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動物個体群の生態学

内田 俊郎

A5上製・312頁

ISBN: 9784876980741

発行年月: 1998/12

  • 本体: 4,800円(税込 5,280円
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内容

個体と群集を結ぶ個体群の研究は、生態学の主要な柱の一つといえる。本書は、動物の個体群における密度効果、寄主-寄生者関係、同一種内における多型性の発現などの問題を、著者自身による実験と野外調査に基づいて論述する。日本における動物生態学の発展に寄与し続けてきた著者の長年にわたる研究成果の集大成。

書評

『生物科学』51巻2号、評者:伊藤嘉昭氏

プロフィール

内田 俊郎(うちだ しゅんろう)

農学博士.日本生態学会,応用動物・昆虫学会名誉会員. 1913年 三重県生まれ 1936年 京都帝国大学農学部卒業
1948年 京都大学農学部教授 1977年 京都大学名誉教授

主著
『動物の人口論──過密・過疎の生態を見る』(NHKブックス),日本放送出版協会,1972年.

目次

まえがき  桐谷圭治・久野英二・藤井宏一

第1部 個体群動態における密度効果
 1-1 はじめに──密度効果について
 1-2 アズキゾウムシに見られた世代間密度効果
 1-3 アズキゾウムシに見られた世代内密度効果
 1-4 害虫の発生消長と密度効果
 1-5 密度効果の数理モデル 
 1-6 平衡状態での密度の減衰振動
第2部 寄主-捕食寄生者系の動態
 2-1 はじめに──さまざまな種間関係
 2-2 寄主-捕食寄生者の相互作用と生息密度の消長
 2-3 寄主の種間競争と捕食寄生者との相互作用
 2-4 寄主と2種の捕食寄生者との相互作用
 2-5 個体群動態と寄主-捕食寄生者系の関係
第3部 野外の個体群へのアプローチ
 3-1 はじめに──野外個体群の時空間的動態
 3-2 モンシロチョウの畑での時空間的分布様式  
 3-3 ニカメイガの卵塊寄生率と卵粒寄生率との関係
 3-4 ニカメイガ個体群のロジスティク的増加
 3-5 ニカメイガ発生量の年次変動
 3-6 世代の重なり合いと密度効果
 3-7 動物個体群の個体数変動と密度効果
 3-8 「元村博士の法則」についての考察
第4部 ヨツモンマメゾウムシの密度依存的多型
 4-1 はじめに──昆虫にみられる密度依存的多型
 4-2 ヨツモンマメゾウムシの飛ぶ型・飛ばない型
 4-3 ヨツモンマメゾウムシに飛ぶ型の発現機構
 4-4 マメゾウムシの二型と貯穀害虫化

あとがき  桐谷圭治・久野英二・藤井宏一

参考文献 
内田俊郎 論文著作リスト
索  引
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