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「人間の言葉は、存在を十分に堪え、存在によって語らしめられるときに本来的なものになるが、そのときの存在の語りには、同時に死の本質が響いている」。(静けさの響き)という語に込められたハイデッガーのこの主張は、人間の根源に潜む「死」と「言葉」の関係性に、初めて分け入った哲学なのである。
2003年度日本宗教学会賞 受賞
小野 真(おの まこと)
1965年生まれ。京都大学文学研究科博士後期課程指導認定退学。 京都大学博士(文学)、専攻 宗教哲学。 日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、大阪外国語大学非常勤講師。
主要著書:
「ハイデッガー形而上学構想(メタ・オントロギー)とシェーラー」『宗教研究』322号 日本宗教学会編 1999年
「マルティン・ハイデッガーのユリウス・シュテンツェル宛書簡について」『BIBLIA』116号 天理大学附属図書館編 2001年。
1965年生まれ。京都大学文学研究科博士後期課程指導認定退学。 京都大学博士(文学)、専攻 宗教哲学。 日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、大阪外国語大学非常勤講師。
主要著書:
「ハイデッガー形而上学構想(メタ・オントロギー)とシェーラー」『宗教研究』322号 日本宗教学会編 1999年
「マルティン・ハイデッガーのユリウス・シュテンツェル宛書簡について」『BIBLIA』116号 天理大学附属図書館編 2001年。
第一章 生の思索と形式的告示の形成
第一節 思索の道の出発点――1919年戦時緊急学期
第二節 根源学としての現象学
第三節 形式的告示の展開
第四節 宗教講義-形式的告示とカイロロギー
第五節 生の存在論化と形式的告示
第六節 事実的生における死
第七節 初期フライブルク期の最後の講義――1923年夏学期『存在論(事実性の解釈学)』
第二章 マールブルク期――『存在と時間』への助走
第一節 アリストテレスにおける真理と存在
第二節 フッサールからアリストテレスへ
第三節 カントと時間
第四節 マールブルク期における言葉と死の思索
第三章 『存在と時間』における死と言葉の諸問題
第一節 「意味」――『存在と時間』の問題設定
第二節 『存在と時間』における「語り(Rede)」
第三節 死と語り
第四節 死と言葉の交錯としての形式的告示
第四章 「形而上学」構想の諸相
第一節 『存在と時間』第一部第三編の公刊の断念
第二節 形而上学構想形而上学構想
第三節 形而上学構想における現存在の有限性の根源化
第四節 1929/30年冬学期講義『形而上学の根本諸概念』と形式的告示
第五章 『哲学への寄与』と「性起の本質構造」
第一節 「神の死」の経験とニーチェ
第二節 存在の真理と性起
第三節 『哲学への寄与』における性起と転回
第四節 思索者と詩人
第五節 性起における死と言葉
第六章 性起の本質構造の「静けさの響き」への展開
第一節 真理から場所へ
第二節 1944年夏学期講義『論理学――ヘラクレイトスのロゴスの教説』
第三節 「存在の山並み」としての死
第四節 「存在の住処」――思索と詩作
第五節 性起における言葉の諸相-様々な合図
第六節 静けさの響き
第一節 思索の道の出発点――1919年戦時緊急学期
第二節 根源学としての現象学
第三節 形式的告示の展開
第四節 宗教講義-形式的告示とカイロロギー
第五節 生の存在論化と形式的告示
第六節 事実的生における死
第七節 初期フライブルク期の最後の講義――1923年夏学期『存在論(事実性の解釈学)』
第二章 マールブルク期――『存在と時間』への助走
第一節 アリストテレスにおける真理と存在
第二節 フッサールからアリストテレスへ
第三節 カントと時間
第四節 マールブルク期における言葉と死の思索
第三章 『存在と時間』における死と言葉の諸問題
第一節 「意味」――『存在と時間』の問題設定
第二節 『存在と時間』における「語り(Rede)」
第三節 死と語り
第四節 死と言葉の交錯としての形式的告示
第四章 「形而上学」構想の諸相
第一節 『存在と時間』第一部第三編の公刊の断念
第二節 形而上学構想形而上学構想
第三節 形而上学構想における現存在の有限性の根源化
第四節 1929/30年冬学期講義『形而上学の根本諸概念』と形式的告示
第五章 『哲学への寄与』と「性起の本質構造」
第一節 「神の死」の経験とニーチェ
第二節 存在の真理と性起
第三節 『哲学への寄与』における性起と転回
第四節 思索者と詩人
第五節 性起における死と言葉
第六章 性起の本質構造の「静けさの響き」への展開
第一節 真理から場所へ
第二節 1944年夏学期講義『論理学――ヘラクレイトスのロゴスの教説』
第三節 「存在の山並み」としての死
第四節 「存在の住処」――思索と詩作
第五節 性起における言葉の諸相-様々な合図
第六節 静けさの響き