環境計画課保全再生調整官
専門分野:保護地域政策
主著:『自然保護と利用のアンケート調査』(分担執筆、築地書房、2016年)、『鹿児島の島々―文化と社会・産業・自然』(分担執筆、南方新社、2016年)
河野 耕三(かわの こうぞう) 現場からの報告2
綾町ユネスコエコパーク推進室照葉樹林文化推進専門監
専門分野:植物社会学、植物生態学
主著:『生物大図鑑 植物Ⅰ―単子葉植物』(分担執筆、世界文化社、1984年)、『生物大図鑑 植物Ⅱ―双子葉植物』(分担執筆、世界文化社、1984年)、「植物群落の現状―植物RDB10年後の変貌 綾の照葉樹林」(日本自然保護協会編『植物群落モニタリングのすすめ―自然保護に活かす『植物群落レッドデータ・ブック』』、文一総合出版、2005年)
河野 円樹(かわの のぶき) 現場からの報告2
綾町役場ユネスコエコパーク推進室主任主事
専門分野:植物生態学
主著:「四国山地塩塚高原における半自然草地植生の種多様性に及ぼす管理様式の影響」(Hikobia 15: 205–215, 2008)、“Floristic diversity and the richness of locally endangered plant species of semi-natural grasslands under different management practices, southern Kyushu”(Japan. Plant Ecology & Diversity 2 (3): 277–288, 2009)、「綾ユネスコエコパークのこれまでとこれから」(『宮崎の自然と環境』No.3: 4-8, 2018)
北村 健二(きたむら けんじ) 現場からの報告1
金沢大学先端科学・社会共創推進機構能登里山里海研究部門(珠洲市)特任助教
専門分野:自然環境保全と地域づくり
下村 ゆかり(しもむら ゆかり) 現場からの報告2
一般社団法人てるはの森の会事務局員
専門分野:綾の照葉樹林プロジェクト事務局、ふれあい調査や環境教育の運営
編集担当:『綾ふれあいの里・古屋』(NACS-Jふれあい調査委員会、てるはの森の会、2012)、『森に抱かれたふるさと杢道』(てるはの森の会、2014)、『森に抱かれたふるさと杢道 記録版 語り部聞き書き集』(てるはの森の会、2015)、『照葉の森が育む山のくらし 綾町・金峰山・川中嶽』(てるはの森の会、2016)
朱宮 丈晴(しゅみや たけはる) 現場からの報告2
公益財団法人日本自然保護協会自然保護部高度専門職
専門分野:森林生態学、保全生態学
主著:『世界遺産 屋久島―亜熱帯の自然と生態系』(分担執筆、朝倉書店、2006)、調整役代表執筆者『里山・里海:日本の社会生態学的生産ランドスケープ―西日本の経験と教訓』(調整役代表執筆者、国際連合大学高等研究所UNU-IAS、2010)、「ユネスコエコパーク登録後の宮崎県綾町の動向―世界が注目するモデル地域」(『日本生態学会誌』66: 121-134)。
髙﨑 英里佳(たかさき えりか) 現場からの報告3
白山ユネスコエコパーク協議会事務局員
専門分野:環境教育
主著:Biosphere Reserves for Future Generations: Educating diverse human resources in Japan, Russia and Belarus(分担執筆、Kanazawa University、2018年)
田中 俊徳(たなか としのり) 第6章
東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授
専門分野:環境政策、ガバナンス論
主著:「自然保護官僚の研究」(『年報行政研究』53: 142-162, 2018)、“Analysis of the Governance Structures in Japan’s Biosphere Reserves: Perspectives from Bottom–Up and Multilevel Characteristics”(Environmental Management 61 (1): 155-170, 2018)、『森林環境2017―森のめぐみと生物文化多様性』(編著、森林文化協会、2017年)
