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「グスコーブドリの伝記」「土神とキツネ」……といった一般に読まれることの少ない作品を解読し、これまでの求道的な宮沢賢治ではなく、科学的哲学的な知識に基づく手法によって非現実の世界を夢想する異質な作家像を構築する。
第23回 宮沢賢治賞奨励賞
『人環フォーラム』No.34、50頁、評者:川端善明氏
佐々木(ヤンコフスカ)ボグナ Sasaki(Jankowska)Bogna
ポーランド出身。
2012年、京都大学大学院人間・環境学研究科にて博士号(人間・環境学)取得。
現在、京都大学大学院文学研究科・文学部の非常勤講師。
主な業績
「宮沢賢治 「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」についての一考察」(『日本文化環境論講座紀要』4、2007年)、「「ためらい」の面白さ―「チュウリップの幻術」」(『宮沢賢治研究 Annual』15、2005年)、「「土神ときつね」小論」(『歴史文化社会論講座紀要』5、2003年)、「「注文の多い料理店」における対立関係に関する一考察――民話の構造と比較しながら」(『宮沢賢治研究 Annual』21、2011年)
ポーランド出身。
2012年、京都大学大学院人間・環境学研究科にて博士号(人間・環境学)取得。
現在、京都大学大学院文学研究科・文学部の非常勤講師。
主な業績
「宮沢賢治 「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」についての一考察」(『日本文化環境論講座紀要』4、2007年)、「「ためらい」の面白さ―「チュウリップの幻術」」(『宮沢賢治研究 Annual』15、2005年)、「「土神ときつね」小論」(『歴史文化社会論講座紀要』5、2003年)、「「注文の多い料理店」における対立関係に関する一考察――民話の構造と比較しながら」(『宮沢賢治研究 Annual』21、2011年)
序 章
はじめに
第一節 「幻想文学」という枠組み
第二節 「幻想文学」としてみた賢治「童話」の独自性
第一章 「奥」の世界――「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」
はじめに
第一節 ザシキワラシについて
第二節 「奥」の世界としてのばけもの世界
第三節 「ばけもの律」とは何か
おわりに
第二章 「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」から「グスコーブドリの伝記」へ
――《イーハトーヴ》のユートピア思想
はじめに
第一節 ドリームランドとしてのイーハトーヴ
第二節 ばけもの世界からイーハトーヴへ
第三節 「グスコーブドリの伝記」におけるユートピア思想
おわりに
第三章 「ためらい」の面白さ――「チュウリップの幻術」
はじめに
第一節 「心象スケッチ」の「童話」
第二節 「幻想文学」としての「童話」
第三節 「幻想文学」としての「チュウリップの幻術」
第四節 「チュウリップの幻術」の「幻想的解釈」と「相対性」
おわりに
第四章 伝説の神々のおもかげ――「土神ときつね」
はじめに
第一節 赤神と黒神の伝説
第二節 「土神ときつね」の伝説との比較
第三節 赤神と黒神の伝説との類話
第四節 「土神ときつね」の解釈
おわりに
第五章 「すっきりしない」物語――「注文の多い料理店」
はじめに
第一節 民話を通してみた「注文の多い料理店」
第二節 非現実と現実のありかた
第三節 「幻想文学」としての「注文の多い料理店」
おわりに
終 章
主要参考文献
初出一覧
あとがき
索 引
はじめに
第一節 「幻想文学」という枠組み
第二節 「幻想文学」としてみた賢治「童話」の独自性
第一章 「奥」の世界――「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」
はじめに
第一節 ザシキワラシについて
第二節 「奥」の世界としてのばけもの世界
第三節 「ばけもの律」とは何か
おわりに
第二章 「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」から「グスコーブドリの伝記」へ
――《イーハトーヴ》のユートピア思想
はじめに
第一節 ドリームランドとしてのイーハトーヴ
第二節 ばけもの世界からイーハトーヴへ
第三節 「グスコーブドリの伝記」におけるユートピア思想
おわりに
第三章 「ためらい」の面白さ――「チュウリップの幻術」
はじめに
第一節 「心象スケッチ」の「童話」
第二節 「幻想文学」としての「童話」
第三節 「幻想文学」としての「チュウリップの幻術」
第四節 「チュウリップの幻術」の「幻想的解釈」と「相対性」
おわりに
第四章 伝説の神々のおもかげ――「土神ときつね」
はじめに
第一節 赤神と黒神の伝説
第二節 「土神ときつね」の伝説との比較
第三節 赤神と黒神の伝説との類話
第四節 「土神ときつね」の解釈
おわりに
第五章 「すっきりしない」物語――「注文の多い料理店」
はじめに
第一節 民話を通してみた「注文の多い料理店」
第二節 非現実と現実のありかた
第三節 「幻想文学」としての「注文の多い料理店」
おわりに
終 章
主要参考文献
初出一覧
あとがき
索 引