辻野 亮(つじの りょう) 第7章
奈良教育大学自然環境教育センター准教授
専門分野:生態学、環境学
主著:『森林の変化と人類』(分担執筆、共立出版、2018)、『ユネスコエコパークを活用したESD教員向けガイドブック―自然と人間の共生をめざして』(分担執筆、横浜国立大学、2015年)
中村 真介(なかむら しんすけ) 第5章、第7章、現場からの報告3
[元]白山ユネスコエコパーク協議会事務局員(コーディネータ)
専門分野:人文地理学、森林科学
主著:『白山ユネスコエコパーク―ひとと自然が紡ぐ地域の未来へ』(共編共著、UNU-IAS OUIK、2016年)、『ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画における実務者交流を促進するアジア型研修プラットフォームの創出事業成果報告書』(共編、白山ユネスコエコパーク協議会、2017年)
比嘉 基紀(ひが もとき) 第3章
高知大学教育研究部自然科学系理工学部門講師
専門分野:植物生態学
編集担当:『東アジア生物圏保存地域ネットワーク日本国生物圏保存地域アトラス』(日本MAB計画委員会編、2009年)
水谷 瑞希(みずたに みずき) 第7章
信州大学教育学部附属志賀自然教育研究施設助教(特定雇用)
専門分野:森林生態学
若松 伸彦(わかまつ のぶひこ) 第3章、第7章
横浜国立大学環境情報研究院産学官連携研究員
専門分野:植生地理学
主著:『地形の辞典』(分担執筆、朝倉書店、2017年)、『上高地の自然誌』(編著、東海大学出版会、2016年)、『微地形学』(分担執筆、古今書院、2016年)、『ユネスコエコパークを活用したESD教員向けガイドブック―自然と人間の共生をめざして』(分担執筆、横浜国立大学、2015年)
松田 裕之(まつだ ひろゆき) はじめに、第1章、第4章、第7章、補章
横浜国立大学教授、[元]日本生態学会長
専門分野:生態学、海洋政策学、水産資源学
主著:『海の保全生態学』(東京大学出版会、2012年)、『なぜ生態系を守るのか』(NTT出版、2008年)、『生態リスク学入門』(共立出版、2008年)、『ゼロからわかる生態学』(共立出版、2004年)、『環境生態学序説』(共立出版、2000年)、『「共生」とは何か』(現代書館1995年、以上単著)、『つきあい方の科学』(単訳、ミネルヴァ書房、1999年)
佐藤 哲(さとう てつ) 終章
総合地球環境学研究所名誉教授
愛媛大学社会共創学部 教授
専門分野:地域環境学・持続可能性科学
主著:『フィールドサイエンティスト―地域環境学という発想』(東京大学出版会、2016年)、『地域環境学―トランスディシプリナリー・サイエンスへの挑戦』(編著、東京大学出版会、2018年)、『里海学のすすめ―人と海との新たな関わり』(編著、勉誠出版、2018年)、Transformations of Social-Ecological Systems: Studies in Co-creating Integrated Knowledge Toward Sustainable Futures(編著、Springer、2018年)など
湯本 貴和(ゆもと たかかず) 補章
京都大学霊長類研究所教授
専門分野:生態学
主著:『屋久島―巨木と水の島の生態学』(講談社、1994年)、『熱帯雨林』(岩波書店、1999年)、『シカと森の現在と未来―世界遺産に迫る危機』(共編著、文一総合出版、2006年)、『食卓から地球環境がみえる―食と農の持続可能性』(編著、昭和堂、2008年)、『シリーズ日本列島の三万五千年―人と自然の環境史』(全7巻)(編著、文一総合出版、2011年)など。
【執筆者】
飯田 義彦(いいだ よしひこ) 現場からの報告3
金沢大学環日本海域環境研究センター連携研究員
白山ユネスコエコパーク協議会事務局アドバイザー
[元]国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット研究員
専門分野:景観生態学、地理学、自然共生社会研究
主著:『白山ユネスコエコパーク―ひとと自然が紡ぐ地域の未来へ』(共編共著、UNU-IAS OUIK、2016年)、『ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画における実務者交流を促進するアジア型研修プラットフォームの創出事業成果報告書』(共編、白山ユネスコエコパーク協議会、2017年)、『森林環境2017』(分担執筆、森林文化協会、2017年)、Biosphere Reserves for Future Generations: Educating diverse human resources in Japan, Russia and Belarus(共編、Kanazawa University、2018年)
大元 鈴子(おおもと れいこ) 第8章
鳥取大学地域学部准教授
専門分野:国際認定制度、資源管理認証制度、フードスタディーズ
主著:『国際資源管理認証―エコラベルがつなぐグローバルとローカル』(共編著、東京大学出版会、2016年)、『ローカル認証―地域が創る流通の仕組み』(単著、清水弘文堂書房、2017年)
岡野 隆宏(おかの たかひろ) 第2章
環境省大臣官房環境計画課企画調査室長、自然環境局自然環境計画課保全再生調整官
専門分野:保護地域政策
主著:『自然保護と利用のアンケート調査』(分担執筆、築地書房、2016年)、『鹿児島の島々―文化と社会・産業・自然』(分担執筆、南方新社、2016年)
河野 耕三(かわの こうぞう) 現場からの報告2
綾町ユネスコエコパーク推進室照葉樹林文化推進専門監
専門分野:植物社会学、植物生態学
主著:『生物大図鑑 植物Ⅰ―単子葉植物』(分担執筆、世界文化社、1984年)、『生物大図鑑 植物Ⅱ―双子葉植物』(分担執筆、世界文化社、1984年)、「植物群落の現状―植物RDB10年後の変貌 綾の照葉樹林」(日本自然保護協会編『植物群落モニタリングのすすめ―自然保護に活かす『植物群落レッドデータ・ブック』』、文一総合出版、2005年)
河野 円樹(かわの のぶき) 現場からの報告2
綾町役場ユネスコエコパーク推進室主任主事
専門分野:植物生態学
主著:「四国山地塩塚高原における半自然草地植生の種多様性に及ぼす管理様式の影響」(Hikobia 15: 205–215, 2008)、“Floristic diversity and the richness of locally endangered plant species of semi-natural grasslands under different management practices, southern Kyushu”(Japan. Plant Ecology & Diversity 2 (3): 277–288, 2009)、「綾ユネスコエコパークのこれまでとこれから」(『宮崎の自然と環境』No.3: 4-8, 2018)
北村 健二(きたむら けんじ) 現場からの報告1
金沢大学先端科学・社会共創推進機構能登里山里海研究部門(珠洲市)特任助教
専門分野:自然環境保全と地域づくり
下村 ゆかり(しもむら ゆかり) 現場からの報告2
一般社団法人てるはの森の会事務局員
専門分野:綾の照葉樹林プロジェクト事務局、ふれあい調査や環境教育の運営
編集担当:『綾ふれあいの里・古屋』(NACS-Jふれあい調査委員会、てるはの森の会、2012)、『森に抱かれたふるさと杢道』(てるはの森の会、2014)、『森に抱かれたふるさと杢道 記録版 語り部聞き書き集』(てるはの森の会、2015)、『照葉の森が育む山のくらし 綾町・金峰山・川中嶽』(てるはの森の会、2016)
朱宮 丈晴(しゅみや たけはる) 現場からの報告2
公益財団法人日本自然保護協会自然保護部高度専門職
専門分野:森林生態学、保全生態学
主著:『世界遺産 屋久島―亜熱帯の自然と生態系』(分担執筆、朝倉書店、2006)、調整役代表執筆者『里山・里海:日本の社会生態学的生産ランドスケープ―西日本の経験と教訓』(調整役代表執筆者、国際連合大学高等研究所UNU-IAS、2010)、「ユネスコエコパーク登録後の宮崎県綾町の動向―世界が注目するモデル地域」(『日本生態学会誌』66: 121-134)。
髙﨑 英里佳(たかさき えりか) 現場からの報告3
白山ユネスコエコパーク協議会事務局員
専門分野:環境教育
主著:Biosphere Reserves for Future Generations: Educating diverse human resources in Japan, Russia and Belarus(分担執筆、Kanazawa University、2018年)
田中 俊徳(たなか としのり) 第6章
東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授
専門分野:環境政策、ガバナンス論
主著:「自然保護官僚の研究」(『年報行政研究』53: 142-162, 2018)、“Analysis of the Governance Structures in Japan’s Biosphere Reserves: Perspectives from Bottom–Up and Multilevel Characteristics”(Environmental Management 61 (1): 155-170, 2018)、『森林環境2017―森のめぐみと生物文化多様性』(編著、森林文化協会、2017年)
辻野 亮(つじの りょう) 第7章
奈良教育大学自然環境教育センター准教授
専門分野:生態学、環境学
主著:『森林の変化と人類』(分担執筆、共立出版、2018)、『ユネスコエコパークを活用したESD教員向けガイドブック―自然と人間の共生をめざして』(分担執筆、横浜国立大学、2015年)
中村 真介(なかむら しんすけ) 第5章、第7章、現場からの報告3
[元]白山ユネスコエコパーク協議会事務局員(コーディネータ)
専門分野:人文地理学、森林科学
主著:『白山ユネスコエコパーク―ひとと自然が紡ぐ地域の未来へ』(共編共著、UNU-IAS OUIK、2016年)、『ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画における実務者交流を促進するアジア型研修プラットフォームの創出事業成果報告書』(共編、白山ユネスコエコパーク協議会、2017年)
比嘉 基紀(ひが もとき) 第3章
高知大学教育研究部自然科学系理工学部門講師
専門分野:植物生態学
編集担当:『東アジア生物圏保存地域ネットワーク日本国生物圏保存地域アトラス』(日本MAB計画委員会編、2009年)
水谷 瑞希(みずたに みずき) 第7章
信州大学教育学部附属志賀自然教育研究施設助教(特定雇用)
専門分野:森林生態学
若松 伸彦(わかまつ のぶひこ) 第3章、第7章
横浜国立大学環境情報研究院産学官連携研究員
専門分野:植生地理学
主著:『地形の辞典』(分担執筆、朝倉書店、2017年)、『上高地の自然誌』(編著、東海大学出版会、2016年)、『微地形学』(分担執筆、古今書院、2016年)、『ユネスコエコパークを活用したESD教員向けガイドブック―自然と人間の共生をめざして』(分担執筆、横浜国立大学、2015年)
はじめに[松田裕之]
第1部 ユネスコエコパークの制度と理念
第1章 世界遺産とはどこが違うのか?[松田裕之]
1-1 自然保護における「保存」と「保全」
1-2 ユネスコエコパークの特長
(1)保護と利用のメリハリをつけるユネスコエコパークの地域区分
(2)すべての当事者の参加を促す(参加型アプローチ)
(3)自然保存運動とせめぎあう世界遺産登録地
(4)ネットワークを通じた学びあいを重視する
(5)すべてのユネスコ活動と持続可能な開発目標(SDGs)のモデル
1-3 MAB計画の可能性
(1)地方が自己を再発見する制度
(2)今まで評価されなかった職種が評価される契機
(3)他の自然保護制度との二重登録を奨励し、理念の共有を図る
(4)国内の自然公園制度の見直しを促す
(5)国際組織、中央政府、地方自治体と地域社会の関係の新たなモデルを示す
(6)科学と地域社会の関係の新たなモデルを示す
1-4 おわりに
第2章 ユネスコエコパークの理念の変遷と日本のかかわり[岡野隆宏]
2-1 生物圏保存地域の概要
2-2 生物圏保存地域の概念の変遷
2-3 国際的な自然保護地域の概念の変遷
2-4 日本における生物圏保存地域の動き
(1)1980年の登録と停滞
(2)国内での活用に向けた動き
(3)審査基準と申請手続きの明確化
2-5 日本の国立・国定公園と生物圏保存地域
(1)日本の保護地域制度
(2)国立・国定公園
(3)生物圏保存地域と国立・国定公園の親和性
2-6 ユネスコエコパークの理念を生かす
第3章 生物圏保存地域の世界での活用事例[比嘉基紀・若松伸彦]
3-1 生物圏保存地域の活動目標
3-2 研究利用
3-3 持続可能な地域経済の育成に向けた活動
3-4 持続可能な社会の実現に向けた教育
3-5 活発な活動が行われている地域とそうではない地域
◉現場からの報告1 レッドベリー・レイク(カナダ)―住民による手づくりの生物圏保存地域[北村健二]
第2部 ユネスコエコパークの運動論
第4章 日本におけるMAB計画の復活[松田裕之]
4-1 日本MAB計画委員会の誕生
(1)日本MAB国内委員会の「休眠」
(2)休眠中の諸活動
(3)世界のMAB計画の変貌と日本MAB消滅の危機
4-2 日本のMAB計画の復活
(1)新たなユネスコエコパーク活用の動き
(2)日本がMAB計画国際調整理事会理事国に復帰
(3)只見が呼び掛けた日本ユネスコエコパークネットワーク
(4)計画委員の勧めで綾に続いたみなかみユネスコエコパーク
4-3 日本のMAB計画の未来と計画委員会の役割
(1)JICAと国際連合大学の貢献
(2)日本のMAB計画の今後
4-4 今後の課題
(1)まだ推敲中の国内申請手続き
(2)ユネスコとジオパーク運動の関係
(3)ユネスコにおける日本の信頼
第5章 日本ユネスコエコパークネットワークの誕生[中村真介]
5-1 生物圏保存地域のネットワークとは
(1)世界の生物圏保存地域ネットワーク
(2)生物圏保存地域にかかわるステークホルダー
(3)日本における生物圏保存地域のネットワーク前史
5-2 日本ユネスコエコパークネットワークの誕生
(1)メーリングリストの時代
(2)バーチャルからリアルへの転換
(3)定期的に顔を合わせるネットワークへ向けて
5-3 日本ユネスコエコパークネットワークの組織再編
(1)組織再編における論点
(2)科学者主導から地域主導への転機
(3)J-BRnetからJBRNへ
5-4 地域主導型モデルの世界への発信
(1)日本の自治体から東アジアへ
(2)10年に一度の世界大会
5-5 国際的な評価と現場の抱える悩みとのギャップ
(1)ユネスコと自治体との対話
(2)地域の声が届かなかった世界のMAB
(3)アジアのMABと自治体との対話
5-6 日本ユネスコエコパークネットワークの意義と課題
(1)集まった先にあるもの
(2)三位一体の協力関係
第6章 ネットワークを統御する:共通利益と取引費用から考える日本ユネスコエコパークネットワーク[田中俊徳]
6-1 ネットワークの性質:共通利益と取引費用
6-2 国際自然保護規範の国内ネットワークの概要
(1)「世界文化遺産」地域連携会議(世界文化遺産連携会議)
(2)ラムサール条約登録湿地関係市町村会議(ラムサール市町村会議)
(3)日本ジオパークネットワーク(JGN)
(4)ユネスコエコパークネットワーク(J-BRnet、後のJBRN)
6-3 ネットワークの比較から導かれるJBRNの制度設計
(1)登録地・自治体の主体性とネットワークの独立性
(2)実施事業
(3)事務局体制
(4)入会資格・会費制度
6-4 JBRNの方向性
6-5 終わりに
第7章 複数の自治体に跨るユネスコエコパークの実情
[若松伸彦・中村真介・松田裕之・辻野 亮・水谷瑞希]
7-1 複数自治体型BRと単独自治体型BR
7-2 大台ケ原・大峯山・大杉谷
7-3 志賀高原
7-4 南アルプス
7-5 祖母・傾・大崩
7-6 複数自治体型BRの課題と未来
第8章 地域資源の内発的な再評価とブランドの構築[大元鈴子]
8-1 地域の多様な価値を創造する概念としてのユネスコエコパーク
8-2 ユネスコロゴの使用について
(1)パルテノン神殿と、MABロゴ、各ユネスコエコパークのロゴ
(2)ユネスコによる生物圏保存地域のロゴ使用の整備について
8-3 先進事例―ドイツのレーン生物圏保存地域
(1)ユネスコエコパークによる地域資源の再評価とブランドの構築
(2)地元企業との連携
(3)レーンにおけるロゴの使用と管理
(4)制度的アプローチによるブランド化
8-4 ローカル認証
(1)地域発信型認証制度:ローカル認証
(2)ローカル認証に必要な要素
8-5 地域マーケティングとユネスコエコパークにおけるブランド化の方向性
(1)地域マーケティングと中規模の流通
(2)ショート・フードサプライチェーン(SFSC)
(3)ユネスコエコパークの価値の視覚化の事例:ミツバチの視点からユネスコエコパークを見る
(4)自然保全という文化の醸成
◉現場からの報告2 綾町―従来型から循環型への転換とその後の発展
[朱宮丈晴・河野円樹・河野耕三・下村ゆかり]
◉現場からの報告3 白山―協議会による管理運営
[中村真介・髙﨑英里佳・飯田義彦]
補章 全国のシカ問題をユネスコエコパークから考える
[湯本貴和・松田裕之]
1 ニホンジカの大発生と被害対策の歴史
2 各地のユネスコエコパークでのシカ管理
(1)大台ケ原
(2)屋久島
(3)白山とみなかみ
(4)南アルプス
(5)その他のユネスコエコパーク(祖母・傾・大崩、志賀高原、只見、綾)
終章 ユネスコエコパークを支える知識・ネットワーク・科学[佐藤 哲]
1 知識から実践へ:ユネスコエコパークを支える知識
2 ユネスコエコパークがもたらす価値
3 ネットワークがもたらす新たなつながり
4 選択肢を拡大し集合的実践をうながす
5 知識のトランスレーターと科学の役割
6 持続可能な開発のモデルとしてのユネスコエコパーク
謝辞
索引
執筆者紹介
第1部 ユネスコエコパークの制度と理念
第1章 世界遺産とはどこが違うのか?[松田裕之]
1-1 自然保護における「保存」と「保全」
1-2 ユネスコエコパークの特長
(1)保護と利用のメリハリをつけるユネスコエコパークの地域区分
(2)すべての当事者の参加を促す(参加型アプローチ)
(3)自然保存運動とせめぎあう世界遺産登録地
(4)ネットワークを通じた学びあいを重視する
(5)すべてのユネスコ活動と持続可能な開発目標(SDGs)のモデル
1-3 MAB計画の可能性
(1)地方が自己を再発見する制度
(2)今まで評価されなかった職種が評価される契機
(3)他の自然保護制度との二重登録を奨励し、理念の共有を図る
(4)国内の自然公園制度の見直しを促す
(5)国際組織、中央政府、地方自治体と地域社会の関係の新たなモデルを示す
(6)科学と地域社会の関係の新たなモデルを示す
1-4 おわりに
第2章 ユネスコエコパークの理念の変遷と日本のかかわり[岡野隆宏]
2-1 生物圏保存地域の概要
2-2 生物圏保存地域の概念の変遷
2-3 国際的な自然保護地域の概念の変遷
2-4 日本における生物圏保存地域の動き
(1)1980年の登録と停滞
(2)国内での活用に向けた動き
(3)審査基準と申請手続きの明確化
2-5 日本の国立・国定公園と生物圏保存地域
(1)日本の保護地域制度
(2)国立・国定公園
(3)生物圏保存地域と国立・国定公園の親和性
2-6 ユネスコエコパークの理念を生かす
第3章 生物圏保存地域の世界での活用事例[比嘉基紀・若松伸彦]
3-1 生物圏保存地域の活動目標
3-2 研究利用
3-3 持続可能な地域経済の育成に向けた活動
3-4 持続可能な社会の実現に向けた教育
3-5 活発な活動が行われている地域とそうではない地域
◉現場からの報告1 レッドベリー・レイク(カナダ)―住民による手づくりの生物圏保存地域[北村健二]
第2部 ユネスコエコパークの運動論
第4章 日本におけるMAB計画の復活[松田裕之]
4-1 日本MAB計画委員会の誕生
(1)日本MAB国内委員会の「休眠」
(2)休眠中の諸活動
(3)世界のMAB計画の変貌と日本MAB消滅の危機
4-2 日本のMAB計画の復活
(1)新たなユネスコエコパーク活用の動き
(2)日本がMAB計画国際調整理事会理事国に復帰
(3)只見が呼び掛けた日本ユネスコエコパークネットワーク
(4)計画委員の勧めで綾に続いたみなかみユネスコエコパーク
4-3 日本のMAB計画の未来と計画委員会の役割
(1)JICAと国際連合大学の貢献
(2)日本のMAB計画の今後
4-4 今後の課題
(1)まだ推敲中の国内申請手続き
(2)ユネスコとジオパーク運動の関係
(3)ユネスコにおける日本の信頼
第5章 日本ユネスコエコパークネットワークの誕生[中村真介]
5-1 生物圏保存地域のネットワークとは
(1)世界の生物圏保存地域ネットワーク
(2)生物圏保存地域にかかわるステークホルダー
(3)日本における生物圏保存地域のネットワーク前史
5-2 日本ユネスコエコパークネットワークの誕生
(1)メーリングリストの時代
(2)バーチャルからリアルへの転換
(3)定期的に顔を合わせるネットワークへ向けて
5-3 日本ユネスコエコパークネットワークの組織再編
(1)組織再編における論点
(2)科学者主導から地域主導への転機
(3)J-BRnetからJBRNへ
5-4 地域主導型モデルの世界への発信
(1)日本の自治体から東アジアへ
(2)10年に一度の世界大会
5-5 国際的な評価と現場の抱える悩みとのギャップ
(1)ユネスコと自治体との対話
(2)地域の声が届かなかった世界のMAB
(3)アジアのMABと自治体との対話
5-6 日本ユネスコエコパークネットワークの意義と課題
(1)集まった先にあるもの
(2)三位一体の協力関係
第6章 ネットワークを統御する:共通利益と取引費用から考える日本ユネスコエコパークネットワーク[田中俊徳]
6-1 ネットワークの性質:共通利益と取引費用
6-2 国際自然保護規範の国内ネットワークの概要
(1)「世界文化遺産」地域連携会議(世界文化遺産連携会議)
(2)ラムサール条約登録湿地関係市町村会議(ラムサール市町村会議)
(3)日本ジオパークネットワーク(JGN)
(4)ユネスコエコパークネットワーク(J-BRnet、後のJBRN)
6-3 ネットワークの比較から導かれるJBRNの制度設計
(1)登録地・自治体の主体性とネットワークの独立性
(2)実施事業
(3)事務局体制
(4)入会資格・会費制度
6-4 JBRNの方向性
6-5 終わりに
第7章 複数の自治体に跨るユネスコエコパークの実情
[若松伸彦・中村真介・松田裕之・辻野 亮・水谷瑞希]
7-1 複数自治体型BRと単独自治体型BR
7-2 大台ケ原・大峯山・大杉谷
7-3 志賀高原
7-4 南アルプス
7-5 祖母・傾・大崩
7-6 複数自治体型BRの課題と未来
第8章 地域資源の内発的な再評価とブランドの構築[大元鈴子]
8-1 地域の多様な価値を創造する概念としてのユネスコエコパーク
8-2 ユネスコロゴの使用について
(1)パルテノン神殿と、MABロゴ、各ユネスコエコパークのロゴ
(2)ユネスコによる生物圏保存地域のロゴ使用の整備について
8-3 先進事例―ドイツのレーン生物圏保存地域
(1)ユネスコエコパークによる地域資源の再評価とブランドの構築
(2)地元企業との連携
(3)レーンにおけるロゴの使用と管理
(4)制度的アプローチによるブランド化
8-4 ローカル認証
(1)地域発信型認証制度:ローカル認証
(2)ローカル認証に必要な要素
8-5 地域マーケティングとユネスコエコパークにおけるブランド化の方向性
(1)地域マーケティングと中規模の流通
(2)ショート・フードサプライチェーン(SFSC)
(3)ユネスコエコパークの価値の視覚化の事例:ミツバチの視点からユネスコエコパークを見る
(4)自然保全という文化の醸成
◉現場からの報告2 綾町―従来型から循環型への転換とその後の発展
[朱宮丈晴・河野円樹・河野耕三・下村ゆかり]
◉現場からの報告3 白山―協議会による管理運営
[中村真介・髙﨑英里佳・飯田義彦]
補章 全国のシカ問題をユネスコエコパークから考える
[湯本貴和・松田裕之]
1 ニホンジカの大発生と被害対策の歴史
2 各地のユネスコエコパークでのシカ管理
(1)大台ケ原
(2)屋久島
(3)白山とみなかみ
(4)南アルプス
(5)その他のユネスコエコパーク(祖母・傾・大崩、志賀高原、只見、綾)
終章 ユネスコエコパークを支える知識・ネットワーク・科学[佐藤 哲]
1 知識から実践へ:ユネスコエコパークを支える知識
2 ユネスコエコパークがもたらす価値
3 ネットワークがもたらす新たなつながり
4 選択肢を拡大し集合的実践をうながす
5 知識のトランスレーターと科学の役割
6 持続可能な開発のモデルとしてのユネスコエコパーク
謝辞
索引
執筆者紹介